みずみずしい野菜や軽やかな苦みの山菜、旬の魚介も含め、春はしみじみおいしい季節。『おとなの週末』ライターの菜々山、池田、編集の門脇、武内、和賀も加わって居酒屋トーク! お酒も多様化し ますます進化する東京の居酒屋 門:春…
画像ギャラリーみずみずしい野菜や軽やかな苦みの山菜、旬の魚介も含め、春はしみじみおいしい季節。『おとなの週末』ライターの菜々山、池田、編集の門脇、武内、和賀も加わって居酒屋トーク!
お酒も多様化し ますます進化する東京の居酒屋
門:春夏秋冬の中なら春が一番おいしくない?白魚とか貝類、山菜とかさ。
和:へい。食欲の秋と申しますが、私は春が好きかも~。
武:山菜のほろ苦さを軽快な日本酒で楽しむのは春の醍醐味でもあります。
池:同感。加えて最近は立ち飲みも含め日本酒以外の選択肢が増えてきているから、ますます楽しくなってきた。
菜:居酒屋といえば仲間とワイワイっていうイメージがあるけど、最近は少人数もしくはひとりで楽しめる店が増えてるなぁと思った。実際、今回ひとりで調査してみて、『居酒屋Hana』や『たとえば。』で「1人前で多ければハーフサイズもできますよ」って快く言ってくれて、一見のボッチ客にもやさしかった。好きなものを気兼ねなく飲めるし春のひとり飲み、おすすめしたいな。
和:立ち飲みを調査した印象は、とにかく店が増えているな~と。角打ちレベルの店から、料理がおもしろくてドリンクも多様な店まで個性というか幅がグンと広がってる。
池:うん、今どきはお客さんも舌が肥えてるから料理のクオリティも上がっているよね。印象的だったのは『鉄砲玉』と『LOTI』。提供はスピーディだけど、料理が従来の立ち飲みレベルを超えてるんだよ。『鉄砲玉』のまぐろ刺しや浸し豆、『LOTI』の目にも舌にも楽しいカラフルな料理は特にそう。お酒もひと昔前ならサワーや日本酒くらいだったけど、今はナチュラルワインやクラフトビールがある店も普通になってきた。
菜:『居酒屋Hana』はオレンジワインをグラスで4〜5種類用意しているから、私のようなオレンジワイン初心者でもいろいろと試せて勉強になったよ。オレンジワインって和食にも合うんだなあ、と目からウロコ。
武:燗酒の後にオレンジワインにいって、また燗酒に戻ってみたり。そういう行き来ができるのも楽しいですよね。
門:オレンジワインは和食と相性がいいしね。春の味覚との新鮮な組み合わせでいうなら、オレンジワインという選択もありだよね。
菜:お酒へのこだわりでいえば『IGOR COZY』も忘れちゃいけない。ここは焼酎に力を注いでいるお店で、飲ませ方もおもしろいの。水割りやソーダ割りは薄まらないように氷なしだし、香りが広がるようにシェーカーで振って空気と混ぜ合わせた後にワイングラスで提供しくれる。そんな楽しみ方をさせてもらったらますます焼酎が好きになりそう。
人が集まっていい空間になる居酒屋は天国だ
門:料理もお酒も幅が広がってクオリティもますます上がっているからこそ、空間の心地よさも気になる。店と客の醸し出す雰囲気というか、居酒屋ってそこ大事だよね。
池:そういう意味でも立ち飲みはやっぱり空間、そこにいる気分が楽しくてなんぼなので改めて「人」が大事だなと実感したな。
和:たとえば『立呑 富士屋本店』。客が入っている状態が完成形の景色っていうのは、長年積み重ねてきたものがあるから成り立つこと。オープン早々からいい景色になってるって心底感服しました。
武:料理、酒、人と、今回紹介した店はどこもいい店ばかり。ぜひ春の味覚で一杯楽しんでいただきたいですね。
文/菜々山いく子、撮影/貝塚隆
※2023年4月号発売時点の情報です。
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