ティモンディ前田裕太の“おとな”入門

社内恋愛を阻む「上司からのいやがらせ」にティモンディ前田裕太が提案する「根本的解決」とは?

大切にしてくれない相手を大切にする必要はない けれど、それを選択するのが相談者さんの彼氏だというのが難しいですね。仕事を変えるという手もあるよって選択肢があることを伝えることくらいはできるかもしれませんが。 まあそれに、…

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「目指せ、理想の大人」をメインテーマに掲げて始まった、「ティモンディ前田裕太の“おとな”入門」。自身の経験や見聞きしたエピソードから思考を広げてきた「コラム形式」から、次のステップへと進みます!
その内容は、「お悩み相談」です。これまで約1年半のコラム連載を通して、食・あそび・勉強・旅…と、様々なテーマで「(理想の)大人とは?」について考え、目指してきた (そしてこれからも目指していく)前田さん。その経験を生かした視点で、皆さんから寄せられたお悩み相談に答えていきますよ◎第18回の今回は、職場内恋愛を阻む、「上司からのいやがらせ」についてのお悩みです。

[今回のお悩み]

「職場内恋愛中の彼氏が、上司から詮索されたり、理不尽に文句を言われて辛そうです。そのせいで、喧嘩も増えてしまいました」

今年(※編集部注:2023年にいただいたお悩みです)始めから、お付き合いしている彼と同じ配属先になりました。彼と付き合っていることは周りには言ってませんが、仲が良いということは会社内では公認です。

たまに休みを合わせて取っているのですが、配属先の上司(年下既婚者)が、何かと彼に詮索というか、プライベートに口を挟んできます。私はその上司とは複数人で飲みに行ったことはありますが、ただの付き合い程度で仲が良いというわけでもなく、彼も上司として、飲みに行ったのは一回程度です。

それなのに休みを合わせる度に、彼にだけ「何処に行くの?」「用事がないなら休むな」等以前から酷い言葉を浴びせるようで、彼はとても辛い思いをしているようです。

それでいて自分は仲が良い後輩と休みを合わせたり好きな時に休んだりしていて、私も彼も不満が溜まるし大きな喧嘩が増えてしまいました。

私はいつでも異動できる立場ですが、彼は主任なので残留となると、この先も酷い言葉に傷付くんだろうなと思い休みを合わせるのも忍びない思いです。

一度だけその上司に私からはっきり反論しましたが、上司が結構根暗な性格だったみたいで怨恨だが残ってしまっただけでした。何か良い対策はないでしょうか?

辛い思いをせずに輝ける場所を探すのも手

彼氏さんは辛い環境で働かれているんですね。そんなに辛い気持ちで働かれているのであれば、そこは、彼にとって一番輝ける場所ではないのかもしれない。

だから、思い切って『転職』という手段をとるのも手かもしれません。

水を例にして説明してみましょう。

水は、公園などの公共施設の水道から出るものは0円。家での水道代でも、喉を潤す程度の量であれば数円。私の家の近くの自動販売機であれば、ペットボトルに入って100円。遊園地の自動販売機であれば200円。高級レストランで頼むブランドの水であれば1000円近くする。

水そのものに劇的な違いはないのにね。もちろんミネラルの量などの違いはあるけれど、大きな値段差に影響を与えているのはそこではない。

提供される場所、提供の仕方が一番の価格を決める要素になるのだ。(もちろん、他にも価格を決める要素はたくさんあるのだけれど)

ここで言いたいことは、水そのものに大きな違いはなくても、その身を置く場所によって価値が変わるということなのだ。

みんなそれぞれ、自分の価値がより高くなる場所がきっとあるはず。誰だって自分が心地よい環境で仕事をするべきなのは間違いないのだから。

自分の求められる環境に身を置くこと

それが快適に過ごせる一番の選択だと思います。

大切にしてくれない相手を大切にする必要はない

けれど、それを選択するのが相談者さんの彼氏だというのが難しいですね。仕事を変えるという手もあるよって選択肢があることを伝えることくらいはできるかもしれませんが。

まあそれに、転職なんてみんな頭にはよぎるものの、その不可逆性を考えると一歩踏み出すのに勇気がいるので、実行するのは難しいですよねえ。

私もね、この芸能界ってところにいると色々な仕事をする機会がある訳です。

やりがいのある仕事も、やっていて楽しい仕事もある。

けれど、内容によっては辛かったりしんどかったりするものもあって、それで心をすり減らしてしまうことも多くある訳です。

じゃあ転職するか、と言えば、なかなかそうもいきませんよね。今の職場もきっと悪い側面だけじゃないですから。

では、私の場合はどうしているかというと、2024年は、極力その嫌なことにエネルギーを割かないように心がけるようにしようと思っています。

大切にしてもらえないのであれば、こちらだってその仕事や内容を大切にしない、という強い姿勢を貫く。そして、なるべく嫌なことで消費される心と身体のエネルギーを最小限に留め、好きなことや好きな時間にエネルギーを投入していく。

人生そんなに長くないですから。

適度な息抜きで、健やかな労働を!

相談者の彼氏の方が、もし物理的に休めない環境で、転職も難しいという状況なのであれば「外回りとか理由つけてサボっちゃえ」とか「手を抜いちゃえ」と、少しでも精神的に余白ができるような手段を提案するのも手かもしれませんね。

惰性で仕事をするのは何も悪いことじゃないですから。勤勉が正義だなんて、高度経済成長期の悪習ですよ。

好きな内容の仕事であれば、体重を乗せて仕事をするべきでしょうけれど、無理やり労働を強いられるのであれば、サボってもやむなし。

それらが自分の人生を豊かにするような選択なのであれば、怠惰なんかではないですから。

相談者の彼氏さんが自分の心に余裕ができるような選択をできるよう私も応援しています。

担当編集者からのひとこと

そんな上司のせいでお二人の仲が険悪になるなんて、許せませんよ、私は。社内恋愛って、それでなくても結構面倒なことがあったり、色々大変なのに!(経験者)

一度はっきり反論したとのこと、本当にすごいと思います。相談者さんが自分のために上司に物申してくれたこと、彼氏さんも、うれしかったのではないでしょうか。

ご相談を読む限り、その上司を含め職場の方々は、お二人がお付き合いしていることに気付いている気はしますので、その上司の一連の行為は、明らかに「いやがらせ」といえると思います。本人に言っても好転しなかったのであれば、さらに上の人や人事など、しかるべき人に報告してしまっても良いのではないでしょうか(なかなか難しいこととは思いますが…)。

また、前田さんも「少しでも精神的に余白ができるような手段」を提案していましたが、そのひとつとして考えられるのは、「休みを合わせるのを諦める」ことでしょうか。

相談者さんのお仕事がわからないのでなんとも言えないのですが、年末年始やGW、お盆、権利として与えられた夏季休暇といった、いわゆる「みんな取る休み」以外で休みを合わせるのは諦めるのが、とりあえずの策といえるかもしれません。その上司に、文句を言う隙を与えない、といったイメージですかね…。

なんでお二人が気を遣わなければいけないんだ、という感じですが、まずは、自分たちが嫌な気持ちになる回数を減らすことを最優先に考えるのも、お二人の関係性を守るためのひとつの策だと思います。

前田さんへの相談大募集!

お悩み相談は、下記「おとなの週末Webお問い合わせフォーム」からお送りください。真剣な相談、ちょっとしたお悩み、前田さん聞いてみたいこと、などなど…。皆さんからのご応募、お待ちしております!

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前田裕太(まえだ ゆうた)
1992年8月25日生まれ、神奈川県出身。愛媛県の名門、済美高校野球部の同期である高岸宏行とのお笑いコンビ「ティモンディ」のツッコミ担当。趣味はサッカー観戦、読書。テレビ番組で画力を披露したり、複数メディアでコラムを執筆するなど、マルチな活動で注目を浴びている。

ティモンディ
高岸宏行・前田裕太によるお笑いコンビ。コンビ結成は2015年、グレープカンパニー所属。高岸のポジティブなキャラクターや、二人の野球経験と身体能力などがバラエティ番組で引っ張りだこに。コンビの野球経験をいかしたYouTubeチャンネル『ティモンディチャンネル』の登録者数は約28万人。

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