美味しいメロンの選び方 メロンは見た目のよいものが良質といわれています。とくに、形が均等であることはとても大切です。また、ずっしりと重みが感じられるものを。 ネット系は網目が緻密できれいに広がって盛り上がったものは果肉が…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■甘くてジューシー
正解:メロン
難易度:★★☆☆☆
野菜であり、果物でもある
メロンは、すいかやきゅうりと同じウリ科に分類されている植物です。
メロンが野菜か果物か? 実は、定義が曖昧なのです。農林水産省では野菜に分類されているのですが、総務省の家計調査では果物(生鮮果物)に分類されています。そのため、「果実的野菜」などと呼ばれることもあります。
ちなみに、農林水産省の区分によると、メロンのほかに、いちご、すいかも果実的野菜に分類されています。
4月頃から収穫が始まりますが、旬は初夏で、出荷のピークとなる5月から7月にかけてがもっともおいしい時期といわれています。
メロンは見た目が多種多様なことが特徴です。形ですが、私たちが見慣れている球形のもの以外にも、ラグビーボール形のものやこん棒形のもの、細長いものなど、さまざまです。
果皮の色は、おもに白色、緑色、黄色。ほかに、複数の色が混じっている果皮もあります。
さらに、果皮に網目ができる「ネット系」と、網目のない「ノーネット系」があります。
果肉の色は大別すると赤い(オレンジ色)「赤肉メロン」と、青い(黄色~緑色)「青肉メロン」の2色。
赤肉メロンはコクのある強い甘みと芳醇な香りをもつことが特徴です。また、果肉は柔らかめ。赤肉をもつ代表的な品種は、夕張メロン、ふらのメロン、プリンスメロン、クインシーメロンなどです。
もういっぽうの青肉メロンは、さわやかでさっぱりとした甘みと香りをもっています。赤肉よりも少し青臭さが強めであることも大きな特徴です。青肉をもつ代表的な品種は、ふらのメロン、マスクメロン、アンデスメロン、プリンスメロンなどです。
ただし、ふらのメロンやプリンスメロンなどのように、品種によっては赤肉をもつものもあります。
両者とも糖度はほとんど変わらないので、どちらが美味しく感じるかは、甘みの質の好みによるといえるでしょう。
美味しいメロンの選び方
メロンは見た目のよいものが良質といわれています。とくに、形が均等であることはとても大切です。また、ずっしりと重みが感じられるものを。
ネット系は網目が緻密できれいに広がって盛り上がったものは果肉がしっかり成長している証拠です。
ノーネット系は果皮がツルツルしていてキズがなく、なめらかなものがおすすめです。
食べ頃を見極めることも大切です。お取り寄せなどなら収穫時期が明記されているものもありますが、お店で購入する場合は、それがわからないため見極めが少々難しいところです。
一般的には、完熟する1週間くらい前に収穫されることが多いため、一定期間置いて追熟してから食べることが好ましいといわれています。
追熟する場合、常温で風通しがよい日陰に3~5日程度置いておきましょう。ツルが茶色くなって枯れてきたり、お尻の部分を押して柔らかくなってきたり、香りが強くなってきたら食べ頃です。
メロンの注目栄養素
メロンには、カリウム、ビタミンAが多く含まれています。
とくにカリウムの含有量は果物のなかでもトップクラス。カリウムは体内の余分な塩分を排出して血圧を下げたり、むくみを改善したりする作用があります。
ビタミンAには抗酸化作用のほかに皮膚や粘膜の健康を保つ作用があるため、美容効果の高い果物といえます。また、目の健康を保つ作用もあるので、眼精疲労の緩和も期待できます。
赤肉メロンは強い抗酸化作用をもつβカロテンの含有量が多いことも特長です。βカロテンは、体内で必要な分だけビタミンAに変換されるという特性をもつことも特長です。
糖質量はすいかなどと同程度。水分量が非常に多いため、カロリーはバナナやぶどうなどと比較して低めです。とはいえ、吸収スピードの速い果糖が多く含まれるため、食べるなら糖質の代謝がスムーズな日中に食べることをおすすめします。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。