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撮り鉄の「食」の思い出(59)きらきらうえつ最後の夏:羽越本線/2002~2012年

撮り鉄の「食」の思い出(59)きらきらうえつ最後の夏:羽越本線/2002~2012年

先日、東北の日本海側の羽越本線を走る快速列車“きらきらうえつ”が廃止されて新型の観光列車になると発表がありました。 一時期はパンフレット用の写真も担当させていただいていただけに、やはり寂しいです。撮影に行ったときのお話と、以前乗車したときのおいしいもののお話です……。

perm_media 《画像ギャラリー》撮り鉄の「食」の思い出(59)きらきらうえつ最後の夏:羽越本線/2002~2012年の画像をチェック! navigate_next

きらきらうえつ最後の夏:羽越本線/2002~2012年


先日、東北の日本海側の羽越本線を走る快速列車「きらきらうえつ」が廃止されて、新型の観光列車になると発表がありました。

新しい観光列車が出てくるのは楽しいのですが、2001年から走り続けたなじみ深い列車が、2019年の9月いっぱいで運転を終了してしまいます。

一時期はパンフレット用の写真も担当させていただいていただけに、やはり寂しいです。

なので今回は、撮影に行ったときのお話と、以前乗車したときのおいしいもののお話です。


「きらきらうえつ」の運転区間は、基本的に新潟駅から酒田駅の間。

週末などの休日を中心に走っています。

車両のデザインは、パッチワークでその名の通り、キラキラした模様も入ったモダンなデザインです。

「きらきらうえつ」。やっぱりキラキラしたデザイン(2006年撮影)


この車両、実は国鉄時代から使われてきた特急列車の車両を改造して作られています。

485系と呼ばれる、直流区間でも交流区間でも走れる車両で、国鉄時代には本州と九州の各地で走っていました。

 

きらきらうえつの改造もとになった形式485系の特急車両(1998年撮影)


形も大きく変わって、まるで新車のようになって登場してきました。

元になった485系も、現在では特急は全廃。

「きらきらうえつ」のように改造された車両も、次々と廃車になって、残り少ない貴重な車両でした。


羽越本線は、ほぼ日本海に沿って走る路線で、新潟県、山形県、秋田県を結ぶ路線です。

新潟、山形両県の区間では、かなり海に近づき景勝地も多い路線です。


この列車が走る時刻は昼前後。

太陽の位置は日本海側に移動して、文字通りキラキラとした海を見ることができます。

特に桑川駅付近では、新潟県の名所笹川流れの風景も見られます。

日本海を見ながら走る「きらきらうえつ」(2002年撮影)


桑川駅は夕陽会館になっていて、
駅近くから海が楽しめる(2006年撮影)



笹川流れは
新潟県の名勝として知られる(2006年撮影)


また、山形県の鶴岡駅が近づくと、あたりは米どころ。

広々とした田んぼが広がり、月山も見えてきます。

時折酒田駅よりお北に延長運転をすることもあったのですが、酒田を過ぎると美しく広がる鳥海山の麓も走ります。

海だけでなく、山も風景も美しい列車です。

鶴岡駅が近づくと田んぼと月山の風景が見える(2012年撮影)

酒田駅以北への延長運転のときには鳥海山も見える(2002年撮影)


また酒田駅から新潟駅に帰る上り列車では、夕陽を眺めることができるのも魅力のひとつ。

夕陽の沈む時間によって、列車の運転時間を変えていたこともありました。

この写真を撮ったときも、夕陽が沈んでゆくのに列車がなかなかやってこない……と、どきどきしながら待っていて、陽が沈む前に列車が走ってきてほっとしたのを覚えています。



日本海に沈む夕夕陽ときらきらうえつ(2003年撮影)

少し前、2012年のころの鉄グルメをご紹介!


私が「きらきらうえつ」に乗車したのは2012年。

少し前になってしまいました。

車内のメニューなど、変わってしまったものもありますが、そのころのお話です。


車内に入るとやっぱり観光列車。

楽しみがいっぱい。

大き目の窓から広々とした風景を見ることができ、先頭車にはフリースペースもあります。

快速にしては、座席シートもちょっと贅沢、座りやすいです。

普通座席もちょっと贅沢(2012年撮影)

大き目の窓からは日本海が見える(2012年撮影)

先頭車にも展望ラウンジがある(2012年撮影)


そして2号車にはラウンジとミニビュッフェがあります。

対面式のシートにテーブルのついたシックなデザイン。


座席数との関係で、時間制限はあるのですが、ミニビュッフェで購入したものをいただくことができます。

シックなデザインの2号車ラウンジ(2012年撮影)


ここでいただけるのは、まず「きらきら弁当」。

弁当屋とこの列車の車掌さんがコラボして、地元の食べてもらいたい料理を詰め込んでいます。

村上名物の鮭の焼き漬けをはじめ、イクラ、田舎巻き、赤かぶ酢漬け……。

沿線の食を少しづつ、いろいろ食べられるのが魅力の駅弁です。

車掌さんとのコラボでできた、きらきら弁当(2012年撮影)


そして列車乗車ならではのお愉しみ、地元地酒の飲み比べです。

沿線村上市の名物、鮭の焼き浸しもついてきます。

海を眺めながら、鮭をつついて、地酒をちびちび。う~~んたまりません。
(現在はぐい吞みではなく、地酒缶3本と焼き浸しのセットのようです)

地酒と鮭の焼き浸しのセット(2012年撮影)


お酒ではなく、お茶とお茶菓子のセットもありました。
 

お茶のセットもあった(2012年撮影)

車内のスタンプも
細かいデザインがすごい(2012年撮影)


今年の夏は “きらきらうえつ”最後の夏です。

チャンスがあれば、ぜひ乗ってみてください。



そして、後継となる観光列車の運転開始は2019年10月からの予定。

名前は“海里(KAIRI)”。

コンセプトは「新潟の食」「庄内の食」「日本海の景観」。


どうやら、おいしい列車になりそうで、こちらのほうも楽しみです。








佐々倉実(ささくら みのる)
 鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、初めて鉄道写真を撮ったのが小学生のころ、なんやかんやで約50年経ってしまいました。鉄道カメラマンなのに撮影の8割はクルマで移動、列車に乗ってしまうと、走るシーンを撮影しにくいので、いたしかたありません。そんなワケで年間のかなりの期間をクルマで生活しています。趣味は料理と酒! ヨメには申し訳ないのですが、日々食べたいものを作っています。
 鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、いろいろとお付き合いください。
 ちなみに、鉄道の他に“ひつじ”の写真もライフワークで撮影中、ときどきおいしいひつじの話も出てきます。なにとぞご容赦ください。

このグルメ記事のライター
佐々倉実@おとなの週末

鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、お付き合いください。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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