並んでも欲しい!柳月の銘菓「三方六」の切れ端 北海道の有名な菓子メーカーのひとつ、柳月(りゅうげつ)。最近はあんことバターを使ったサブレ「あんバタサン」や、バスクチーズケーキ「トカチック・バスキュ~」なども有名ですが、根…
画像ギャラリー民間調査会社による47都道府県魅力度ランキングで13年連続1位に輝く「北海道」。
観光地として圧倒的な人気を誇り、豊富な海の幸や新鮮な牛乳やチーズなどの酪農製品、札幌ラーメンなどのご当地グルメ、雄大な自然、スキーなどのアウトドア…とにかく”非日常的“な魅力がいっぱいです。
そんな北海道には、漢字の一般的な読み方から想像するのが難しい地名がいくつもあります。
九州の2倍強という広い大地ゆえ、馴染みのないエリアだと道産子でも読めないものも少なくありません。「おとなの週末Web」では北海道の難読地名を取り上げながらその周辺の観光スポットやグルメも紹介していきます。読み方を学びながら束の間の旅気分を味わってみませんか?
今回は「然別湖」です。
然別湖は大雪山国立公園唯一の自然湖!
読み方は「しかりべつこ」です。十勝の鹿追町(しかおいちょう)にある湖の名前です。
然別湖は、大雪山国立公園唯一の自然湖で、標高は810m。道内で最も高い場所の位置する湖です。帯広から北へ車で約1時間で到着。冬の期間は晴れていれば、道中、白樺並木や畑に積もった白銀の世界を見ることができます。
期間限定の幻の村「しかりべつ湖コタン」
この湖の上に、毎年1月下旬~3月下旬に期間限定の幻の村が現れます。「しかりべつ湖コタン」です。コタンとはアイヌ語で「村」の意味があり、冬のシーズンには氷と雪の家がお目見えします。まるで北極圏の世界に入り込んだような気分になります。
氷で作ったグラスで飲み物を楽しめる「アイスバー」や、雪景色を体全体で体感できる「氷上露天風呂」、スノーモービル体験もあり、氷の上のアクティビティを満喫できます。極寒でしたが、アイスバーでキンキンに冷えた氷のグラスに入ったドリンクを飲んだことは、忘れられない体験になりました。
並んでも欲しい!柳月の銘菓「三方六」の切れ端
北海道の有名な菓子メーカーのひとつ、柳月(りゅうげつ)。最近はあんことバターを使ったサブレ「あんバタサン」や、バスクチーズケーキ「トカチック・バスキュ~」なども有名ですが、根強い人気商品が「三方六(さんぽうろく)」。北海道産の砂糖やバター・小麦粉を使い、白樺の木肌をホワイトチョコとミルクチョコレートで現した薪の形のバウムクーヘンです。半世紀以上も愛され続けているお菓子で、私も道外の知人や親族によくお土産で買っていきます。
帯広市に隣接する音更町の「柳月スイートピア・ガーデン」では、三方六の切れ端を格安で数量限定で販売しているんです。整理券が配られるので開店前から並ぶ必要があります。この日はオープン約30分ほど前に並び、なんとか整理券をゲット!切れ端を手に入れたときの嬉しさで満足してしまったのか、写真を撮るのを忘れてしまいました・・・もちろん切れ端も美味しかったです!
店内には、買ったお菓子やケーキをその場で食べられるカフェテラスがあり、ここだけでしか食べられない「十勝きなごろもソフト」などの軽食も販売されています。私は誘惑に負けて、「あんバタトースト」と「十勝カルビまん」を注文。優しいあんこの味と濃厚なバターを味わえるあんバタトーストと、ジューシーな十勝カルビまんで、朝から体も心も満たされました。
新しい1万円札の顔、渋沢栄一が開いた町「清水町」の絶景
再来年、新しい1万円札の顔になる実業家の渋沢栄一。十勝の開墾のため渋沢栄一がかかわったのが、帯広市の北西に位置する清水町です。農業や酪農が盛んなのどかなまちです。
仕事で何度も訪れたことのある町で、なんといっても素晴らしいのはその景色。NHK連続テレビ小説「なつぞら」のロケ地「清水円山展望台」や、清水町と日高町の境にある「日勝峠」からは、雄大な十勝平野を見渡すことができます。
この景色を見るたびに心が洗われます。日勝峠は紅葉の名所としても知られており、シーズンには多くの観光客が訪れます。
雄大な十勝エリアは、見どころがまだまだたくさんあります。季節に合わせてお好みの観光地を巡ってもらえたら嬉しいです。
文・写真/森順子
森 順子
元テレビ北海道アナウンサー。現在は教育サービスの会社を運営しながら地理の楽しさを普及する活動も行っている。地理女net代表/札幌国際大学短期大学部講師/札幌観光大使