「ラーメン」一杯550円〜の店 ■『美山亭』ラーメン 550円 ■『長門』スタミナラーメン(600円) ■『中華料理 三河屋』ラーメン(650円)
画像ギャラリー降りたことあるでしょうか、京成本線・堀切菖蒲園駅。
焼酎にシロップなどを加えて炭酸で割る焼酎ハイボールのメッカとして知られ、立石の次に来る酔いどれタウンと目されている街ですが、実はかくれラーメン激戦区でもあります。
「ラーメン屋多すぎない?」ライター渡辺が、「おとなの週末」編集武内と飲み歩いている時のふとした会話から、爆誕した本企画、早速調査すべく現地に向かいました。
撮影・文/渡辺高
なぜ、こんなにもラーメン店が多いのか?
京成本線・堀切菖蒲園駅を降りたら、ひとつだけある改札を出て、気が向くままに歩いてください。
何軒ものラーメン屋、町中華の店に出くわすでしょう。私の調査では駅から徒歩5分圏に15軒を確認しました。
ラーメン激戦区と言われる池袋駅周辺にはなんと120軒ものラーメン屋があるそうです。池袋駅の乗降客数は1日約46万人。ラーメン屋1軒あたりにすると3833人の計算です。
対して堀切菖蒲園の乗降客数は1日約1万人。ラーメン屋1軒あたりは666人ですから、あの池袋よりも堀切菖蒲園の方が5倍もラーメン屋が多い計算です。
激戦も激戦、キングダム並みの密度です。それでも、他にガチ寄りの中華料理店も何軒かありましたが、見て見ぬふりをしたことを告白します。時間的にも身体的にもギリだったんです。
実は普段はグルテンフリーの生活なんです。そのせいでしょうか、ラーメン一杯の満足感がハンパありません。とある夕方に『大八元』のやさしい醤油味のスープにホッとし、「やっぱりラーメンって世の中で一番おいしい食べ物だ!」と『長門』へはしご。スタミナも付けてしまいました。
綾瀬駅までの往復ウォーキング後、富士の湯で汗を流し、『けんちゃん』で今時なコクのある醤油ラーメンを夜遅くにいただきました。翌昼まで満腹だったのは50歳目前だからかもしれません。
ラーメン弱者(麺弱)の私は、『ラーメン大』のパンチある旨みにひれ伏して即帰宅。後日、『美山亭』の昭和然とした中華そばでリハビリし、『陽』の濃厚な担々麺をペロリといけるほどに成長しました。『三條』では焼豚の増量を考えたほどです。
ところが、濃縮スープ1本の『とんちん軒』では、スープ割してから食べるという貼り紙を見落とす麺弱っぷりが露呈。その後、三日戦争と呼ばれる『一番鶏』『まるいち』『大黒天』との闘いに敗れ、「我にこのおいしさを消化する胃さえあれば」と涙しました。
そんな翼の折れた私を迎えてくれたのは、町中華飲みでしばしば訪れていた『三河屋』と『タカノ』の澄んだスープだったのです。
なぜラーメン屋が多いか? 方々で聞きましたが、得られたのは「そういや最近増えたね」「始めやすいからじゃない?」という証言だったことを報告します。
全15軒で実食:「ラーメン」一杯400円〜の店
■『下町中華 樹』ラーメン(400円)
■『大八元』ラーメン(550円)
■『タカノ』ラーメン(500円)
「ラーメン」一杯550円〜の店
■『美山亭』ラーメン 550円
■『長門』スタミナラーメン(600円)
■『中華料理 三河屋』ラーメン(650円)
「ラーメン」一杯700円〜の店
■『居酒屋 けんちゃん』醤油らーめん(700円)
■『来集軒』タンメン(720円)
■『らー麺 まるいち』「極」塩らー麺(850円)
「ラーメン」一杯900円〜の店
■『ラーメン大 堀切店』並ラーメン(900円)
■『大黒天 堀切店』台湾まぜそば(900円)
■『焼豚ラーメン 三條 堀切店』焼豚ラーメン(900円)
「ラーメン」一杯970円〜の店
■『麺席 一番鶏』鶏白湯らーめん+たまご(970円)
■『つけ麺 陽』担々麺(1000円)
■『とんちん軒』全部のせ濃縮中華そば(1000円)
…つづく『京成線で『せんべろ』の新名店を発見…!立石につづく「隠れ家」3店を覆面大調査!』では、せんべろの新名店を紹介します。
『おとなの週末』2024年2月号より(内容は発売時点の情報)
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