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その店は彗星の如く現れた。寿司屋を思わせる白木のカウンター。

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荒木町 きんつぎ(最寄駅:四谷三丁目駅)

若きふたりの爽やかな勢いを酒と共に味わう

信楽焼きのつけ皿に、客のペースに合わせて供される小粋な旬菜。名店誕生に誰もが歓喜したのは、ここが学芸大学「件」などで酒を学んだ佐藤さんと北村さんがタッグを組んだ店だから。調理の様子が見える厨房はライブ感があふれ、若きふたりの清々しい勢いに満ちている。料理はといえばフレンチ経験もある北村さんが主に担当しており、端正な仕事の和の肴から洋のスープ・ド・ポワソンまで枠に縛られないあれこれが楽しい。日本酒はレア物より食中酒としてよく合うものを厳選。そのセンスも秀逸。ところで屋号。物を大事にする“金継ぎ”にちなみ「今までとこれからの想いや人をつなぐ店に」と。つくづく名店誕生を心から歓迎したい。

カニと木の子のけんちん蒸し、前菜盛り合わせ

950円(基本2人分、写真は1人分)、1200円

豆腐をベースにしたカニとキノコの蒸し料理。和風ダシの餡が掛かる。この日の前菜は鴨ロース煮や青大豆の浸し豆など。旬の果物の白和えは柿とマスカット。ゴマを使わずクリームチーズでコクを出しており、酒に合う

本日のラーメン(鯛出汁のラーメン)

1300円

天然鯛の骨やアラで仕込んだスープが上品な味わい。麺は太めの平打ち

海老しんじょ、濃厚魚介出汁椀

1400円(基本2人分、写真は1人分)

 

ふわっとしたエビしんじょに添えるのはスープ・ド・ポワソンの魚介の濃厚ダシ。アラカルトは基本的に21時頃からの注文が好ましい


 

日本酒は食事と一緒に楽しんでほしいと「綿屋」など食中酒として優れているものを選んでいる。「レア物や種類を多く揃えるより自分が本当に推したいものを」と佐藤さん。ボディー感のある銘柄が多い

お店からの一言

 

佐藤正規さん、北村徳康さん

「早い時間は8品ほどで構成するおまかせのご提供が中心です」

荒木町 きんつぎの店舗情報

[住所]東京都新宿区四谷3-3-6 アイエス共同ビル3地下1階 [TEL]03-6709-8704 [営業時間]18時~24時最終入店(日・祝は23時最終入店) [休日]不定休 [席]カウンターあり、個室あり、全19席/全席禁煙/予約可/カード可/サなし/[交通アクセス]地下鉄丸ノ内線ほか四谷三丁目駅4番出口から徒歩2分

 

電話番号 03-6709-8704

 

撮影/小澤晶子 取材/肥田木奈々

2018年12月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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