唐突だが、“フードライターあるある”を一つ。 知り合いから「どっかイイ店ない?」と頻繁に尋ねられる。店のジャンルや人数、予算なども何もないまま聞かれても返答に窮するのである。って、私ゃ風俗店の案内所か(笑)!
JR名古屋駅中央改札から徒歩1分! 超穴場のとんかつ専門店で「でら旨」な味噌かつ丼を堪能!/名古屋エリア限定グルメ情報(5)
唐突だが、“フードライターあるある”を一つ。 知り合いから「どっかイイ店ない?」と頻繁に尋ねられる。店のジャンルや人数、予算なども何もないまま聞かれても返答に窮するのである。って、私ゃ風俗店の案内所か(笑)!
それと、お盆や年末年始の帰省シーズンに多いのが、「名古屋駅の近くで美味しい店を教えてよ」ってやつ。 県内外から多くの人が訪れる名古屋駅界隈の飲食店はリピーターよりも一見の客を相手にすればよいため、そのなかから美味しくて居心地のよい店を探すのは本当に大変なのだ。もうすぐお盆休みに入る。 「名古屋駅の近くで──」と尋ねられたときに「それ、『まとメシ』に書いてあるから」と答えられるように、今回は名古屋駅エリアでオススメの店を紹介しよう。
場所はJR名古屋駅構内。中央改札から徒歩1分だ。 ここまで駅から近ければ文句はないだろう。ここに美味しい味噌かつ丼を食べさせてくれる店があるのだ。飲食店街「名古屋うまいもん通り」内にある『キッチンなごや』がそれ。 濃厚な旨みのある愛知県西尾市一色町産の「三河おいんく豚」を使った、とんかつ専門店だ。
「味噌ロースカツ定食」(1350円)や「味噌ヒレカツ定食」(1500円)など定番メニューも揃うが、私のイチオシは、写真の「でら旨ロースカツ丼」(1210円)。 着目すべきはロースカツの上にたっぷりとかかった味噌。牛スジとコンニャクを豆味噌でじっくりと煮込んだ「どて煮」を味噌ダレの代わりに使っているのだ。そもそも、味噌かつは、串カツをどて煮の鍋に浸して食べたのがルーツ。牛肉の旨みを凝縮したどて煮と、脂に甘みのある三河おいんく豚のとんかつは合うに決まっている。
しかし、豆味噌を食べ慣れていない人は、食べすすむうちにしつこく感じるかもしれない。 そこでオススメしたいのは、豆味噌と相性のよい「半熟卵」(100円)のトッピングだ。卵黄を潰して、どて煮に絡めれば一転してマイルドな味わいになり、最後まで飽きることなく美味しく食べられる。
「でら旨ロースカツ丼」などの食事は終日オーダー可能だが、夜は「手羽先の唐揚げ」(5本550円)や「味噌どて煮」(420円)をアテにチョイ飲みも楽しめる。 オススメは、味噌串かつとエビフライ、手羽先、3種類の名古屋めしと枝豆、冷や奴に名古屋の地ビール「金しゃちビール」が付く「名古屋名物セット」(1450円)。
「金しゃちビール」は、麦芽と赤味噌の旨みを融合した深いコクと飲み口を持つ個性的な「赤味噌ラガー」(写真中央)のほか、華やかなホップの香りとキレのいい苦み、深い味わいが特徴のピルスナータイプの「青ラベル」(写真右)、ほどよいモルトの風味と飲み飽きない香味のバランスが秀逸なアルトタイプの「赤ラベル」(写真左)から選べる。 単品は650円。それでは、美味しい名古屋めしを食べてよいお盆休みを!
永谷正樹(ながや・まさき) 1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。
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