美味しいたらこの見分け方 加工品も生も同じですが、丸みがあってプリっとしていてハリがあるものを。 加工品のものは、膜が薄く粒が透けて見えるものを。部分的に緑色になっていたり、皮が破れているものは、鮮度が落ちている可能性が…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■子どもです
正解:たらこ
難易度:★★★☆☆
鍋料理にも使われます
たらこは漢字で表記すると鱈子。その字の通り、たらの卵巣(魚卵)、およびそれを加工した食品です。
市場に流通している加工されている状態のたらこは、「スケトウダラ(スケソウダラ)」の卵巣が使われています。
スーパーなどで販売されている鍋の具材などでおなじみのたらのほとんどは「マダラ」です。地域によっては、加工されたものと区別するために、マダラのたらこは「たらの子」や「真子」「真たらこ」と呼ぶこともあります。
加工したたらこの場合、通年流通しているため旬を感じにくいのですが、国内産のたらこを使用したものであれば、原料であるスケトウダラの漁獲が最盛期を迎える11月から1月頃が旬といえるでしょう。
なかでも、12月頃に漁獲されたものが特に美味しいといわれています。
加工してしまったら旬なんて関係ないと思うかもしれませんね。しかし、旬の時期に漁獲されたたらこは卵がもっとも成熟し、ひと粒ひと粒が大きく、プチプチとした食感が強く感じられるのです。
もういっぽうのマダラのたらこ(卵)も12月~3月に産卵時期を迎えます。美味しくなるのは同じ頃です。
マダラとスケトウダラのたらこの違いは大きさです。マダラの卵(卵巣)は、個体の大きさによって異なりますが、握りこぶしくらいのものから、大きいものでは長さが30cmくらいのものまでさまざまで、ひとつひとつの粒も大きめです。
それに対して、スケトウダラの卵は、スケトウダラがマダラよりも小ぶりということもあり、成人男性の親指より若干大きめといったところ。いわゆる、私たちがいつも食べている加工品のたらこのサイズが一般的です。
マダラのたらこは鍋の具材のほかに、甘辛く煮つけて食べられることが多く、「真子の煮つけ」は石川県の郷土料理として知られています。
美味しいたらこの見分け方
加工品も生も同じですが、丸みがあってプリっとしていてハリがあるものを。
加工品のものは、膜が薄く粒が透けて見えるものを。部分的に緑色になっていたり、皮が破れているものは、鮮度が落ちている可能性があります。
また、細く赤黒い筋の血管が多いと食感が悪くなってしまいます。
たらこの注目栄養素
血液をサラサラにして血栓ができるのを防ぐ作用のあるDHAやEPAが豊富に含まれています。
抗酸化作用のあるビタミンEも豊富に含まれています。
また、同じ魚卵であるいくらなどよりも低カロリーであるところも特徴のひとつです。
問題は、痛風の原因とされる「プリン体」を多く含むという点です。そのため、尿酸値が高い人、痛風持ちの人は食べすぎには注意しましょう。
また、塩蔵加工したたらこや明太子は塩分が多いため、多くても1日1/2~1本程度にとどめるようにしましょう。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。