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中国にはお茶にまつわる資格がふたつある。お茶を淹れる茶藝師と茶葉を鑑定する評茶員だ。このふたつの資格を持つのが浅草『香香天風』の安井さん。「わかりやすく言うと茶藝師はバリスタ、評茶員はソムリエ」と笑う。

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※コロナ禍で外食が自粛・縮小されている状況ではありますが、ぜひ知っておいて欲しい飲食店を、ご紹介しております。

【閉店】中国茶館 香香天風(最寄駅:浅草駅)

知るほどに美味しさが増す魅惑の台湾茶

独自に仕入れた約60種類の中国茶を扱う『香香天風』では、本場さながらの飲み方で中国茶を愉しむことができる。
台湾茶の魅力は香りが良いこと。産地は全土にあるが、種類はその多くが烏龍茶。中国大陸とは気候が違うため、製法も独自に変化している。

台湾を代表するお茶は、北部では文山包種や木柵鉄観音、東方美人。中部の凍頂烏龍、中南部にある阿里山烏龍など。それぞれ味わいも個性的で、凍頂烏龍は爽やかな飲み口が緑茶に近いため日本人にも飲みやすい。
阿里山で取れる金萱茶はミルクのような香りがあり、味わいはすっきり。最近では軽い味わいが人気となった鉄観音は蜜のような香りとわずかな酸味のバランスが絶妙。中国茶のシャンパンといわれる東方美人は、害虫であるウンカへの防衛本能が、結果茶葉に蜂蜜のような甘い独特の香りをもたらしたというもの。

今回は、安井さんに台湾茶を美味しく飲むための「工夫茶」と呼ばれるお茶の淹れ方を教えもらった。工夫茶は中国福建省の南部が発祥とされる烏龍茶の飲み方で、中国茶の代表的な淹れ方として知られている。
「中国茶には日本の茶道ほど厳密な作法はないので、その人が美味しいと思う淹れ方で構わないんですよ」と安井さん。もし道具がなければ紅茶用のポットで淹れてもOKという。

本場でもブームが続く台湾茶は品種改良や製茶法の開発が進み、今までのカテゴリーにはまらないお茶も増えているとか。そんなイノベーティブな面白さも加わった台湾茶は、知識にとらわれず自由に愉しみたい。

工夫茶のセット(阿里山烏龍 軽焙煎)

1000円

台湾茶のセット(工夫茶)。台湾茶では聞香杯があり、こちらで香りを聞く。最初は自分の飲みたいお茶を選ぶところから。旬のおすすめなどを聞いてみたい。何煎か飲むうちに、お茶の表情が変わるのも面白い

粗食パイナップルケーキ

500円

卵や乳製品を使わない、日本のパティシエが造るパイナップルケーキ

お店からの一言

店主 安井信保さん

「銘柄よりも今が飲み頃というお茶を味わって」

中国茶館 香香天風の店舗情報

[住所]東京都台東区浅草4-43-4 浅草豆花大王内 [TEL]03-5849-4580 [営業時間]12時~20時、土・日・祝~19時 ※ランチタイム有 [休日]火 [席]全22席/全席禁煙/予約可/カード可 [交通アクセス]つくばエクスプレス浅草駅A2出口から徒歩8分

電話番号 03-5849-4580

撮影/貝塚 隆 取材/岡本ジュン

2020年1月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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