美味しいムール貝の見分け方 殻がしっかり閉じているか、殻が少し開いていても、触るとすぐに閉じるものを。とにかく生きていることが大前提です。殻が欠けているものや、貝がすでに開いていて、閉じようとしても閉じないものは鮮度が落…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:ムール貝
難易度:★★★☆☆
フランスやベルギーではバケツに入れて供されます
ムール貝はイガイ類に分類される二枚貝の総称です。そのため、ムール貝と一口に言っても、その種類はさまざまです。たとえば、イガイ、ムラサキイガイ、チリノムラサキイガイ、ミドリイガイ、モエギイガイ、ヨーロッパイガイなどはすべてムール貝と呼ばれて流通しています。
日本では、古来、在来種であるイガイという貝が食用とされてきましたが、近年、ムラサキイガイなどの外来種が繁殖し、市場に多く流通しているのはムラサキイガイとなっています。
旬の時期は漁獲地によって異なりますが、一般的には、冬から春先までの産卵期に備え、体に栄養をたくわえはじめる夏から秋にかけてといわれています。
ムール貝は繁殖力の強い貝で、さまざまな場所に生息し、海の厄介者とさえと呼ばれることも……。その理由は、養殖されている牡蠣やホタテの殻に付着してしまったりするからです。そのため、養殖中には何度もムール貝が付着しないように掃除をする必要があるのだとか。
海外に目を向けると欧米ではもっとも多く食べられている貝といわれています。
なかでもフランスやベルギーでは、白ワインで蒸したムール貝を大きなバケツに入れて供する「バケツ蒸し」が名物で、庶民的な価格でムール貝を堪能できます。
ベルギーでは、蒸したムール貝とフリット(フライドポテト)をセットにした「ムール&フリット」はベルギービールのお供に欠かせないメニューとなっています。
スペイン料理のパエリアでも欠かせない食材となっています。
美味しいムール貝の見分け方
殻がしっかり閉じているか、殻が少し開いていても、触るとすぐに閉じるものを。とにかく生きていることが大前提です。殻が欠けているものや、貝がすでに開いていて、閉じようとしても閉じないものは鮮度が落ちている証拠なので、避けてください。
また、小ぶりで厚みがあるものを。大きすぎるものは臭みがある場合があります。
生のものは掃除をするなど、ちょっと下処理が大変なのが難点……。冷凍ムール貝など処理が済んだものを購入するほうがいいかもしれません。
ムール貝の注目栄養素
ムール貝の鉄分含有量は貝のなかでもトップクラス。さらに、ビタミンB12の含有量が多いことも注目ポイント。ビタミンB12は血液を作る作用があり、「赤いビタミン」とも呼ばれています。そのため、貧血気味に人には特にお薦めの食品といえます。
また、神経修復作用があるため、神経痛や疲労回復にも役立ちます。
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