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みずみずしい野菜や軽やかな苦みの山菜、旬の魚介も含め、春はしみじみおいしい季節。『おとなの週末』ライターの菜々山、池田、編集の門脇、武内、和賀も加わって居酒屋トーク!

お酒も多様化し ますます進化する東京の居酒屋

門:春夏秋冬の中なら春が一番おいしくない?白魚とか貝類、山菜とかさ。

和:へい。食欲の秋と申しますが、私は春が好きかも~。

武:山菜のほろ苦さを軽快な日本酒で楽しむのは春の醍醐味でもあります。

池:同感。加えて最近は立ち飲みも含め日本酒以外の選択肢が増えてきているから、ますます楽しくなってきた。

菜:居酒屋といえば仲間とワイワイっていうイメージがあるけど、最近は少人数もしくはひとりで楽しめる店が増えてるなぁと思った。実際、今回ひとりで調査してみて、『居酒屋Hana』や『たとえば。』で「1人前で多ければハーフサイズもできますよ」って快く言ってくれて、一見のボッチ客にもやさしかった。好きなものを気兼ねなく飲めるし春のひとり飲み、おすすめしたいな。

『小鉢と日本酒 たとえば。』選べる小鉢盛合せ7点 1580円 ごぼうの唐揚げ、ひじきと柚子胡椒のポテトサラダ、ササミと九条ネギの中華和えなど酒に合う肴を少量ずつ楽しめる

和:立ち飲みを調査した印象は、とにかく店が増えているな~と。角打ちレベルの店から、料理がおもしろくてドリンクも多様な店まで個性というか幅がグンと広がってる。

池:うん、今どきはお客さんも舌が肥えてるから料理のクオリティも上がっているよね。印象的だったのは『鉄砲玉』と『LOTI』。提供はスピーディだけど、料理が従来の立ち飲みレベルを超えてるんだよ。『鉄砲玉』のまぐろ刺しや浸し豆、『LOTI』の目にも舌にも楽しいカラフルな料理は特にそう。お酒もひと昔前ならサワーや日本酒くらいだったけど、今はナチュラルワインやクラフトビールがある店も普通になってきた。

『stand LOTI』(左)湘南スウィートのトマト酎ハイ 500円 高糖度フルーツトマト湘南スウィートを使ったトマト酎ハイは染みるように旨い (右)ホタテと金柑のカルパッチョ 630円 甘く新鮮なホタテと金柑の相性は抜群。

菜:『居酒屋Hana』はオレンジワインをグラスで4〜5種類用意しているから、私のようなオレンジワイン初心者でもいろいろと試せて勉強になったよ。オレンジワインって和食にも合うんだなあ、と目からウロコ。

『居酒屋Hana』日本酒、オレンジワインの他に今注目の“クラフト酒”も置く

武:燗酒の後にオレンジワインにいって、また燗酒に戻ってみたり。そういう行き来ができるのも楽しいですよね。

門:オレンジワインは和食と相性がいいしね。春の味覚との新鮮な組み合わせでいうなら、オレンジワインという選択もありだよね。

菜:お酒へのこだわりでいえば『IGOR COZY』も忘れちゃいけない。ここは焼酎に力を注いでいるお店で、飲ませ方もおもしろいの。水割りやソーダ割りは薄まらないように氷なしだし、香りが広がるようにシェーカーで振って空気と混ぜ合わせた後にワイングラスで提供しくれる。そんな楽しみ方をさせてもらったらますます焼酎が好きになりそう。

人が集まっていい空間になる居酒屋は天国だ

門:料理もお酒も幅が広がってクオリティもますます上がっているからこそ、空間の心地よさも気になる。店と客の醸し出す雰囲気というか、居酒屋ってそこ大事だよね。

池:そういう意味でも立ち飲みはやっぱり空間、そこにいる気分が楽しくてなんぼなので改めて「人」が大事だなと実感したな。

和:たとえば『立呑 富士屋本店』。客が入っている状態が完成形の景色っていうのは、長年積み重ねてきたものがあるから成り立つこと。オープン早々からいい景色になってるって心底感服しました。

『立呑 富士屋本店』

武:料理、酒、人と、今回紹介した店はどこもいい店ばかり。ぜひ春の味覚で一杯楽しんでいただきたいですね。

文/菜々山いく子、撮影/貝塚隆

※2023年4月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください

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おとなの週末Web編集部
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