NYスタイルの味を知るライター、実食の感想は!? さて、肝心のお味は?形が残らないくらい煮込まれているが、オクラのねっとりした粘り気とスパイスの風味が口のなかに広がって、再現度はかなり高い。あのカフェでの1皿を思い出して…
画像ギャラリーある時期から数人に「ガンボって食べたことある?」と聞かれた。なんでも『NCIS:ニューオーリンズ』というアメリカのテレビドラマの主人公が大の料理好きで、捜査班の仲間にローカルフードをふるまうのだそう。ガンボを食べるシーンも多く、見ているうちに食べたくなるのだという。
「ガンボライス」はブイヤベースに由来
ガンボはフランス語で「オクラ」の意。私はニューヨークの南部料理のレストランで食べたことがあるが、体が温まり、滋養がありそうなたっぷりの「トマトベースの煮込み」という感じの料理だった。ほのかにスパイシーなシチューで、ガンボ=オクラが入っていて、粘り気があるのが特徴だ。カレーのように米と共に食べることも多い。
ガンボはアメリカ南部のルイジアナ州の郷土料理で、フランスやスペイン、アメリカ先住民、アフリカ系、カナダから南下したフランス系移民など、様々な民族の文化が混じり合ったクレオール文化の影響を受けている。開拓者として入植したフランス人によるブイヤベースが元といわれ、アフリカを原産地としたオクラ、様々な民族によるスパイスをブレンドすることで、風味豊かな、奥深い味わいとなった。
私が食べたのはニューヨークスタイルなので、少し洗練されてしまっているかもしれない。けれどトマトをベースに様々な野菜がとろとろに煮込まれ、ねっとりとした質感だったことは覚えている。う~ん、本場の味はどうなんだろう?昔、ニューオーリンズに行ったときに食べてみればよかった!ジャンバラヤやケイジャンチキンに夢中になって(どちらも同じくルイジアナ名物)食べそこねてしまった…!しかも「どんな味?」と何人から聞かれて、無性に食べたくなってきた…!
「公式トッピング」でさらにおいしく
そんなときにハウス食品から登場したのが、「ごちレピライス」シリーズのレトルトの「ガンボライス」だ。もともとひき肉と玉ねぎを炒めて、ルウと煮込むだけでできるだけの簡単レシピ「ごちレピライス」、昨年からレンジでチンするだけの、レトルトも登場している。
早速、チキンとオクラのトマト煮のガンボライスを試食。箱ごとレンジに入れるから、取り出すのも簡単。クミンやコリアンダー、オレガノなどのスパイスたっぷりで、おしゃれなカフェ飯の気分。しかもこのシリーズ、「公式トッピング」なる提案をしているのだ。ちなみにガンボライスにはカットしたアボカドに細切りチーズ、そしてハウスだけに「とんがりコーン」!赤褐色のスープにグリーンと黄色で彩りもよし。食べる前にとんがりコーンを砕くとさくさく感もプラスされる。
NYスタイルの味を知るライター、実食の感想は!?
さて、肝心のお味は?形が残らないくらい煮込まれているが、オクラのねっとりした粘り気とスパイスの風味が口のなかに広がって、再現度はかなり高い。あのカフェでの1皿を思い出してきた!アボカドがなかったので、キャロットラべを添えたのだが、ここはやはりクリーミーなアボカドのほうがよかった!クリスピーな「とんがりコーン」とオクラの粘りも対照的で、お互いがお互いを引き立てる。
スパイシーすぎない中辛なので、過激なエスニックは苦手、という人も抵抗ないだろう。現地ではザリガニや海老などのシーフードでだしをとることが多いが、チキンなのでクセがなく、誰にでも受け入れやすいだろう。甲殻類アレルギーでも食べられる。
カフェご飯を簡単に演出「ごちレピライス」のレトルト
「ごちレピライス」のレトルトには、タイのガパオライスや台湾の魯肉飯、韓国のユッケジャンクッパなどがあり、いずれもあたためてご飯にかけるだけ。同じく新発売の「胡麻味噌坦々」も試してみたが、これはうどんにかけてもよさそう。(ちなみに公式トッピングはゆで卵とピーナッツと小ネギ)。
レトルトだとあなどるなかれ。頭の中で“あの一皿”を再現できた。カレーやハヤシでは物足りなく、ちょっとエスニックなカフェご飯を家で気軽に楽しみたいならおすすめだ。トッピングを工夫するだけで、いつものごはんがフォトジェニックなカフェご飯におめかし。ひとりランチでも気分があがるし、おもてなしごはんとしても便利で、我が家でも常備することに決定!
文・写真/間庭典子
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