石原軍団と言えば炊き出し!思い出のカレーを限定提供 現在、裕次郎さんとの思い出に浸ってもらいたいとホテルが企画した「石原裕次郎さんメモリアルフェア2023」では、命日にあたる7月17日にも裕次郎さんを偲んで「石原軍団の炊…
画像ギャラリー石原裕次郎さんとゆかりの深い 「赤坂エクセルホテル東急」 が企画した「石原裕次郎さんメモリアルフェア2023」では、命日にあたる7月17日に「石原軍団の炊き出しカレー」 が限定で提供されるほか、同日まで裕次郎さんが愛したカクテルも提供されます。ファンには見逃せないこのイベントについてお伝えいたします。
石原裕次郎さんと赤坂エクセルホテル東急
2023年の7月17日は名優・石原裕次郎さんの三十七回忌です。兄・慎太郎さんの小説が原作となった映画「太陽の季節」でデビュー後、昭和の映画スターとして一時代を築きました。刑事ドラマの名作「太陽にほえろ!」「大都会」「西部警察」では上司役として、個性ある刑事たちを包容力でまとめる姿が印象的です。
歌手としても「夜霧よ今夜もありがとう」「俺は待ってるぜ(同名の映画もヒット)」など多くの名曲も残しました。その活躍はパフォーマーとしてだけではありません。「石原軍団」の愛称で親しまれた石原プロモーション(2021年に解散)の代表として、ドラマ内で描かれた「ボス」のような人間性で人を惹き付け、多くの俳優を育成、輩出したことも語らずにはいられません。
軍団は解散してしまいましたが、裕次郎さんから渡哲也さん、舘ひろしさんへとそのイズムは確実に継承されています。
そんな裕次郎さんが愛した「赤坂エクセルホテル東急」が2023年8月31日のチェックアウトおよび朝食をもって営業終了します。赤坂という土地柄、多くの著名人がこのホテルを利用していましたが、裕次郎さんもそのひとり。
赤坂エクセルホテル東急が1969年「赤坂東急ホテル」として開業してから53年(2002年にブランド再編成により改称)。石原裕次郎さんは開業翌年頃からホテルを利用していたといいます。
特に当時14階にあったメインバー「バー・マルコポーロ」と「バー・ゴンドラ」のバーテンダーや「グリル・ゴンドラ」シェフとの親交を深めていたといいます。「『ブルドッグ』やボトルキープもされていた『レミーマルタン』をお召しあがりになり、バーテンダーがその足音だけで分かるほど裕次郎さんにご利用いただきました」(ホテル公式リリースより)
バーのメニューとして誕生した「クロスオーバー・ラブ」と「ロンリーナイト・ロンリーウェイ」という2つのオリジナルカクテルは裕次郎さんのシングルレコードのタイトルであり、「クロスオーバー・ラブ」については、裕次郎さん本人が命名。ホテルと石原裕次郎さんの想い出のカクテルは、モクテル(ノンアルコールカクテル)でもいただけます。
裕次郎さんが初めて来館した際にバーテンダーとしてサービスを担当した田中俊一さんとは縁が深かったそうで、途中、レストランへ異動してからも裕次郎さんが信頼を寄せるスタッフの一人として裕次郎さんをアテンドしていたといいます。
田中さんはホテルを退職後の2001年、赤坂2丁目に「Yu’s BAR」をオープンします。この店名は裕次郎さんの妻・石原まき子夫人によって名付けられ、多くの裕次郎さんファンが集まる店として大変賑わっていたそうです。2018年に惜しまれながらも閉店しましたが、田中さんは現在も裕次郎さんの墓前へのお参りやまき子夫人との交流を続けています。
石原軍団と言えば炊き出し!思い出のカレーを限定提供
現在、裕次郎さんとの思い出に浸ってもらいたいとホテルが企画した「石原裕次郎さんメモリアルフェア2023」では、命日にあたる7月17日にも裕次郎さんを偲んで「石原軍団の炊き出しカレー」 が限定で提供されるほか、同日まで裕次郎さんが愛したカクテルも提供中です。
カレーは裕次郎さんの月命日にあたる5月17日と6月17日にも販売し、多くの反響がありました。裕次郎さんの命日にあたる7月17日に関して、ファンから問い合わせを数多もらっていることから、当初予定していた「38食」から「2部制・各回38食(合計76食)に変更することにしました。※「38食」という数は裕次郎さんの愛車「メルセデス・ベンツ300SL(通称ガルウィング)」のナンバープレートにちなんだもの。
「石原軍団の炊き出し」と言えば、災害の被災地支援のイメージを持たれる方も多いでしょう。2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震など、災害現場に軍団メンバーが現場に駆け付け、食事をふるまい、被災者に元気を与えたいと声がけを行いました。
実はこの炊き出しはロケの際に石原裕次郎さんが皆で食事を作って楽しんでいたのがスタートだったとのこと。スタッフや出演者が一緒に作り、一緒に食べることが軍団の団結力に繋がっていたのかもしれません。
数ある炊き出しメニューの中から選んだカレーは、レシピを基に「じゃがいもはゴロゴロ大きめに。にんじんは当時苦手なスタッフがいたので小さめにカットするのがポイント」という石原音楽出版社のスタッフのアドバイスで再現されたそうです。
カレーは、裕次郎さんとホテルとの結びつきをより感じてもらうため、裕次郎さんが愛したホテルオリジナルのビシソワーズ(じゃがいもの冷たいスープ)と一緒にいただくことができます。
カレーの提供は3日間限定で、これまで5月17日と6月17日に提供しており、裕次郎さんの命日となる7月17日が最終回となります。歴史を閉じる老舗ホテルと昭和の大スターの想い出に触れてみてはいかがでしょうか?
■「石原裕次郎さんメモリアルフェア2023」概要
期間:2023年5月17日(水)~7月17日(月・祝)
協力:株式会社石原音楽出版社、株式会社テイチクエンタテインメント、日活株式会社
●【石原軍団の炊き出しカレー】 3階 赤坂スクエアダイニング
提供日:2023年7月17日(月・祝)
提供時間:【第1部】11:00~12:30/【第2部】13:00~14:30(完全入替制)
整 理 券:配布時間 同日9:00から【第1部】【第2部】の順に配布し、無くなり次第終了
配布場所:3階ロビー、配布枚数 ひとり様1枚
販売価格:石原軍団の炊き出しカレー(ビシソワーズ付き)¥2,500
販売数:各回38食限定
※表示料金には、サービス料12%・消費税10%が含まれます。また食事制限やアレルギーのある方は、予めスタッフにお知らせください。写真はイメージです。本企画のご予約はできません。
●【石原裕次郎さんのメモリアルカクテルフェア】 3階 赤坂スクエアダイニング
提供日時:2023年5月17日(水)~7月17日(月・祝)11:00~L.O.14:30
販売価格:クロスオーバー・ラブ ¥1,300、ロンリーナイト・ロンリーウェイ¥1,300、レミーマルタン VSOP(グラス) ¥1,500、ブルドッグ ¥1,200
※表示料金には、サービス料12%・消費税10%が含まれます。法令により車を運転される方、20歳未満の方へのアルコールの提供は一切お断りいたします。
●【石原裕次郎さんゆかりの品々の展示】 3階ロビー
展示期間:2023年5月17日(水)~7月17日(月・祝)
当時14階にあった「バー・ゴンドラ」のキープボトルのほか、裕次郎さんゆかりの品々を展示します。
文/おとなの週末Web編集部、写真/赤坂エクセルホテル東急