夏の定番「かき氷」都内のおススメ4店 ”クリームのせ”に果実がゴロリ…行列必至の話題店

『氷舎 mamatoko』 @新中野 かき氷を知り尽くした女王の挑戦は止まらない “かき氷の女王”と呼ばれる原田麻子さんが店主。2021年に広々とした現在の場所に移転し、以前より気軽に入れるようになった。南国フルーツの中…

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ふんわりと積まれた氷にシロップをとろりとかけたかき氷は夏の定番であり、こめかみ直撃のキーンさえ愛おしい夏の救世主です。今回は新店を含む行列必至の話題のかき氷店を紹介します!

『あずきとこおり』 @代々木

パティシエの感覚で一皿のデザートをイメージ

ジューという炙る音と香ばしい匂いがたまらない!このシブーストの仕上げを思いついたのは、フレンチレストラン「フロリレージュ」のパティシエだった店主の堀尾美穂さんだからこそ。「ケーキ用に購入したけれど、使う機会がなかったバーナー用のコテで何かできたらいいなと思って……」と楽しそうに笑う。

南津海(なつみ)とシブースト 2850円

『あずきとこおり』南津海(なつみ)とシブースト 2850円 パリパリ砕けるシブーストと中に潜んだヌガーのカリカリがアクセント。柑橘の南津海の濃厚な甘みと酸味が氷の爽やかさと見事にマッチ。7月以降はパッションフルーツに

もともとかき氷好きで食べ歩いていた頃、「パティシエがかき氷を作ったらもっとおいしくなるんじゃない?」というシェフの提案からイベントで始めたかき氷が話題に。それを機に2022年1月にかき氷専門店をオープンさせた。かき氷のレシピの発想はケーキ作りと同じ。

常に新しい旬の食材を探し、アクセントのヒントになるお菓子売り場のチェックも欠かさない。パティシエ時代からの生産者とのつながりで、かき氷店が出合わないような上質な食材を仕入れられるのも強み。「無味無臭のかき氷は何にでもなれるんです」。堀尾さんの好奇心が、かき氷の新たな世界を切り開いてくれる。

『あずきとこおり』

[住所]東京都渋谷区代々木1-46-2 グランデュオ代々木1階
[電話]非公開
[営業時間]11時~18時半LO(変動あり)
[休日]水(不定休あり)
[交通]JR山手線ほか代々木駅西口から徒歩5分※HPからの予約優先

『かきゴオリ八家』 @尾山台

感度の高いファッションセンスが発想の源

トップの煎茶クリームを生かし、大豆の甘煮を合わせた「さっぱり」は甘さ控えめの涼し気な味で、メニュー名そのもの。「味とマッチしたネーミングもこだわりです。グリーン、白、グレーなど色やビジュアルからイメージすることも多いですね」と言う店主の八家彩乃さん。

さっぱり 1800円

『かきゴオリ八家』さっぱり 1800円 のど越しの良さがありつつ満足感も高めるために加えたとろとろの寒天や、トッピングのあられのサクサクなど細部にもこだわりが満載

かき氷好きが高じてオープンしたが、前職がファッションスタリストと聞いて納得。かき氷の発想やデザインにもセンスが溢れていて、遊び心が散りばめられた空間もオシャレ!

『かきゴオリ八家』

[住所]東京都世田谷区尾山台3-21-4 2階
[電話]非公開
[営業時間]月・木10時~17時(16時半LO)、火・金13時~20時(19時半LO、16時まで予約制)、土9時~16時(15時半LO)
[休日]水・日
[住所]東急大井町線尾山台駅から徒歩3分

『氷舎 mamatoko』 @新中野

かき氷を知り尽くした女王の挑戦は止まらない

“かき氷の女王”と呼ばれる原田麻子さんが店主。2021年に広々とした現在の場所に移転し、以前より気軽に入れるようになった。南国フルーツの中でも、ほかの人が手を付けない食材に惹かれるという原田さん。

花螺李[がらり(すもも)]と酒粕 1700円

『氷舎 mamatoko』花螺李[がらり(すもも)]と酒粕 1700円 珍しいスモモがあると聞いて、花螺李を見つけた。酒粕ソースは花螺李のような個性の強いソースと特に相性がいい

奄美大島産の花螺李(がらり)は酸味が強く生食向きではないが、原田さんの手にかかると、独特の渋みやえぐみを生かした甘酸っぱいソースに。上品な香りと爽やかさが加わり、酒粕ソースと組み合わせることで、赤ワインのような芳醇な味わいに変化するのもおもしろい。

『氷舎 mamatoko』

[住所]東京都中野区本町6-31-2
[電話]非公開
[営業時間]14時~18時半LO、土・日・祝13時~17時半LO
[休日]水・金
[交通]地下鉄丸の内線新中野駅1番出口から徒歩7分

『お茶とかき氷 TSUJI』 @北千住

ケーキ系もフルーツ系もメリハリを大切に

隣接する「和食板垣」の離れとして2021年にオープン。コース料理を味わうような3層のかき氷が基本。そこに、「ひとくせあるものが好き」と話す店長・千葉瑞希さんのアイデアがプラスされたスペシャルかき氷が話題を集めている。

無花果 1900円

『お茶とかき氷 TSUJI』無花果 1900円 無花果ソースと果実、ゴルゴンゾーラソース、ハチミツ漬けのナッツで構成。クリーミーな味わいを引き締める仕上げのブラックペッパーが名脇役

無花果はゴルゴンゾーラの塩味やハチミツと相性抜群!ナッツのサクサクもアクセントになってまるでケーキのよう。食べ進むと現れるバジルで、おっ!と驚く味変もお見事。7~9月の夜営業限定のお酒のかき氷にも注目したい。

『お茶とかき氷 TSUJI』

[住所]東京都足立区千住5-6-7
[電話]050-3556-3970
[営業時間]11時~18時(17時半LO)、土・日・祝 10時~18時(17時半LO)※混雑時はLOが早まる場合あり。7~8月は19時~22時(21時半LO)も不定期で営業
[休日]水
[交通]JR常磐線ほか北千住駅西口から徒歩10分

撮影/小澤晶子、取材/井島加恵

2023年8月号

※2023年8月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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