旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。 さて、今回のテーマとなる食材は? 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食材は?】いま1年で…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:すいか
難易度:★★★☆☆
縦縞がない品種も……
すいかはウリ科スイカ属に属する果物で、5月中旬~8月にかけてが旬となります。原産地はアフリカです。日本に伝来したのは江戸時代といわれていますが、中国からという説やポルトガルからという説など、諸説あります。
収穫量が多いのは、熊本県、千葉県、山形県、鳥取県です。
すいかが果物ではなく、野菜だという話を耳にしたことがあると思います。たしかに農林水産省の生産出荷統計では野菜に分類されています。
しかし、市場では果物として扱われているため、「果実的野菜」とされています。果実的野菜とは、野菜に分類されるものの果実のような利用をされるもので、ほかに、バナナやパイナップル、いちご、メロンなども果実的野菜に分類されます。
すいかにも多くの品種があります。サイズの大きいもの、小さいもの、形が楕円形のもの、果肉の色が赤、黄、オレンジなどさまざま。
また、すいかのトレードマークである表皮に縦縞の模様がないものもあります。
最近、高級すいかとして珍重されているのが、縞模様がほとんど見えない黒っぽい表皮をもつ黒皮種です。
黒皮種の代表的なブランドすいかは、北海道当麻町の特産品でもある「でんすけすいか」。北海道の旭川市で行われた初競りでは1玉70万円の高値がついたというニュースも。
ひと昔前は、すいかはほとんどが水分で、体の熱をとる、糖質や水分を補給する程度しか栄養的価値はあまりないといわれていました。実際、約95%は水分なのですが、残りの部分に含まれている栄養素が多彩であることがわかってきて、いまでは、すいかは非常に栄養豊富な果物とされています。
美味しいすいかの見分け方
果皮にツヤがあって、黒の縦縞がはっきりしているものを。丸ごと購入する場合は、スイカを手で叩いて、「ポンポン」と低い音が響くようだったら食べ頃です。
カットすいかを購入する場合は、果肉が鮮やかな赤色や黄色のものを。また、完熟して甘味が増しているものは種が黒々としています。白い種が多いものは避けましょう。実に入ったヒビは完熟しているため、甘さも強めです。
すいかの注目栄養素
赤いすいかの色素には強い抗酸化力をもつ、リコピンやβカロテンが含まれています。
注目はシトルリンという成分で、含まれる食品は限られています。この成分には、血管を拡張させたり、血管を丈夫にする一酸化窒素という物質の生成を促す作用があることが医学的にも証明されています。欧米では、動脈硬化の予防のためシトルリンのサプリメントを摂取する人も多くいます。
こういったことから、すいかは血圧が気になる人にとくにおすすめです。
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