新大阪駅から足を伸ばすこと徒歩20分。阪急三国駅界隈は、下町っぽさを残す、大阪でも未開拓エリア。近年はマンション建設が大幅に増えたことで、町が一気に様変わりし始めているが、まだまだ昔の情緒を残す居酒屋も少なくない。そんなエリアで、旨いオムライスと出会った……。
画像ギャラリー未開拓の三国の住宅街にひっそりと佇む居酒屋で、ホテル仕込みのオムライスと出会った!
新大阪駅から足を伸ばすこと徒歩20分。
阪急三国駅界隈は、下町っぽさを残す大阪でも未開拓エリア。
近年はマンション建設が大幅に増えたことで、町が一気に様変わりし始めているが、まだまだ昔の情緒を残す居酒屋も少なくない。
居酒屋の「風」はそんなエリア、三国でオープンして約8年。
とにかく旨いオムライスを出す店だ。
「その前は東三国で2年間、居酒屋をやっていました。
計10年、このお店を続けています」(店主の喜入裕行さん)
その昔、阪急の飲食部門で働いていたそうだ。
「勤務先で偶然神戸の某ホテルの元総料理長と知り合って、それで飲食のイロハを色々と教えてもらいました」
こうして生まれたのが「オムライス」(700円)。
特製のデミグラスは牛肉や玉ねぎを煮込んで、出汁を2種ブレンド。
煮込んだソースは瞬時に凍らせて、一気に旨みを凝縮させている。
どこか懐かくもあって、それでいてコクがある。
このオムライスは大人気だ。
「実はバレーを教えている関係で、ママさんバレーの奥様たちが打ち上げで利用したりするんです。
子どもと一緒に訪れる奥様もいるので子どもでも食べやすいメニューを用意しています」
「山芋トロトロ焼き」(450円)もそうだ。
メニュー名から想像すると鉄板焼きを浮かべるが、実は食べやすさ重視。
たとえるなら、おやつ感覚。
外はパリッと玉子で包んで、中はトロトロ。
それでいて山芋の食感もキチンと残してある。
店舗があるこの界隈はスナックが多い場所。
同店は系列でスナックも営業し、ママが20時まで勤務する。
「ママに明日お好み焼きが食べたいと伝えると、翌日に作っておいて貰えるんです。
毎日来られる常連さんもいて、欠席の日には必ず電話がある(笑)。
それだけ、アットホームなお店なんです」(30代の常連客)
レトロな雰囲気と、和気あいあいとした常連さんとのコミュニケーションも落ち着ける空間だった。
居酒屋「風」
[住所]大阪市淀川区三国本町3-27-16
[TEL]06-6392-7507
[営業時間]17:00~24:00
[定休日]水曜
加藤 慶(かとうけい)
大阪在住のライター兼カメラマン。週刊誌のスクープを狙う合間に関西圏の旨いモンを足で稼いで探す雑食系。
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