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『おとなの週末Web』では、手作りの味も追求していきます。そんな「おとなの週末」を楽しんでいる手作り好きから、折々の酒肴を「季節の目印」ともいえる二十四節気にあわせて紹介しています。 「小暑」を迎えた14回目は、手作りの梅干しの世界にご招待いたします。

炎天下の小暑は「梅干し」の季節

今年は梅雨明けがめちゃくちゃに早かった。気象庁が「関東地方が梅雨明けしたとみられる」と発表したのが6月29日。例年なら、二十四節気の「大暑」(たいしょ。7月23日からの2週間)の前後に梅雨明けとなることが多いのですが、それが「小暑」(しょうしょ。7月7日からの2週間ほど)の前の梅雨明けです。暦の季節感も吹っ飛ばして、いよいよ盛夏、炎天下の夏となりました。

そんな小暑の時期は、梅干しの季節です。

昨年仕込んだ梅干し。塩と赤じそだけで漬け込んだもの


梅の実は、毎年6月前後の店先に青梅が並び始めますが、これは梅酒用と言っていいでしょう。それが、6月の中旬頃からは「梅の表情」が変わっていたことにお気づきでしょうか?その時期から7月の小暑にかけて並ぶ梅の実は、黄色く熟した梅なのです。とくに完熟梅の香りはあまりにもフルーティ。梅干しはこの熟した梅で仕込むのです。 

梅干し用に使うのは完熟して黄色くなった梅の実

手作り好きな66歳のオイラ。なかでも梅干しは「週末手しごと」の原点でもあり、かれこれ20年以上作り続けております。毎年5kgを仕込んできました。はい、20年以上も前からジジイ趣味でございます。

実際、梅干しは奥の深い保存食です。とはいえ、オイラは梅干しをそのまま食べることはいたしません。なにしろ手作りする梅干しの塩分量は15%以上。血圧高めのジジイとしては、そのまま1個を食べる勇気はありません。

「だったら、なんで梅干しを作っているの?」と、疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。ごもっともです。しかし、オイラは梅干しを「調味料のひとつ」として作っているのです。仕込みから食べ頃までにほぼ1年かかりますが、熟成した自然でまろやかな塩味(えんみ)は、手作りの梅干しだけのものです。

納豆の味付けも梅干しですし、酒肴のあえものにも梅干しです。そうめんのつゆには、めんつゆの量を減らして、梅干しの味をきかせます。チャーハンを作る際も、味付けは梅干しです。ほかの調味料では絶対に味わえないさわやかで、ふくよかな塩味はまさに究極の調味料なのです。

夏のそうめんには、めんつゆに梅干しを少しきかせるとさわやかな味わい
梅干しは調味料として使う。納豆、とろろいもとオクラのあえものにも梅干し

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梅干しは古来より塩だけで漬けるもの...
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