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満吉(まんきち)くんは、各時代で話題となった存在と、時空を超えて交流できるという特殊な能力を持つ猫。この愛くるしいキャラクターの生みの親、マルチクリエイターの江戸家猫ハッピーさんが、満吉くんを主人公にした漫画で心が和らぐ物語を紡ぎます。第6回は「文鳥」編です。

※漫画は、画像ギャラリーでもご覧になれます

日本で誕生した「白文鳥」

満吉くんが、今回出会うのは、文鳥です。帰宅すると、テレビの前にちっちゃな白いものが床にあります。見ると、文鳥です。満吉くんが素性をたずねると、「明治時代」からやって来たとのこと。どうやら、知らないうちにタイムトリップしてしまったようです。しかし、なぜ、明治時代なのでしょうか。

文鳥の色に、ヒントがあります。文鳥は、インドネシアのジャワ島やバリ島の原産。基本的には、体の背面は青灰色、頭と尾が黒いのが特徴です。ところが、満吉くんが見つけた文鳥は、全身真っ白。この品種は、日本がルーツらしいのです。

愛知県弥富市の公式ホームページに、その疑問に対する答えが載っていました。弥富は、文鳥の飼育で有名な地域。1975年ごろの最盛期には200軒以上の文鳥農家があり、全国シェアの8割を占めたそうです。江戸末期、弥富に嫁入りした女性が奉公先から桜文鳥をもらってきたのが始まりだったと言われています。

「明治時代には全身が真っ白な白文鳥(はくぶんちょう)が生まれ、全国に広まりました」(「弥富の文鳥について」より)。つまり、漫画に登場したのは、この「白文鳥」だったのです。

弥富市の歴史民俗資料館によると、海外産の安い文鳥が入ってきたことや、携帯ゲーム機の普及などの影響を受けて愛玩の対象としての需要は下がり、飼育農家が激減して現在では市内に2軒が残るのみです。

北斎らも描いた文鳥

文鳥が日本に伝わったのは、江戸時代の初期と考えられています。文鳥は、庶民にも愛されたようです。

葛飾北斎(1760~1849年)や歌川広重(1797~1858年)といった名だたる浮世絵師が、好んで画題にして描いています。北斎の『文鳥,辛夷花(こぶしのはな)』は有名です。満吉くんは、浮世絵師の歌川国芳(1798~1861年)の飼い猫ですので、浮世絵に登場する文鳥については、おなじみの存在だったようです。

2019年には、文鳥がちょっとした話題になりました。俳優の西島秀俊さんが出演した電子タバコのCMに登場し、西島さんの耳にとまって、さらに肩に降りるという“名演技”。その愛らしい様子が、多くの視聴者を引き付けました。

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