旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。 さて、今回のテーマとなる食材は? 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食材は?】いま1年で…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:プルーン
難易度:★★☆☆☆
栄養満点のミラクルフルーツです
プルーンはバラ科サクラ属に属し、西洋スモモとも呼ばれる果物です。また、ミラクルフルーツと称されるほど栄養豊富なことでも知られています。ひと昔前まではプルーンといえば、ドライフルーツとして販売されていることが多く、生のプルーンを口にできることは稀でした。
その理由は、プルーンがもともと多湿な地域では栽培が難しく、栽培するにしても手間がかかりすぎる果物だったからとか。品種改良を重ねることでその問題点がクリアとなり、いまでは日本でもさまざまな地域で栽培されるようになったのです。
そして近年の健康食品ブームでプルーンの生産量は一気に増加し、いまでは旬の時期にはフレッシュなプルーンを手頃な価格で手に入れられるようになってきました。
プルーンの旬は7月の中旬から9月までとなります。特にプルーンの栽培が盛んなのが長野県で、全国一のプルーンの産地となっています。
ちなみに、プルーンの一大産地はアメリカのカリフォルニア州で、世界のプルーン生産量の大半を占めています。スーパーなどで販売されているドライプルーンの大半はカリフォルニア産です。
正確にはプルーンは生食向けとドライフルーツ向けの品種があり、日本で栽培されているプルーンの多くは生食向けの品種です。
プルーンは食べすぎには注意したい果物です。甘味成分であるソルビトールは便をやわらかくして便通を良くする働きがあるいっぽう、とりすぎるとお腹を下す可能性があるからです。
1日あたり、ドライプルーンで2~3粒、生プルーンなら4~5粒が適量といわれています。
美味しいプルーンの見分け方
全体が濃い黒紫色をしていて、ハリがあり、触ったときに少し弾力があるものを。硬いもの、果皮が赤紫色のものは未熟で酸味が強めです。未熟なものを購入したら、直射日光の当たらない涼しい場所で追熟させましょう。
購入後すぐに食べない場合は、乾燥しないようポリ袋や保存用袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に入れて保存しましょう。
果皮が少しシワっぽくなっているものは完熟していて甘味は強いのですが、日持ちはしないので、早めに食べきるようにしましょう。
プルーンの注目栄養素
プルーンには、ミネラルやビタミン、ペクチン、ポリフェノールなど、健康を維持するうえで欠かせない栄養素が多種類含まれています。なかでも食物繊維の多さは特筆もので、水に溶けない「不溶性繊維」と、水に溶ける「水溶性繊維」の両方をたっぷり含んでいます。
また、ネオクロロゲン酸というポリフェノールの一種は強い抗酸化作用があるだけではなく、動脈硬化をはじめとした生活習慣病の予防をサポートする成分として注目されています。
カリウムなどのミネラルの含有量も豊富で、むくみの予防や、余分なナトリウムの排出も促してくれます。
鉄分も豊富で貧血の予防・改善にも有効な果物です。
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