中央線、新宿の隣に位置する中野。北口には北のびるこのエリアには現在開発がすすんでおり、その先駆けとなった中野区の新庁舎が2021年北口の駅前に建設着工となった。その周辺には、北口公園や大学など、ファミリー層や学生でにぎわい、繁華街や飲み屋街も充実を見せている。
そんなあまたある飲食店のなかから、今回は古くからある街の人たちに愛されるラーメン店を紹介する。(※本内容は取材時のものです)
■「かしわぎ」
自慢の清湯スープをベースにした「塩ラーメン」と「醤油ラーメン」の二味のみで勝負するという潔さ、常に研究・改良を怠らない真摯な姿勢、そのストイックな姿には釣り合わない780円の庶民派な価格設定が特徴。研究の末たどり着いた、中細のツルツルストレート麺と、炭火焼きチャーシューがスープと見事なハーモニーを奏でる。
■「粉麺小屋」
四半世紀以上もの間、うどんを打ち続けた店主が、その集大成として手打ち麺でのラーメン作りに乗り出した。
温度管理した熟成庫で2日間寝かせた麺は、跳ねるようなコシを感じた後から、力強い小麦の風味が広がり、それがひと啜りごとに増していく。
スープは丸鶏やモミジなどの動物系に、頭と腹ワタを除いた瀬戸内産の煮干しのダシをブレンド。雑味のない透き通るような旨みと、天然素材を積み重ねた香りの深さに惚れ惚れする。