夏の定番・冷やし中華のルーツは?日刊ゲンダイがおススメする町中華 日刊ゲンダイ特別取材班が全国72店舗を総力取材

日刊ゲンダイ臨時特別号

駅弁女王や人気グルメ系ユーチューバーが勧める逸品・名店 新幹線のお供になるのは、『崎陽軒』(横浜市)や『551HORAI』(大阪市)で知られる中華メニューだろう。駅弁女王の小林しのぶさんには、2大ブランドに負けない中華弁…

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全国的に暑い日が続いている。この猛暑を元気に乗り切るには、スタミナが欠かせない。そこで日刊ゲンダイは、町中華をテーマにした臨時特別号(400円)を発行した。テーマは「暑さに負けない涼とスタミナ 町中華」だ。

「涼拌麺」を提供する東京と仙台の名店

総力取材で全国72店舗を掲載。たとえば、いまや夏の定番となっている冷やし中華のルーツは、昭和10年前後に生まれた涼拌麺(りゃんぱんめん)といわれ、東京・神田神保町の『揚子江菜館』と仙台市の『龍亭』にさかのぼる。記事では、その2軒に取材し、涼拌麺が生まれた経緯を聞いた。どちらもいまなおメニューの名前は、冷やし中華ではなく、「涼拌麺」がついている。

『揚子江菜館』の五色涼拌麺

町中華といえば、ウマいおかずでご飯をかき込むのも定番で、そのウマさにご飯があっという間になくなる「ごはん泥棒ランチで腹パン」になる店3店舗も紹介。表紙の麻婆豆腐はそのひとつで、東京・芝大門にある『味芳斎(みほうさい)』のそれだ。写真の通り、豆腐を崩したそぼろ状になっているのがこの店ならでは。ビールと町中華の組み合わせでは、中国国家1級点心師が手作りする焼売の名店『老青記(ろうせいき)』(神戸市)や、上海のヒルトンホテルなどで20年のキャリアを持つご主人が2022年1月に東京・四谷にオープンした『嘉怡軒(かいけん)』 を取材した。

『味芳斎』の麻婆豆腐
『老青記』の焼売

さらに大阪市の『一芳亭(いっぽうてい)本店』や京都市の『マルシン飯店』など京阪神の老舗を訪ねて名物メニューの秘話を聞いた京阪神の特集ページのほか、広島市では一流ホテル出身の大御所が独立して開いた『恵莉華(えりか)』など3店を特集。全国を網羅した構成になっている。

『一芳亭本店』の黄色い焼売

町中華に並ぶメニューは、家庭でもおなじみだろう。ミシュランやビブグルマンを獲得した人気店のシェフなどに、餃子や酢豚など名物メニューのレシピを惜しげもなく公開してもらったほか、各地の人気店のシェフに夏野菜やそうめんのアレンジレシピも教えてもらった。これさえあれば、家庭の中華も名店レベルにグンとアップすること間違いナシだろう。

駅弁女王や人気グルメ系ユーチューバーが勧める逸品・名店

新幹線のお供になるのは、『崎陽軒』(横浜市)や『551HORAI』(大阪市)で知られる中華メニューだろう。駅弁女王の小林しのぶさんには、2大ブランドに負けない中華弁当や中華の手土産を全8品教えてもらった。これで夏休みの旅行は、新たな味で楽しめるはずだ。

家庭でそのままプロの味が楽しめるように、東京餃子通信編集長の塚田亮一さんには、全国のご当地餃子からお勧めのお取り寄せを6つチョイスしてもらった。

チャンネル登録者数39万人をほこるグルメ系ユーチューバー・よぉちゃんには、「はい覚醒! ぶっ飛び飯5選」を聞いた。その中では、キラーワードの「覚醒」がうまれたいきさつなども盛り込みながら、「昇天」するほどウマい店を紹介している。

オールカラーの全28ページをじっくり読めば、お腹がグーっと鳴って、町中華が食べたくなること請け合いだ。

文/日刊ゲンダイ・清水美行

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