神楽坂には喫茶店やカフェ、おいしいケーキを食べさせるお店も多いのです。スイーツ大好きライター・池田が1日かけて覆面調査。
画像ギャラリー神楽坂には喫茶店やカフェ、おいしいケーキを食べられるお店も多いのです。スイーツ大好きライター・池田が1日かけて覆面調査。クリスマスこの時期に訪ねるのもいいかも!
赤城神社近く、キャロットケーキに感激
赤城神社近くの住宅地にある『アカアマコーヒー』へ。神楽坂スイーツめぐりの1店舗目はここと決めていた。スイーツ店が数多く揃う神楽坂。スイーツ大好きとはいえ、昼からだと遅すぎる。そこで朝8時。不思議な癒しが感じられる店内に「キャロットケーキ」を発見し、心の中で歓声をあげた。
『AKHA AMA COFFEE(アカアマコーヒー)』キャロットケーキ 550円
作るのが手間なキャロットケーキにはなかなか出合えないからだ。それが朝から食べられることに感激。しかも口にスパイスの香りと穏やかな甘さが広がる味は、これまで食べた中で間違いなく1番だ。中煎りのコーヒーとも相性抜群。幸せな1日になると確信した。
イタリアっぽい建物に心惹かれて
5分ほど坂道を降りたところに『ジェラテリア テオブロマ』を発見。イタリアっぽい建物にも心惹かれて入ってみた。シェフが現地に赴いて製法を学んだというフレーバーが揃い、どれもおいしそう。
『ジェラテリア テオブロマ』テイクアウトダブル(ピスターシュ) 850円
迷ったすえ「ピスターシュ」×「フランボワーズ」のダブルをテイクアウト。ピスタチオの濃厚さとなめらかさ、フランボワーズの甘みとベタつかない爽やかさ。ふたつの味にうっとりしつつ店探しを続ける。
道に迷った先にあった絶品のケーキ
道に迷ってウロウロしていて出会ったのが、若宮公園近くにある『ル・コワンヴェール』。ケーキの名前の下に材料まで書かれている。その材料を組み合わせるとどんな味になるの?と好奇心を刺激され、強く心惹かれた「アールグレイピーチ」「カシスバニラ」を購入。
『ル・コワンヴェール パトリック・ルメル』アールグレイピーチ 780円、カシスバニラ 760円
自宅でほおばれば、前者はアールグレイをまとった少し苦くて甘いケーキと桃のジューシーさが絶妙。後者は生地の中から出てくるカシスの甘酸っぱさが心地よい。いくつもの味が隠れていてどちらも大好き。
テラス席を抜ける心地よい風!
神楽坂通りに戻り、一本入った趣ある石畳で見つけたのが『ル・ブルターニュ』。テラス席を抜ける心地よい風を感じながら、季節のクレープを待つ。クレープは薄そうに見えて、しっかりもっちりで食べ応えあり。生地だけをシンプルに食べてもおいしそうだ。
『ル・ブルターニュ神楽坂』季節のクレープ クレープほうじ茶 1380円
私は迷子になることが多いが(笑)、それでも神楽坂は少し奥まったところまで歩くのがいい。素敵なカフェやスイーツが隠れているからだ。そこで目的の店をひとつ、ふたつ決めたら、あとは発見を求めて歩くのがおすすめだ。
真っ赤な生地に白い上がけソース!
なんて神楽坂スイーツめぐりをまとめたところで出会ったのが、三年坂に面した『チカリシャス』。真っ赤な生地に白い上がけソースが映える「レッドベルベットケーキ」が目を引く。こちらもテイクアウトがメイン。
『チカリシャス ニューヨーク アマリージュ 神楽坂』レッドベルベットケーキ 3060円
さすがにお腹もいっぱいなので自宅で食べてみると、しっとり甘いのにどこか軽やかな生地が抜群。なぜか未訪のN.Y.の街並みが浮かんで来た。
神楽坂のスイーツめぐり、これでもごく一部。次はいつにするか思案中だ。
こだわりある素朴な美味しさ『AKHA AMA COFFEE(アカアマコーヒー)』@奥神楽坂エリア
ここではタイのアカ族が大事に育てたコーヒーを出している。“アマ”は現地語でお母さんの意味だ。それにぴったりの一番人気がキャロットケーキ。こだわりは、コーティングのクリームチーズにあえてバターを使わないこと。それにより軽やかな味わいで、朝カフェにもぴったり。
また白砂糖も不使用で、素焚糖やメープル、ドライフルーツを使うのでやさしい甘さに。だが「開店当初はにんじんのケーキなんて、と人気がなくて」とオーナーの山下さん。まさかこのケーキに不遇の時代があっただなんて……。
[住所]東京都新宿区赤城元町1-25
[電話]03-6280-8755
[営業時間]8時〜19時(LO)
[休日]無休
[交通]地下鉄東西線神楽坂駅1a出口から徒歩3分
素材の活きたおいしさ『ジェラテリア テオブロマ』@奥神楽坂エリア
ローマの街並みを想わせる小道の突き当たりに見える、チャーミングな赤い扉が目印。日本を代表するショコラティエ・土屋公二氏がプロデュースしており、小さいながらカフェも併設されている。店内にはお土産にぴったりの可愛いらしいパッケージのチョコレートも多数揃えている。
[住所]東京都新宿区神楽坂6-8 Borgo Oojime〆1階
[営業時間]11時〜19時半(19時LO)
[休日]月(祝の場合、営業)
[交通]地下鉄東西線神楽坂駅1a出口から徒歩6分
上品で息をのむ美しさ『ル・コワンヴェール パトリック・ルメル』@神楽坂エリア
神楽坂下近く。東京理科大の傍の坂道の上に、木張りの可愛い同店が出現する。色とりどりのケーキたちを眺めているだけで心がときめく。鮮やかなピンク色が目を引く「カシスバニラ」、「アールグレイピーチ」は、ほのかな苦味と香り高さがあり、気品溢れる味わいだ。
[住所]東京都新宿区神楽坂2-20-14
[営業時間]11時〜19時(日・祝は〜18時)
[休日]無休
[交通]地下鉄有楽町線ほか飯田橋駅B3出口から徒歩3分
伝統の味を楽しめる『ル・ブルターニュ神楽坂』@奥神楽坂エリア
クレープ発祥の地・ブルターニュの味をそのまま楽しませてくれる、日本初のクレープリー。シンプルで、重すぎず落ち着いた生地の味わいは、まさに大人のクレープ。そこに甘いアイスが加わると、さらにリッチな味わいのデザートに変身する。食事用のガレットも人気だ。
[住所]東京都新宿区神楽坂4-2 コンフォート神楽坂1階
[営業時間]11時半〜22時LO、土は11時〜
[休日]無休
[交通]地下鉄有楽町線飯田橋駅B3出口から徒歩4分
モダンな装いがオシャレ『チカリシャス ニューヨーク アマリージュ 神楽坂』@神楽坂エリア
本多横丁にある『チカ・ティルマン』がプロデュースするお店。元々N.Y.に本店があった。「レッドベルベットケーキ」は、甘めの生地とヨーグルトを使った爽やかなクリームとが絶妙なバランスで層をなす。夜遅くまで営業しているので、ディナーのあとにお土産に買えるのもうれしい。
[住所]東京都新宿区神楽坂3-2 YSビル
[営業時間]11時〜22時
[休日]無休
[交通]地下鉄有楽町線ほか飯田橋駅B3出口から徒歩5分
撮影/小澤晶子(アカアマコーヒー) 取材/池田夢
※2024年11月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「【厳選】秋に食べたい東京のスイーツ5選!」では、覆面調査隊が、旬の食材が堪能できる東京都内の選りすぐりのスイーツを実食レポートしています。