美味しいむかごの選び方 非常に乾燥しやすいため、とりたてを選びたいところです。乾燥が進むと、表面にしわが寄ってくるので、しわが少ないものを選びましょう。粒が大きいもののほうが、ほくほくした食感を楽しめます。 また、購入し…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:むかご
難易度:★★★★☆
果実や種子じゃありません
むかごとは、長芋や自然薯、大和芋などの山芋の葉の付け根(ツルの部分)になる球状の芽の部分で、山の幸として古来、日本人に親しまれている食材です。
とくに自然薯のむかごは非常に希少で、高値で取引きされています。
むかごが土の上に落ちるとそこから発芽するため、種芋としても活用されることがありますが、通常、山芋を商業栽培の場合には、芋を切ってそれを種芋にして苗を作ることのほうが多いようです。
旬は9月下旬~11月初旬頃で、ごく稀にですが、旬の時期にはスーパーや青果店で見かけることもあります。手に入れやすいのは、産地の直販所や道の駅です。また最近では、ネット通販などても購入することが可能です。
ほんのりと甘く、ほっくりとした食感が特徴で、塩ゆでしたり、電子レンジで加熱してそのまま食べてもOK。素揚げや炊き込みご飯やかき揚げ、辛みそ和えにしても美味です。
ちなみに、皮ごと食べられるため、調理するときは皮をむく必要はありません。
むかごが完熟するのは10月~11月頃。そのため、その頃に収穫されたむかごがもっとも美味しいといわれています。
美味しいむかごの選び方
非常に乾燥しやすいため、とりたてを選びたいところです。乾燥が進むと、表面にしわが寄ってくるので、しわが少ないものを選びましょう。粒が大きいもののほうが、ほくほくした食感を楽しめます。
また、購入してからすぐに食べない場合は、湿らせたキッチンペーパーで包んでからビニール袋に入れ、必ず冷蔵庫で保存してください。
湿度の高い室温で保存するとカビがはえてしまいます。
塩ゆでしたものを冷凍用保存袋に入れて密封すれば冷凍保存することも可能です。ただし、2~3週間で食べきるようにしましょう。
むかごの注目栄養素
老廃物の排出を促すサポートをするカリウムが多く含まれているため、高血圧の予防やむくみをとる効果が期待できます。
でんぷん(糖質)の消化を助けるアミラーゼなどの酵素が豊富に含まれているため、胸やけや胃もたれの予防に役立ちます。
ほかに、新陳代謝促進、免疫力向上、疲労回復をサポートする、アミノ酸の一種であるアルギニンを含んでいることも注目ポイントです。
また、皮ごと食べるため、皮に含まれる食物繊維をたっぷりとることができます。