答えは… 「るべしべ」と読む北見市の地名です。 2006(平成18)年、北見市、留辺蘂(るべしべ)町、端野(たんの)町、常呂(ところ)町、が合併し、現在の新「北見市」が誕生しました。人口約11万4千人(令和4年2月現在)…
画像ギャラリー民間調査会社による47都道府県魅力度ランキングで13年連続1位に輝く「北海道」。
観光地として圧倒的な人気を誇り、豊富な海の幸や新鮮な牛乳やチーズなどの酪農製品、札幌ラーメンなどのご当地グルメ、雄大な自然、スキーなどのアウトドア…とにかく”非日常的“な魅力がいっぱいです。
そんな北海道には、漢字の一般的な読み方から想像するのが難しい地名がいくつもあります。
九州の2倍強という広い大地ゆえ、馴染みのないエリアだと道産子でも読めないものも少なくありません。「おとなの週末Web」では北海道の難読地名を取り上げながらその周辺の観光スポットやグルメも紹介していきます。読み方を学びながら束の間の旅気分を味わってみませんか?
今回は「留辺蘂」です。何と読むでしょうか?
答えは…
「るべしべ」と読む北見市の地名です。
2006(平成18)年、北見市、留辺蘂(るべしべ)町、端野(たんの)町、常呂(ところ)町、が合併し、現在の新「北見市」が誕生しました。人口約11万4千人(令和4年2月現在)のオホーツク圏最大の都市です。面積は広く、東西に延びる道路の距離は約110kmで、東京駅から富士山のお膝元、富士吉田市までの距離に相当!車で行くと、行けども行けどもずっと北見市・・・という感覚になります。
日本一と世界初がある「北の大地の水族館(山の水族館)」
2012(平成24)年、水族館プロデューサーの中村元氏のプロデュースによりリニューアルオープンした北の大地の水族館。北見市街から車で約45分、「道の駅おんねゆ温泉」の敷地内にあります。水槽では、自然に近い環境で魚本来の行動が観察できるようになっています。
幻の魚と呼ばれる淡水魚の「イトウ」の飼育数は日本一。イトウの水槽の中にニジマスなどのエサを与える「いただきますライブ」のほか、日本初の「滝つぼ水槽」もあり、魚たちの迫力ある様子見上げて楽しむことができます。
屋外に設置された水槽は、厳寒の冬に水面が凍結します。水中で厳しい寒さに耐えながら泳ぐ魚たちを見られる「四季の水槽」は、世界初の冬に凍る水槽として、多くの観光客の注目を集めています。
現在の館長が来館者の質問に回答した用紙をSNSで公開し、何度もいわゆる「バズる」こともがあり、そこから来館者も増えているようです。私も何度か目にしましたが、回答が秀逸で主思わず笑ってしまいました。
当時、世界の市場7割を占めたハッカを学べる「北見ハッカ記念館・薄荷蒸留館」
1902(明治35)年頃から生産が始まった北見ハッカは1939(昭和14)年に全盛期を迎え、当時、世界のハッカ市場の約70%を占めるまでに成長。北見の土台となる重要な産業となりました。2007(平成19)年には「日本近代化産業遺産」に認定されています。
館内では、当時工場で使われていた機械類の展示や、かつての工場のジオラマなどが見られるほか、ホールでは通年、薄荷の蒸留の様子を見ることができます。
ハッカの商品やお菓子も購入でき、ハッカに囲まれて館を出るときにはリフレッシュした気分になりました!
何個でもいけちゃう!かわいい北見カーリングカスタ
北見市の常呂地区には、日本最大規模の通年型カーリングホールがあります。北京五輪で銀メダルを獲得した、日本女子カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」の練習拠点です。
北見駅に隣接するコミュニティプラザ「Parabo」内にあるのが「北見カーリングカスタ」。カーリングのストーンの形をした小さいパンケーキです。
カスタードやチョコレート、いちごミルクなどの味があり、小ぶりなので北見から札幌に帰るバスの車内で何個もパクっと食べてしまいました。甘さが控えめでもあんがギュッと詰まっていておいしかったです。北見市のふるさと納税の返礼品にもなっています。
北見市は寒い場所としても知られていて、一度12月上旬に訪れたときの朝の最低気温は、なんとマイナス20度!車に置いていた飲みかけのペットボトルのお茶がカチカチに凍っていました。毎年2月には極寒の中で焼き肉を楽しむ「北見厳寒の焼き肉まつり」という寒さを生かしたイベントもあります。寒い場所だからこそ、移動に気を付けながら冬の北見市を楽しんでもらえたら嬉しいです。
文・写真/森順子
森 順子
元テレビ北海道アナウンサー。現在は教育サービスの会社を運営しながら地理の楽しさを普及する活動も行っている。地理女net代表/札幌国際大学短期大学部講師/札幌観光大使
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