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喫茶店でホッとひと息。そんな時は、身も心も癒される店自慢のスイーツはいかがでしょう。パフェにホットケーキ……、寛ぎのひとときが何倍も楽しくなる、ほっこり美味しい味を揃えました。甘さに心が癒される。浅草、錦糸町、戸越、有楽町、御茶ノ水、虎ノ門、銀座で見つけた、おすすめ喫茶店スイーツを是非!

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浅草、錦糸町、戸越、有楽町、御茶ノ水、虎ノ門、銀座で見つけた、おすすめ喫茶店スイーツを是非!

フルーツパーラーゴトー [浅草駅]

カラフルなフルーツの王道パフェにゾッコン
 食べる前から心がキュンとするような、色とりどりのフルーツをあしらったキュートなパフェ。旬の果物を使った常時7~9種類の味わいの中でも、一番人気は王道のフルーツパフェだ。キウイやスイカなど時季で内容が変わり、果実のアイスやマリネもすべて自家製で仕上げている。そんな細部の仕込みにまで手間を惜しまないのは「美味しく味わってほしいから。ほぼ趣味のようなもの(笑)」と3代目店主の後藤さん。戦後すぐ創業した青果店が現在のパーラーとなったのは昭和40年のこと。だから果物に自信があるのは当然だが、全国から厳選して仕入れ、必要なら店で追熟させるなど個々の食べごろを見極めるプロの目は見事だ。季節メニューのマンゴーパフェも感涙もの!

写真:手前から本日のフルーツパフェ830円、宮崎産の完熟マンゴーのパフェ1980円

フルーツパフェには7種類ほどの旬の果物が入る。果実のアイスやシュガーマリネなども自家製だ。花びらのように盛り付けたマンゴーパフェは夏の人気メニュー。産地は時季で変わる

写真:ベストドリンクはコレ!熊本産のすいかのジュース830円

丁寧に種を取り除いて作るスイカ果汁100%のジュース。果実を味わっているような爽やかな甘さで、パフェに入る果物やクリーミーなアイスにマッチ。6、7月ごろは鳥取産や千葉産になる。

写真:ショーケースの果物は、食べごろを見極めて提供される。購入も可

写真:氷すいか830円
自家製のスイカシロップをたっぷりかけたかき氷。提供は9月末ぐらいまで。イチゴ味などもある

[その他のメニュー]フルーツサンデー720円、ホットケーキ680円、フルーツサンド850円、チョコレートパフェ830円など

写真:フルーツパーラーゴトーの店内

[住所]東京都台東区浅草2-15-4 [TEL]03-3844-6988 [営業時間]11時~19時 ※ランチタイム有  [休日]水、不定休 [席]カウンター4席、テーブル20席 計24席/全席禁煙/予約不可/カード不可/サなし [交通アクセス]つくばエクスプレス浅草駅から徒歩3分、地下鉄銀座線ほか浅草駅6番出口から徒歩10分

すみだ珈琲 [錦糸町駅]

味も雰囲気も心地よい地元も認める秀逸店
 コーヒーの美味しさで知られるこちらの専門店ではシンプルなケーキを味わおう。とりわけ「珈琲を使ったモカチーズケーキ」は、口に入れるとクリームチーズのコクの後から豆の香りが追いかけてくる絶妙な味わい。「うちはケーキ屋ではないので、華やかさはなくともコーヒーに合う味を」と、代表の廣田さんらが日々手作りしている。
 看板のオリジナルブレンドは中南米を中心に世界最高品質の生豆3、4種を深煎りから浅煎りまで段階を分けて焙煎。1杯ずつ丁寧にハンドドリップで淹れ、墨田区の伝統工芸である江戸切子で供してくれる。気品あるカットを施した特注カップで味わえば、まさに至福のひととき。大人の愉しみがここにある。

写真:珈琲を使ったモカチーズケーキ420円

墨田区の地域ブランド推進協議会の「すみだモダン2014」に認定された。ベイクドタイプで、コーヒーの風味が濃厚なチーズの旨みを引き立てている。

写真:キャロットケーキ420円
刻んだニンジンを生地に混ぜ込んだケーキ。クルミとレーズンの食感もアクセント。チーズとヨーグルトのクリームをトッピング

写真:すみだブレンド480円
豆一つひとつの個性が生きた香り豊かな味。江戸切子のカップで味わえば特別感も増す

店内で自家焙煎したコーヒー豆やオリジナルのコーヒーソースなども販売

[その他のメニュー]定番のチーズケーキ420円、コーヒーゼリー520円、厚切りトーストジャム付320円、コーヒーアイス520円など

写真:すみだ珈琲の店内

[住所]東京都墨田区太平4-7-11 [TEL]03-5637-7783 [営業時間]11時~19時 ※ランチタイム有 [休日]水、第2・4火 [席]カウンター4席、テーブル席10席 計14席/全席禁煙/予約不可/カード不可/サなし [交通アクセス]JR総武線ほか錦糸町駅北口から徒歩6分、地下鉄半蔵門線錦糸町駅4番出口から徒歩5分

喫茶店ぺドラブランカ [戸越駅]

バターのみで勝負その潔さに脱帽
 厚さ3、4㎝のホットケーキが2段重ねとは何とも幸せ! トッピングはバターのみという潔さにもグッとくる。20分かけて焼く生地は卵の味が濃く、表面はサクッ、中はしっとり。とろけるバターの塩味がもうこれ以上ないぐらいのバランスで寄り添って、その完成度に思わず拍手喝采なのだ。こだわりは国産小麦粉など食材を吟味し、卵をたっぷり使うこと。基本の大切さが伝わる感動の味を、自家焙煎コーヒーと共に頬張って。

写真:ホットケーキ800円(飲み物セットは1200円)
注文を受けてからメレンゲを加えてふっくら焼く。とろけたバターの風味も最高。厚い生地は密度も濃くしっとり

写真:自家焙煎コーヒー600円
コーヒー豆は近くの焙煎所で店専用に焙煎している。写真はブラジルやコロンビア産など3種をブレンドした「ダンディブレンド」。深みのある味わい。このほか2種のテイストを用意

写真:青森産りんごジュース550円
果汁100%のりんごジュースは無加糖で自然な甘さ

[その他のメニュー]ホットケーキセット+スープ1600円、スコーンセット750円、季節のスープ600円など

写真:喫茶店ぺドラブランカの店内

[住所]東京都品川区戸越2-8-18 [TEL]03-6426-6912 [営業時間]11時~18時(17時LO)※ランチタイム有  [休日]月・火 [席]カウンター7席、テーブル20席 計27席/全席禁煙/予約可/カード不可/サなし [交通アクセス]都営浅草線戸越駅A2出口から徒歩8分、東急大井町線戸越公園駅北口から徒歩10分

喫茶ストーン [有楽町駅]

復刻フルーツサンドに有楽町の紳士も虜
 有楽町で創業して昨年50周年を迎えた。初代の実家が石材店だったことから、ショールームを兼ねた喫茶としてスタートしたという。国会議事堂にも卸した御影石の壁は時代と共に白からセピア色に変わり、職人がひとつずつ敷き詰めた大理石の床も当時のまま。モダンなインテリアは懐かしく、どこか新しい不思議な魅力を放っている。
 そんな老舗が5年前に復活させたのがフルーツサンドだ。具はバナナとパインに甘さ控えめの生クリーム。パンが分厚いのは盛りだくさんの中身をしっかり受け止めるため。ケーキでいうスポンジの役目とか。ボリュームはあるが、軽やか食感でペロリとイケてしまう魅惑の味だ。

写真:フルーツサンド640円
具は相性抜群のバナナとパイン

写真:チョコレートサンデー850円
ミルクの濃厚なバニラアイスにハーシーズのチョコレートソースがたっぷり。生クリームのほかオレンジとパインを華やかに盛り付けた。通年人気のメニュー

写真:オレンジジュース690円
フランス産のブラッドオレンジシロップを加えて色鮮やかに。ほどよい酸味はフルーツサンドにもおすすめ

[酒]ビール(瓶)690円、ウィスキー690円~[その他のメニュー]コーヒーゼリー640円、コーヒーフロート740円、バナナサンデー850円、シナモントースト480円、ミックスサンド1050円など

[住所]東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビルヂング 1階 [TEL]03-3213-2651 [営業時間]8時~20時、土11時半~18時、日・祝11時~18時 ※ランチタイム有  [休日]無休 [席]テーブル席65席 計65席/分煙/予約可/カード不可/サなし [交通アクセス]JR山手線ほか有楽町駅日比谷口から徒歩1分

コーヒーパーラーヒルトップ [御茶ノ水駅]

宝石のように輝く貴重な味わいのゼリー
 池波正太郎など多くの文化人も愛した「山の上ホテル」のパーラーでは、何といっても名物「水出しコーヒー」で作るコーヒーゼリーは外せない。専用の器械で12時間以上かけて1滴1滴抽出した価値あるコーヒーを、贅沢にもゼリーにした逸品なのだから。艶やかに輝く姿はまるで黒い宝石のよう。カルーアとアイスを添え、ほどよい苦みのリッチな大人の味に仕上げている。1日に作る数が限られるため、午前中に完売する日もあるのでお早めに。夏は水出しコーヒーを使ったかき氷も人気だ。

写真:水出しコーヒーゼリー(アイスクリーム添え)820円

クリアな味の水出しコーヒーを使うゼリーはプルンとした口当たり。昔ながらのコーヒー抽出機は店内に3台ある。

写真:ホテルメイドケーキヒルトップロール600円
新潟県産の米粉と新鮮な生クリームをふんだんに使ったケーキ。優しい甘さでコーヒーとの相性は抜群

写真:ストロングコーヒー(水出しコーヒーのホット)700円
深煎りのブレンド豆を一度お湯にくぐらせ、香りを開かせてから氷水で1滴ずつ抽出する。それをひと晩寝かせると、カドが取れてまろやかになるという。雑味のないキレのある味わいだ

[酒]ビール(生)980円 焼酎基本なし ワイン(グラス)760円~ 日本酒基本なし 【その他のメニュー】特製りんごパイ アイスクリーム添え920円、パフェ1080円、ヒルトップ特製カレー1950円など

[住所]東京都千代田区神田駿河台1-1 山の上ホテル地下1階 [TEL]03-3293-2834 [営業時間]10時半~21時LO ※ランチタイム有  [休日]無休 [席]テーブル席50席 計50席/全席禁煙/ディナータイム(17時~)は予約可/カード可/サなし [交通アクセス]JR中央線ほか御茶ノ水駅から徒歩5分

喫茶ヘッケルン [虎ノ門駅]

店主の信念が詰まった懐かしのプリンが魅力
 ここに来たらスーツ姿の会社員もためらわずこう注文する。「プリンちょうだい!」。ご覧の通り、飾りっ気は一切ナシ。味の決め手となるカラメルは1時間かけて煮詰めた奥深いコクとほろ苦さで、プリンはお母さんの味を思わせる家庭的な素朴さが魅力だ。しかも普通の2.5倍の大きさ!
 江戸っ子口調で語るマスターのお人柄も楽しく、「今があるのはお客さんのおかげ」と30年値段を上げていないという心意気にも泣けてくる。

写真:特製ジャンボプリン350円(コーヒーセットの場合は600円)

飴色の照りのカラメルにソソられる。トーストに付けて最後の1滴まで食べる人もいるとか。プリンは実にシンプル。

写真:ブレンドコーヒー350円
1杯ずつ丁寧にサイフォンで淹れるのがこだわり。プリンとセットで頼む人が多い

写真:クリームソーダ450円
バニラアイスと生クリーム入り。炭酸が利いた昔懐かしい甘さに疲れも吹っ飛ぶ。

[その他のメニュー]トースト230円、タマゴサンド380円、ハムサンド380円、ミルクセーキ450円など

[住所]東京都港区西新橋1-20-11 安藤ビル1階 [TEL]03-3580-5661 [営業時間]8時~19時、土8時~17時 ※ランチタイム有  [休日] 日・祝・第2土 [席]カウンター8席、テーブル席16席 計24席/喫煙可/予約不可/カード不可/サなし [交通アクセス]地下鉄銀座線ほか虎ノ門駅1番出口、都営三田線内幸町駅A3出口から徒歩4分

喫茶ブリッヂ [銀座駅]

見てびっくり食べて笑顔夢のようなパンケーキ
 メロンそっくりのデコレーションが遊び心満載の「メロンパンケーキ」。ナイフを入れると3枚重ねのホットケーキの層からザクザクとお宝のように果肉とアイスが顔を出す。2度も3度も驚くとはまさにこのこと、社長の考案で5年ほど前に誕生した傑作だ。表面のメロンクリームは果汁を加えて風味を際立たせ、マスカルポーネチーズを隠し味に。昭和の雰囲気漂う店で子供に返って楽しむべし!

写真:メロンパンケーキ1050円
写真:メロンを模したパンケーキはもっちりした生地。中にメロン果肉とアイスが入る。好みでメイプルシロップをかけて。

写真:フレンチトーストB(スクランブルエッグ添え)1050円
厚切りのフランスパンで作るフレンチトーストには卵焼きとベーコンも盛り合わせ。

写真:オレンジフロート850円
アイスとオレンジを飾って見た目も豪華

[酒]ビール(生)700円~ ワイン(グラス)700円、(ボトル)なし  [その他のメニュー]スノーホワイトパンケーキ1050円、ハムエッグサンド1000円、エビピラフ1100円など

[住所]東京都中央区銀座4-1 西銀座デパート地下1階 [TEL]03-3566-4081 [営業時間]11時~20時半(20時LO)、日・祝11時~20時(19時半LO)※ランチタイム有  [休日]施設に準ずる [席]テーブル席約85席 計約85席/喫煙可/平日のみ予約可/カード不可/サなし [交通アクセス]地下鉄丸ノ内線ほか銀座駅C7出口からすぐ

ライター・肥田木のちょっとブレイク
 正直に言っちゃおう。実は甘味より酒派(既にご存じ?)である。そんな〝おと週歴〟9年の私が初めて本格的なスイーツ企画を担当。で、結論。甘いって幸せなんですね!
 イマドキのカフェは華やかなケーキやパフェが百花繚乱だけど、喫茶は憩いの場でもあるから、単に味だけじゃなく店が醸し出すオーラとか店主の魅力なんかもひっくるめた要素が大事な気がするワケで。そう思いつつ見つけたのが今回ご紹介している店だ。
 店主の個性が炸裂していたのはプリンが名物の「ヘッケルン」。マスターは一見、頑固おやじ風(失礼!)だが、言葉には裏表がなく信念があって、彼を慕って人生相談する常連客もいるそう。プリンの味は本当に素朴。だけどしみじみ旨い。そしておしゃべりして店を出る頃には「明日も頑張ろっかなあ」という気分になってる。そんな店、今は少ないんじゃないかなあ。
 実は取材拒否もあったのでいくつかご紹介。錦糸町の「H」は具だくさんのあんみつがヒット。中野の「A」は黒糖を使ったヘルシーなプリンがイチオシ。こちらは本格的な洋食も豊富で、地元の人気店のようだ。興味がある人は探してみて!
 さてさて今回の調査で心揺さぶられたのはホットケーキの「ぺドラブランカ」だろう。とにかく食材や味への真摯な姿勢に感服。分厚い生地の上には流行りの山盛りフルーツや生クリームなんてナシ。あえてバターのみで食べさせるのだが、それがもう私的に驚愕の旨さで、思わず店主に抱き付きたくなっちゃった(笑)。ほかにも「フルーツパーラーゴトー」のパフェは果物の品質と自家製に徹した味付けにひれ伏した。どの店も愛される味には必ずワケがある。そう実感する取材でした!

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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admin-gurume
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