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バリアフリーで旨い店

バリアフリーで旨い店 by 山岸朋央/2014年9月25日

バリアフリーで旨い店 番外編 第11回
2号店はバリアフリー
人気中国料理店のこだわり

本誌で連載中の「バリアフリーで旨い店」。バリアフリーに配慮しながら店の味を高いレベルで保っている「バリ旨店」をご紹介しているのは本誌だけなんです。

その取材を担当している山岸朋央氏が、連載で書けなかったバリアフリー店のレベルの高さをご案内します。今回は新宿御苑前にある人気中華店の2号店です。

バリアフリー設置の無念を晴らした2号店

店舗前に段差なし

 店舗のバリアフリー化に取り組むも、入居する建物の造りなどから、泣く泣く諦めたという飲食店は少なくありません。2011年6月号に掲載した『礼華 青鸞居』は、そのときの無念を忘れることなく、ついにはバリアフリーにこだわった2号店を開業した中国料理店です。

 フカヒレ料理で有名な『筑紫楼』で料理長を務めたシェフが独立し、新宿御苑前に開業した中国料理店『礼華』。上海料理をベースに日本の旬の食材等を積極的に取り入れたオリジナル中華は、油を控えたあっさりとした味わいに、女性のリピーター客も多いといいます。その人気中国料理店の2号店として、2009年12月、お洒落な大人の街・南青山にオープンしたのが『礼華 青鸞居』です。

 青銅器風の壁など中国の香りを漂わせつつもモダンな雰囲気あふれる店内には、2人から16人まで対応可能な5つの個室や着席で最大40人、立食で最大60人が利用できるホールなども用意されていますが、オーナーシェフが最もこだわったのは、バリアフリーなんです。

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誰でも気軽に来店できる店が理想

広々としたホール

 身内に車いす利用者がいることもあり、新宿御苑前の本店開業時からバリアフリー化を強く意識していたというオーナー。しかし、本店が入ったビルは、その構造からどうしても店舗の出入口前に10㎝を超える段差が一段だけ残ってしまったといいます。一段だけとはいえ、その高さは車いす利用者にとって、入店を拒むかのような障壁です。本店では、店員らの人力によりそのバリアを解消していますが、理想は誰もが気軽に来店できる店。

ほぼ完璧なバリアフリー設備

多目的トイレは左手前にベビーベッドを設置

 独立から5年9ヶ月後、南青山に開業した2号店は、オーナーの秘めたる思いがつまった「バリ旨」な中国料理店でした。バリアフリー化が許される物件を根気よく探し求めたことにより、店舗前はもちろん、店内に段差は一切なし。幅の広い通路。大半のテーブル席が車いすのまま利用可。そして、多目的トイレの設置。施設のバリアフリーはほぼ完璧です。

 居抜きの路面店などのバリアフリー化は、費用も含め難しいことは確かです。しかし、諦めずにバリ旨店を作る人がいることもまた確かです。


●山岸朋央(やまぎし ともお)/
1967年東京都足立区出身。流れに身を任せて生きる、自称「何でも屋」のフリーライター。10年間の写真週刊誌記者生活を経て、1999年からフリーに。著書に、『ハンディキャップは元気の素』(講談社)がある。自薦他薦を問わず「バリアフリーで旨い店」を募集中。


その他のレベルの高いバリアフリー店もチェック!
・「「バリアフリーで旨い店 番外編」一覧

礼華 青鸞居

住所:
東京都港区南青山2-27-18パサージュ青山1階
電話:
03-5786-9399
営業時間:
11時半~15時、17時半~23時
定休日:
無休
座席数:
テーブル席ほか計66席
アクセス:
地下鉄外苑前駅1a出口から徒歩2分

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