日常にはさまざまな漢字が溢れています。それは生活にうるおいや豊かさをもたらす「食」の分野でも顕著。食べ物にまつわる漢字を知れば、それはそのまま普段の生活がより彩り豊かで楽しいものになるはず。 本コーナーでは「あれ、これど…
日常にはさまざまな漢字が溢れています。それは生活にうるおいや豊かさをもたらす「食」の分野でも顕著。食べ物にまつわる漢字を知れば、それはそのまま普段の生活がより彩り豊かで楽しいものになるはず。
本コーナーでは「あれ、これどう読むんだっけ?」と思ってしまうような、忘れがちな難読漢字をお届けします。漢字を覚えて食生活を豊かにしよう!! 正解が分かった方は、ぜひこの食べ物との思い出を一緒に呟いてください!!!!
文、画像/おと週Web編集部
【写真ギャラリーで読み方を当てよう】何問わかる? 過去に出題された難読漢字クイズに挑戦!!
難易度:★☆☆☆☆
■難読漢字、食べ物編の正解はこちら
正解:キビ
キビは五穀のひとつで、イネ科の一年草です。「米・麦・粟・黍・豆」をまとめて五穀とする場合もありますが、五穀の内容は時代や地域によって異なり、黍のかわりに稗(ヒエ)が入っていたり、ゴマが入っていたりすることもあります。
岡山県の特産品で、桃太郎でもお馴染みの「黍団子」「吉備団子」はキビの粉で作った団子です。
米と並んで五穀のひとつとされていますが、昔は米よりずっと格下の存在でした。年貢制度があった時代には、米は年貢としてを納めなくてはならず、生産者であるにもかかわらず多くの農民は米を口にすることはできませんでした。そのかわりにキビやアワ、ヒエといった雑穀を食べていたのです。
しかし、近年の健康志向の高まりとともに、食物繊維が豊富な雑穀を米に混ぜて食べるといった雑穀ブームが到来。昔の農民たちがやむを得ず食べていたキビをはじめとした雑穀が、現代では健康食品として珍重されているというのはなんとも皮肉なものですね。
名前の由来は、諸説あるようですが、実の色が黄色いことから黄実(キミ)と呼ばれ、それが転訛したという説が有力なようです。