読みたい北海道

【読みたい北海道・難読地名編】「厚沢部」は道南にあるメークイン発祥のポテト王国!

まるで異世界?白亜の断崖シラフラ 一方、厚沢部町から日本海側を北上すると海沿いに白い崖が現れます。江差町と乙部町にまたがる滝瀬海岸にある、通称「シラフラ」です。アイヌ語で「白い傾斜地」の意味があるそうで、高さ約30メート…

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民間調査会社による47都道府県魅力度ランキングで13年連続1位に輝く「北海道」。

観光地として圧倒的な人気を誇り、豊富な海の幸や新鮮な牛乳やチーズなどの酪農製品、札幌ラーメンなどのご当地グルメ、雄大な自然、スキーなどのアウトドア…とにかく”非日常的“な魅力がいっぱいです。

そんな北海道には、漢字の一般的な読み方から想像するのが難しい地名がいくつもあります。

九州の2倍強という広い大地ゆえ、馴染みのないエリアだと道産子でも読めないものも少なくありません。「おとなの週末Web」では北海道の難読地名を取り上げながらその周辺の観光スポットやグルメも紹介していきます。読み方を学びながら束の間の旅気分を味わってみませんか?

今回は道南エリアの「厚沢部」です。何と読むでしょう?

答えは…

厚沢部

答えは「あっさぶ」と読む町名です。

厚沢部町(ちょう)は函館市から車で約1時間。大正時代に町内で日本で初めてメークインの試作が始まったことから、厚沢部町は「メークイン発祥の地」と呼ばれています。

日本一小さい道の駅と北前船の歴史を感じるスポット

町の中心部から日本海側へ車で南下すること約15分。隣接する江差町(えさしちょう)の「道の駅江差」は日本一売店が小さい道の駅を「自称」しており、多くの利用者に親しまれています。

2019年4月にリニューアルオープンし、その直後にちょうど訪れました。入ってみると、確かにスペースは小さめ。大人が数名入ると「密」な感じがします。写真を見ていただくとわかるのですが、売店は隣にあるトイレよりも小さいのです!売店では道の駅が小さいことにちなんで、小さい草履などを販売していました。国道沿いにあり、日本海に沈む夕日を眺められる場所でもあります。

日本一小さい道の駅ののぼりも飾られていました

江差町では1670年頃からニシン漁が盛んになり、ニシンは食用のほか、肥料などに加工されて北前船で本州に運ばれたそうです。町内には、当時の繁栄を伝える国指定重要文化財の「旧中村家住宅」なども残っています。

さらに国道を南下すると、江差町内の「鴎(かもめ)島」に到着します。ここには、お酒などを入れる細長く口がすぼまった器の瓶子(へいし)を逆さにしたような「瓶子岩(へいしいわ)」や、波や風によって浸食され、たくさんの畳を敷き詰めたような「千畳敷」、「北前船係留跡」などがあります。フットパスコースが整備されていて島を巡ることができるのですが、起伏が多く、ちょっと汗だくに・・・良い運動になりました!

鳥居の奥に見える瓶子岩

またこのエリアには、明治元年の箱館戦争の最中に、江差沖で座礁・沈没した旧幕府軍の軍艦・開陽丸を実寸大で復元した「開陽丸記念館」や「えさし海の駅開陽丸」も。海水浴場やキャンプ場もあり、家族で一日たっぷり遊べます。

千畳敷では昔、ニシン交易で利益を得た近江商人たちが宴を催したと言われています

まるで異世界?白亜の断崖シラフラ

一方、厚沢部町から日本海側を北上すると海沿いに白い崖が現れます。江差町と乙部町にまたがる滝瀬海岸にある、通称「シラフラ」です。アイヌ語で「白い傾斜地」の意味があるそうで、高さ約30メートルもの白い崖が500メートルにも渡って続いています。

一度来てみたかった場所で、まるでイギリスの絶景「セブン・シスターズ」のようでした!この白い壁は、火山の噴火でできた堆積物や貝類、珪藻類で構成されているそうです。近づくと、ちょっとボコボコしてもろい感じがしました。青い空に映える白い崖。海岸から間近でその雄大な景色を見ることができ、感動しました。

白亜の断崖が続くシラフラ

道南のソウルフード「ラッキーピエロ」

函館を中心に17店舗展開するハンバーガーショップ「ラッキーピエロ」。そのうちの一つが厚沢部町にある「ラッキーピエロ江差入口店」

店舗ごとにテーマがあり、こちらのテーマは「オードリーヘップバーン」。店内のいたるところにヘップバーンの写真が飾られていました。テラス席もあり、夏は開放感のある雰囲気の中で食事ができます。人気でいつも混んでおり、待っている間、広い駐車場で子どもたちと遊んでいました。

こってりとしたオリジナルラキポテはフライドポテトにこってりとしたミートソースとチーズがかかっており、あとをひきます。一番人気は「チャイニーズチキンバーガー」ですが、この日は2番人気という「ラッキーエッグバーガー」を注文。ハンバーグがジューシーでとてもおいしかったです!

オリジナルラキポテとラッキーエッグバーガー

車移動が中心になりますが、道南を訪れた際にはドライブがてら、日本海側の歴史と地形も楽しんでもらえたら嬉しいです。

文・写真/森順子

森 順子

元テレビ北海道アナウンサー。現在は教育サービスの会社を運営しながら地理の楽しさを普及する活動も行っている。地理女net代表/札幌国際大学短期大学部講師/札幌観光大使

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