美味しいちょろぎの見分け方 生ちょろぎを手に入れることは難しいのですが、見つけたときには、表面にキズがなく、できるだけ白く、茶色の部分が少ないものを。 梅酢漬けの場合でも、ふっくらとしていて大きめのものを選びましょう。 …
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC、Adobe Stock、アイキャッチ画像/coco@Adobe Stock
■クイズの答えは……
正解:ちょろぎ
難易度:★★★☆☆
生のちょろぎは赤じゃなく、白です
お正月の縁起ものとしておせち料理には欠かせないのがちょろぎ。長さ1~3cmの渦巻き状の見た目はまるで細長い巻貝のよう。実に個性的な見た目が特徴の野菜です。
中国では、石蚕(イサゴムシ)という虫に似ているということから草石蚕(ソウセキサン)と表記されることもあります。
長寿につながる縁起のよい野菜ということで長老木や長老喜と表記されることもあります。
ちょろぎは、シソ科の多年草で、花もしそに似ています。原産地は中国。江戸時代に日本に伝来したといわれています。
食感はシャキシャキとしていますが、火を通すとホクホクとした、ゆり根に似た食感に変わります。とはいえ、日本では生のちょろぎを手に入れることは至難の業。しかし最近では、ネット通販で生産者から直接購入できたりもします。また、旬の時期には産地の物産館や直売所などで販売されていることもあります。
食用とするのは地中で育つ塊茎の部分です。市販されているちょろぎは梅酢漬けにされて赤く着色されたものばかりなので、生のちょろぎを見たことがないという人も多いと思います。実は、生のちょろぎは白色なのです。
ただし、堀りたてのときは真っ白なのですが、空気に触れると次第に茶色に変色していきます。
旬は11月から12月で、収穫されたものは正月用として加工されます。
日本では酢漬けがほとんどですが、ヨーロッパ、特にフランスではさまざまな料理に活用されています。そのため、フランスのスーパーマーケットでは生のちょろぎが並んでいることも珍しくありません。
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美味しいちょろぎの見分け方
生ちょろぎを手に入れることは難しいのですが、見つけたときには、表面にキズがなく、できるだけ白く、茶色の部分が少ないものを。
梅酢漬けの場合でも、ふっくらとしていて大きめのものを選びましょう。
【今月の旬食材は?】いま1年で最も旨い食材一覧(45種類以上!!)
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。
ちょろぎの注目栄養素
ちょろぎには鉄分やオリゴ糖、ビタミンが豊富に含まれています。特に注目したいのが、アクティオサイドという成分です。
アクティオサイドには、抗酸化力があるだけではなく、脳細胞を活性化するという報告もされており、認知症の改善効果が期待されています。
また、古くから風邪の症状の緩和、滋養強壮効果のある生薬(草石蚕)としても活用されています。
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