美味しいわらびの見分け方 新鮮なものは茎が緑色で、産毛がたくさん生えています。茎が茶色っぽいものは鮮度が落ちているため避けましょう。 茎は小指より若干細いくらいの太さで、穂先のついた首の部分が上を向く前くらいのものが柔ら…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■山菜の選手
正解:わらび
難易度:★★★☆☆
アク抜きはしっかりと!
春の山菜の代表格であるわらび。地域によって異なりますが、旬の時期は3月中旬頃から6月初旬頃といわれています。
日本全土に自生し、古くから食されてきた山菜で、その歴史は古く、「万葉集」でもわらびを詠んだ歌があるほどです。
ただし、栽培が始まったのは明治時代といわれています。いまでは、スーパーでも栽培わらびを見かけることができます。
わらびは若芽を食べるほかに、地下茎からはでんぷんをとることができます。このでんぷんはわらび粉と呼ばれ、わらび餅という和菓子の材料になります。
わらびは比較的簡単に採取できるのですが注意しなくてはならないのは、アク抜きをしっかりしなくてはならないということです。わらびには「プタキロサイド」という天然毒が含まれているため、アク抜きをせずに食べると中毒症状を引き起こすことがあるので注意しましょう。
もちろん、栽培されたわらびもアク抜きが必要です。
アクを抜くためには、わらび全体に重曹をふりかけ、沸騰したお湯を注いで落し蓋をしてひと晩置き、その水を捨てて再びきれいな水に浸け、水が透明になるまで水を入れ替えることを何度か繰り返さなくてはなりません。これはかなり面倒ですね……。
ただし、最近ではスーパーでもアク抜き済みのわらびを販売しているところもあるので、アク抜きが面倒、不安という人はぜひ探してみてください。
しかし、表面はサクッと歯切れがよく、茎の中はぬめりがあるという、わらび独特の食感は絶品。手間をかけても食べたい! という人が多いことも納得の美味しさなのです。
わらびは、クセがないため、おひたしにしてもよし、炒め物や煮物にしてもよしと、さまざまな料理に活用できます。
ちなみに、わらびの穂先はアクが強く苦味があるため、取り除くことをおすすめします。ただし、しっかりアク抜きをすれば食べることは可能です。
美味しいわらびの見分け方
新鮮なものは茎が緑色で、産毛がたくさん生えています。茎が茶色っぽいものは鮮度が落ちているため避けましょう。
茎は小指より若干細いくらいの太さで、穂先のついた首の部分が上を向く前くらいのものが柔らかです。
アク抜きをしたわらびは水に浸けた状態で冷蔵保存します。保存期間の目安は約1週間。ただし、水は毎日取り替えるようにしましょう。
わらびの注目栄養素
食物繊維が多く、便秘解消に役立ちます。抗酸化作用を持つビタミンEやβ-カロテン、ポリフェノールも含まれるため、アンチエイジング効果も期待できます。
また、三大栄養の代謝を促すビタミンB2も豊富に含まれています。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。