石畳の路地に横丁、街を象徴する風景が臨める神楽坂エリア。数多くの飲食店がひしめく激戦区で調査した結果、神楽坂は路地に名店あり。多文化料理にフォーカスを当て、ひっそり構える店を見つけてきました。小路を歩いた先に、美味なるゴールが待っています
画像ギャラリー石畳の路地に横丁、街を象徴する風景が臨める神楽坂エリア。数多くの飲食店がひしめく激戦区で調査した結果、神楽坂は路地に名店あり。日本の料理だけではなく、他の国の料理にもフォーカスを当て、ひっそり構える店を見つけてきました。小路を歩いた先に、美味なるゴールが待っています。
【中国料理】名店仕込みの中華を深夜まで楽しめるコの字酒場『take(タケ)』@神楽坂
神楽坂の人気中華『エンジン』の2号店と聞けば身も心も胃袋も前のめり。しかもコース料理のあちらに対してこちらは気軽なアラカルト。おまけに目立たないビル2階にある隠れ家感満載のコの字酒場。行くでしょ、絶対。
切り盛りするのは本店で経験を積んだ阿部さんだ。品書きは油淋鶏からサバ味噌煮まで振り幅があり、和の味にも名店仕込みの中華の技を加えているのがまたニクい。
油淋鶏 1600円、たたききゅうり 770円
紹興酒でしぐれ煮にした牛肉入りコロッケなんて肉の旨み&山椒の香りに「この酒泥棒!」と心で何回叫んだか。
実は阿部さんの実家は町中華。天津飯など父のレシピを受け継ぐ味もあり、これまた満点!
[住所]東京都新宿区神楽坂4-2-1 嶋田ビル2階
[電話]03-6265-3944
[営業時間]19時~翌2時(翌1時LO)
[休日]日・祝・不定休あり
[交通]地下鉄有楽町線ほか飯田橋駅B3出口から徒歩5分、地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅A3出口から徒歩3分
※メニューは随時変わります
【イタリアン】風情も料理もほっとする、路地に佇む“町イタ”『オステリア ピーニャドーロ』@神楽坂
ここは“日常のイタリアン”そんな言葉が似合う店。カウンター7席だけというこぢんまり感も落ち着くし、夫婦で切り盛りするふたりのやりとりを眺めているのもほっこりする。そして料理の趣きもどこか柔らかい。
信州鹿のローストミシェラドーロのコーヒーグラッパソース 3630円
シェフの細田さんはシチリアでの修業後、縁あって松本市へ。そこで出合った信州食材の力に魅せられて、小栗通りで昨年始めたこの店でもふんだんに使っている。彼の料理はどれも、素材自体を立たせた味わいで、強すぎないからまた明日も食べたくなる。
ふらっと寄って軽めにワインと前菜で、はたまたメインまでしっかりと。行きつけにするならこんな店がいちばんだ。
[住所]東京都新宿区若宮町16
[電話]03-6280-8313
[営業時間]12時〜14時(土・日のみ)、18時〜24時(フード23時LO、ドリンク23時半LO)、※日・月・祝は〜23時半(フード22時半、ドリンク23時LO)
[休日]火(他、月に1度不定休あり)
[交通]地下鉄有楽町線ほか飯田橋駅B3出口から徒歩3分
撮影/西崎進也(take)、小島昇(ピーニャドーロ)、取材/肥田木奈々(take)、菜々山いく子(ピーニャドーロ)
※2024年11月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「厳選【神楽坂昼飲みスポット】」では魅力の昼飲み酒場をレポートしています。