全店実食調査で忖度なしの「ほんとうのおいしい」を届ける雑誌『おとなの週末』。 旨いものを探しに北から南へ、東から西へと行脚し、ときには1日5食を食べ歩く強靭な胃袋を持ち合わせる覆面調査隊が「うまい!」と太鼓判を押す絶品の…
画像ギャラリー全店実食調査で忖度なしの「ほんとうのおいしい」を届ける雑誌『おとなの週末』。
旨いものを探しに北から南へ、東から西へと行脚し、ときには1日5食を食べ歩く強靭な胃袋を持ち合わせる覆面調査隊が「うまい!」と太鼓判を押す絶品のラーメンを紹介します。
淡路町「塩生姜らー麺専門店 MANNISH」
主役のショウガは、スープと一緒に炊くと存在感が薄くなるため、すりおろしたものを直接丼に入れて使用する。大豆油でショウガ汁を煮出したショウガ油も合わせているので鮮烈な風味を感じるが、徐々に舌が慣れてきてまろやかな印象へと変化していく。ショウガ好きな方は、途中、卓上のショウガ酢を少しずつ投入すると、インパクトが持続してオススメだ。麺はなめらかな食感の中細多加水麺。スープとのなじみがよく、するする食べられるが、麺量が180gもあるため物足りなさはなく、抜群に腹持ちがいい。
四谷三丁目「京紫灯花繚乱」
タレに使う醤油には、京都で130年の歴史を誇る『澤井醤油』の再仕込み醤油を使用。一度できあがった生醤油に再び大豆や小麦を入れて再熟成させるため、どっしり豊かに香る。スープは、脂に甘みのある丹波黒どりとソウダ節、サバ節などで取ったもの。仕上げに“追う”本枯本節とカツオ油の旨みを利かせることで、コク深く、なじみのある味に仕立てている。もうひとつの看板は“香る”担々麺。鶏と豚、昆布などで取った白湯をベースに自家製のラー油、芝麻醤、花椒、青山椒、京山椒を合わせた濃厚なスープで、歯切れのよい低加水麺とよく絡む。
本郷三丁目「中華蕎麦にし乃」
素材の美味しさや香りをストレートに感じてもらえるようにと、かえしには白醤油と淡口醤油のみを使い、スープのダシ感を強調。さらにラードにサバ節の香りを移した香味油を加え、飲み応えも追求した。舌に残る貝ダシの余韻や力強い風味の香味油など、さまざまな要素が複雑に絡み合い、旨さを体現している。麺はしなやかでコシのある極細ストレート麺で、時間が経つとなめらかな舌ざわりに変わる。
方南町「CLAM&BONITO 貝節麺raik」
得意のカツオをWスープの相棒に選び、動物オフながらも存在感のある味わいに仕立てた。さらに、シイタケやカツオのダシを重ねた香味油で旨みを補強。ひと口すすれば重厚な旨みが舌にのしかかる。貝ペーストや岩のりをスープに溶かせば、磯の香りが増し、さらに力強い味わいに。なめらかな極細麺との相性も抜群によい。毎日スープが変わる「鮮魚の潮そば」もおすすめ。鮮魚のほか、時にはワタリガニや甘エビ、カキなどの食材も加わり、圧倒的な旨みで魅了する。
(※本内容は発売当時のものです)
…つづく「中央線の「本当にうまいラーメン」ベスト6…《荻窪・三鷹・武蔵境・立川・国分寺》でみつけた、旨みどっしりの「究極の一杯」」ではトライラーメン大賞を受賞した名店から、JR中央線沿線のベスト6店を紹介します。