ティモンディ前田裕太の“おとな”入門

【ティモンディ前田裕太の“おとな”入門】第19回 スポーツの秋到来!特別回 乱立する「○○の秋」に提言する「スポーツ“は”秋」

ティモンディ前田裕太

とはいえ猛暑でも楽しいのがゴルフ この夏から、私は頻繁にゴルフをするようになったのだけれど、真夏のゴルフは当然ながらしんどかった。 暑すぎて運動なんてできない気温になるので、それならば、早朝であれば快適に出来るかもしれな…

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お笑いコンビ「ティモンディ」前田裕太さんの、「目指せ、理想の大人」をメインテーマに掲げた連載コラム。30代に突入した前田さんが「大人」を目指して過ごす日々を、食・趣味・仕事など様々な視点で綴ってくださいます。連載は、第1・3木曜日に更新です。「(理想の)大人ってなんだろう?」を一緒に考えながら、前田さんの成長を見守りましょう!
スポーツの秋到来!ということで、今回は特別編です。世の中に乱立する「○○の秋」という言葉の中で、相応しいのは「スポーツの秋」だけ!?以前「趣味編」でも触れていたゴルフも、絶賛進化中のようですよ。

「○○の秋」に相応しいのは「スポーツ」だけ!?

食欲の秋だ、睡眠の秋だ、読書の秋だ、上の句になんでも付けられる秋が来た。

空調設備のない時代では、暑い夏で体力がやられたから、涼しくなってきた秋に活動的になるのは理解できるし、〜の秋が乱立しているのも納得がいく。

ただ、もう令和だからなあ。

家で冷房をつければ読書や睡眠なんて快適にできるから、もちろん、収穫の季節であることもわかるけれど、昔の人間と同じように食欲の秋、なんていうには、合わない生活環境になっている。四季関係なく様々な農作物が通年収穫できるようにもなっていってる訳だし。

僕にとっては、読書の365日、睡眠の毎年、食欲の一生と化してしまった。

もはや”あき”の上の句に相応しいのは、スポーツか“ほしの”くらいだろう。

今の夏のスポーツ以上に恐ろしいものはない。

40度を超える猛暑で、ニュースでは外出をなるべく避けるように注意が出ているのに、そのニュースの後に高校球児たちが甲子園で試合をしていたりする。

誰が見たって、あの環境でスポーツをするのが良くないことは明らかだろう。

甲子園は夏のものでしょう!なんて阿呆が外野で声を出しているけれど、ただ、何より良いパフォーマンスが出来る環境を選手たちは望んでいる。夏じゃないと嫌だ!なんて言っているのは、自分の望んだ形を他人に押し付ける高校野球ファンもどきだろう。

そんな奴らは、他人に夏の醍醐味を押し付けずに自分が野球をやったらいい。如何に辛いかが分かるはずだ。今の時代、真夏の日中にスポーツはすべきではないのは間違いないのだ。

もはや、スポーツの秋ではない。スポーツ”は”秋に変えるべきだと提言しよう。

春は花粉で辛いし、冬は寒いしね。これが秋であれば、夏と比べて熱中症の危険もグッと減るし、何より気持ちがいい。めちゃくちゃ短い期間だけれど。

とはいえ猛暑でも楽しいのがゴルフ

この夏から、私は頻繁にゴルフをするようになったのだけれど、真夏のゴルフは当然ながらしんどかった。

暑すぎて運動なんてできない気温になるので、それならば、早朝であれば快適に出来るかもしれない!と思い、日の出と共に5時からスタートしても、30度を超えていて普通に暑い。

それでも、決行するのだ。

ゴルフと出会う前の私であれば、そんな早起きをして暑い中嬉々としてゴルフをする人達を、奇異な目で見ていた。

けれど、実際にゴルフをやるようになってからというもの、その珍奇な存在の一員になってしまっていることに気づく。ゴルフのためならば、いかなる早起きも苦にならない体質になってしまったのだ。

朝4時起きで、前日は早く寝ないといけないのに、遠足の前日と同様のワクワクで、夜なかなか寝付けなくなってしまう。

結果、睡魔に襲われながらのゴルフになるのだけれど、それでも十分に楽しい。

不思議なものだ。

昔、深夜のゴルフ中継を父親が見ていて、一体これの何が楽しいのか、全く分からなかったのだけれど、あの時理解できなかったゴルフの中継の楽しさすらも分かるようになった。

野球のような対人スポーツとはまた違う面白さがゴルフにはある。

以前、このコラムでも触れたが、ゴルフはプロのゴルファーでも当然のように失敗する、失敗の競技なのだ。やってみて初めてゴルフの楽しさが理解できた。

大事なのは、失敗、ミスをどうやってリカバリーするか、どう修正するか、であって、ミスが許されないスポーツではない。

ミスを楽しむスポーツと言っても過言ではない。

4時間も5時間もかけて大自然に囲まれたゴルフ場でミスして、ああでもない、こうでもない、と課題を見つけて帰っていく繰り返し。

これがゴルフの醍醐味なのだ。

ゴルフを通して生き方を学ぶ

始めた頃は「失敗を楽しむというこの気持ちを、仕事にも応用できれば…」と思ったものだが、最近になって、仕事でミスをしても、「これはゴルフ、リカバリーの方が大切なんだ」と自分に言い聞かせることができるようになった。

なんであんなこと言ってしまったんだろう、とか、なんであそこでミスしたんだろう、とか、そんな深夜に頭を抱えて「あー!」と叫びたくなるような瞬間も、ゴルフをやってからは、そのリカバリーの方が大切であることに気づけるようになったのだ。

当然、その場ではリカバリーに努めるものの、家に帰れば頭を抱えて「あー!」と叫ぶことは変わりないのだけれど。でも、まだミスを楽しむ、まではいかないけれど、必要以上に引きずらなくなれたのはゴルフのおかげだ。

そんな生き方をも学べるゴルフが、ようやく秋に入り、やりやすい季節となってきた。

これからゴルフまっしぐらの毎日だ!と心の中の前田が小躍りしている。

ただ、両手放しにゴルフが良いとも言い切れない。

めちゃくちゃに日焼けするからだ。

最近でも、仕事で顔馴染みのスタッフさんに会うたびに「黒っ!」と指摘されるし、舞台上でネタを披露した後に録画しておいた映像を見返すと、1組だけ段違いに焼けていて恥ずかしくなる。

確かに黒くなっている。

好きなものをやった結果なのだから、いくら浅黒くなろうと、おとななのであれば恥ずかしがる必要はないのだけれど、その点私はまだ子供だから、立て続けに出てくるコンビの中で、著しく焼けているのは、やはりちょっと恥ずかしい。

きっと、娯楽を毎日楽しんでます!というのが外見から分かってしまうように感じるからなのだろう。

好きなゴルフなのだから、他人の目など気にせずに、好きなものを満喫していると思われても恥ずかしく思わない、おとなになりたいなと思う。

前田裕太(まえだ ゆうた)
1992年8月25日生まれ、神奈川県出身。愛媛県の名門、済美高校野球部の同期である高岸宏行とのお笑いコンビ「ティモンディ」のツッコミ担当。趣味はサッカー観戦、読書。テレビ番組で画力を披露したり、複数メディアでコラムを執筆するなど、マルチな活動で注目を浴びている。

ティモンディ
高岸宏行・前田裕太によるお笑いコンビ。コンビ結成は2015年、グレープカンパニー所属。高岸のポジティブなキャラクターや、二人の野球経験と身体能力などがバラエティ番組で引っ張りだこに。コンビの野球経験をいかしたYouTubeチャンネル『ティモンディチャンネル』の登録者数は約25万人。

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