東淀川区の淡路。 友人の酒場通に言わせると、淡路に「電車賃をつかっても来る価値のある場所」があるという。 それが今回紹介する「あわや」。正直「お店大丈夫⁉」と心配してしまうほど価格破壊のメニュー満載の立ち飲み店だ。
画像ギャラリーおでん3種盛りが120円でカレーライスは290円! 電車賃をつかう価値のある立ち飲み「あわや」
東淀川区の淡路。
これまで“用事”がなかったとはいえ、淡路駅に下車した記憶が一度もなければ立ち寄った記憶さえもない。
阪急から地下鉄に乗り換えで路線から路線へと移動するだけで淡路についての印象は正直なにもない……。
ところが一人の酒場通に言わせると、「電車賃をつかっても来る価値のある場所」という。
こう聞けば途端に「耳を傾ける」のが人間の心理ってヤツだ。
「あわや」は昨年11月にオープン。
これがまた二転三転、ドタバタ劇の末、今のお店となった。
「任されていた料理人が融通きかない人だったみたいで、とにかく自分を曲げない人。
こだわって料理を作るのはいいですが、スピード感もなくてお店が回らなかった。
そこで僕に相談が来て、急遽お店を任されるようになったんです」
とは、田中伸幸さん(65)。
元ミュージシャンであり、元バーテンダー。
そのキャリアは35年以上とか。
「両親が商売をしとったから小学4,5年から自分で料理をやり始めて、どんどん料理を覚えていった。
作れと言われれば、何品でも作ってしまいますよ」
実はこのお店、お酒以外は毎日メニューが異なる。
この日のメニューはなんと101品!
材料がなくなると黒線が引かれて「注文不可」となる。
「最初は40〜50品で、だんだんと増えて今は100品前後です(笑)」
見ての通り、メニュー表にはキチンと日にちまで記されている。
値段もまた安すぎやで~。
ひと息ついたところでオーダー。
「ザーサイ」(150円)と「チョリソー野菜炒」(250円)を注文。
これがまた「ザ男料理」という具合に若干塩分多め。
さすがは元バーテンダー。
酒好きにはタマらん味付けに仕上がっている。
ひと口食べればビールを傾ける角度が大きくなるんや(笑)。
続けて大阪といえばコレも外せない。
「紅しょうが天ぷら」(200円)である。
肉厚の紅しょうは程よい程度に水分が飛んでいるからシャキシャキ感満載。
もうこの時点でビールからハイボールに持ち替えて、さらに追加オーダー。
「スパサラダ」(150円)と「おでん3種盛り」(120円)。
驚いたのはこのボリューム。
まあまあ~あるぞ、というレベルやないかっ!
さらにおでんは3品で120円。
何度も言うけど、これで120円!!
うずらの卵だからシェアしやすいのだ。
よう考えてあります。
さらにさらに仰天メニューの「焼カマンベールチーズ」(200円)も。
カマンベールの周りにスピリタスを注いで火をともすと、一気に表面が焼きあがって風味が増す。
クラッカーの上に載せれば……これもバーテンダーならではの料理だ。
ひと手間をかけてこの値段。
正直「お店大丈夫
それに輪をかけて激安なのが「カレーライス」(290円)だ。
レトルトものを、らっきょ付きで提供したとしても、もう少し値段を取るヤツやんか!
このカレー、ランチタイム(12時~15時)ではみそ汁とサラダ付き。
この値段でも手抜きは一切なし。
お肉もゴロゴロ、味も美味いときた。
ホンマ、どないなってんの
ちなみに立ち飲みだけではなく、座りのテーブル席もある。
いろいろな配慮が詰まった酒場。
和風要素、洋風要素もあってホンマ楽しいで~。
立ち飲み処 あわや
[住所]大阪市東淀川区東淡路4-33-22
[TEL]06-6160-0050
[営業時間]12:00~21:00
[定休日]不定休
加藤 慶(かとうけい)
大阪在住のライター兼カメラマン。週刊誌のスクープを狙う合間に関西圏の旨いモンを足で稼いで探す雑食系。
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