美味しいセロリの見分け方 葉はみずみずしくて鮮やかな緑色のものが新鮮で香りが強い証拠。 茎の部分は白く、スジ張っておらず、肉厚のものを選びましょう。茎は白いもののほうが肉質が軟らかです。 保存するときは、葉と茎を切り分け…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:セロリ
難易度:★★☆☆☆
葉っぱも捨てずに食べましょう
少し意外かもしれませんが、セロリの旬は冬。12月から4月頃がもっとも美味しくなる時期といわれています。
ただし、旬の時期は2回あり、12月から4月頃に旬を迎えるものが冬春セロリ、7月から10月頃に旬を迎えるものが夏秋セロリと呼ばれています。
セロリの生産地として有名なのは、長野県、静岡県、福岡県で、この3県で全国の出荷量の約7割を占めています。冬春セロリの出荷量が多いのは、静岡県、福岡県、夏秋セロリは長野県が約9割を占めるといわれています。
セロリは元来、涼しい気候を好み、寒さにも強い野菜ですが、冬春セロリのほとんどはハウス栽培ものです。やはり冬場は露地栽培は難しいようです。
旬の時期のセロリは肉厚でみずみずしく、スジが柔らかく、味と香りが濃厚となります。
セロリの原産地は地中海沿岸、インド周辺など諸説ありますが、日本に持ち込まれたのは16世紀頃といわれています。
当時は、「オランダミツバ」と呼ばれていました。しかし、クセの強い香りゆえ、なかなか普及は進まず、日本人の食卓にのぼるようになったのは第二次世界大戦後といわれています。
葉柄(茎)の部分だけを食べて葉を捨ててはいませんか? 葉には葉柄以上に栄養がたっぷり詰まっているので、捨ててしまうのはもったいない! 味噌汁やスープに入れたり、炒め物にしたりして積極的に食べましょう。葉の強い香りが……というのなら、ごま油と味噌などの味が強い調味料で炒めると香りがやわらぎ、美味しくいただけます。
美味しいセロリの見分け方
葉はみずみずしくて鮮やかな緑色のものが新鮮で香りが強い証拠。
茎の部分は白く、スジ張っておらず、肉厚のものを選びましょう。茎は白いもののほうが肉質が軟らかです。
保存するときは、葉と茎を切り分けて、それぞれビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室に立てて保管するとより長持ちします。ただし、葉に茎よりも傷みやすいため、できるだけ早く食べきるようにしましょう。
セロリの注目栄養素
セロリに含まれる成分のなかで注目したいのは、アピインやセネリンという精油成分です。精神を落ち着かせ、イライラを解消し、心身をリラックス状態に導く働きがあるといわれています。
また、体内の余分な塩分や水分を排出する働きをもつカリウムの含有量の豊富さも特筆点です。
ほかにも、食物繊維、疲労回復をサポートするビタミンB1やビタミンB2、抗酸化力のあるビタミンCやビタミンEなど、健康維持に役立つ栄養素が詰まった野菜なのです。
ちなみに、葉にはβカロテンが茎の約2倍も含まれています。そのため、前述のとおり、葉も捨てずに食べるようにしましょう。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。