■青森『津軽ラーメン』 小川町「長尾中華そば 神保町店」 陸奥湾などで多量に水揚げされるイワシの焼き干しや煮干しダシと、中華麺が合わさって誕生したとも言われている津軽ラーメン(誕生は諸説あり)。それはどこか懐かしさも感じ…
画像ギャラリー進化系、懐かしの味ばかりでなく全国各地で人気のご当地ラーメンが味わえるのも東京ならでは。ここでは、都内で食べられる北海道・東北エリアのラーメンを紹介。
北海道からは札幌の味噌、旭川の醤油ではなく、じわり味わい深い、函館の塩をご紹介。東北各地の味はどこか懐かしさを感じる、やさしい醤油味をセレクトしました。
■ 北海道『函館ラーメン』
荻窪「函館塩ラーメン 五稜郭」
その豊潤な1杯から函館出身の店主・山本さんの地元愛が伝わってくるようだ。澄んだスープ、端正な麺。旨みがじゅわっと染みたトッピングの麩と味わえば、脳裏に清らかな北国の風景が浮かんでくる。最先端の味とは真逆かもしれない。というのも、あえて昭和の函館スタイルを狙っているから。
■青森『津軽ラーメン』
小川町「長尾中華そば 神保町店」
陸奥湾などで多量に水揚げされるイワシの焼き干しや煮干しダシと、中華麺が合わさって誕生したとも言われている津軽ラーメン(誕生は諸説あり)。それはどこか懐かしさも感じる、素朴でやさしい味わいだ。パンチの効いたラーメンが多くなるなか、澄んだスープの染み渡るようなおいしさは逆に新鮮で、何度食べても飽きがこない。
■山形『酒田ラーメン』
三鷹「ワンタンメンの満月」
飛魚や煮干し、昆布など魚介ダシがベースとなった、やさしく滋味深い醤油スープと自家製麺。そこに極薄生地のワンタンがのるのが酒田ラーメンの特徴。こちらは酒田市で開業以来約60年という老舗を本店に持つ東京店。最初はふわっと柔らかく、食べ進むうちに具材からの旨みが溶け出して深い味わいに変わっていくスープが絶品だ。
■福島『喜多方ラーメン』
都立家政「食堂 七彩」
縮れある平打ち熟成多加水麺に、豚骨を使用しながらも清らかであっさり味のスープがしっかり絡まり、すするごとに旨さが広がる喜多方ラーメン。麺にダシにトッピングの具材にと、厳選素材を使用した同店の一杯は喜多方以上に喜多方なおいしさと評判で、開店以来20年近く経つが、いまだに衰えない人気ぶりだ。塩味もあり。
…つづく「東京の本当うまい「町中華のラーメン」ベスト6店…なんと一杯《600円》、スープ絶品《浅草・大森・人形町・大井町・千歳烏山・清澄白河》で覆面調査隊が発見」では、あまたひしめく町中華のなかから、おいしいラーメンの店を紹介します。
『おとなの週末』2023年2月号より(本内容は発売当時のものです)