ラーメンを愛する店主は、ラーメン店あるいは中華店だけにいるわけではない。焼鳥店や居酒屋を営みつつも、そこで珠玉のラーメンを提供する人もいるのである。中でも「これは専門店以上かも」と心が震えた店を紹介します。 大塚「みや穂…
画像ギャラリーラーメンを愛する店主は、ラーメン店あるいは中華店だけにいるわけではない。焼鳥店や居酒屋を営みつつも、そこで珠玉のラーメンを提供する人もいるのである。中でも「これは専門店以上かも」と心が震えた店を紹介します。
大塚「みや穂」
都電の線路沿いに面した杉玉をくぐると、小粋ながらも家庭的な雰囲気のある割烹居酒屋が。実はこちら、ミシュランガイドのビブグルマンにも選出されたこともある実力店。店主のラーメン好きが高じ、昨年12月から昼のみ20杯限定の麺を供している。
ほんのり乳白がかった醤油スープの決め手は、国産3種の貝ダシと、天然魚のアラからとったダシ。北海道産「春よ恋」の全粒粉を使ったストレート麺が、淡さの中に深みがあるスープをしっかり受けとめ、口中にじんわりと心地よい余韻を残す。
荻窪「荻窪 鳥よし」
ラーメンの幟がはためく鳥料理専門店。なぬ? と思ったアナタ、読み違いではありません。こちらは備長炭を使用した銘柄鶏の焼鳥が自慢の老舗。だが2代目のラーメン好きが高じて作り上げた味が密かどころか大っぴらに人気なのだ。
大山どりのガラやモミジでとったスープを主に、煮干しなど魚介系も合わせた味は旨みが濃厚。ゴマ油で和えた玉ネギのみじん切りをトッピングすることで香ばしい風味も加え、全体をバランス良く仕上げている。お麩の上にちょこんとのった味付玉子など見た目も斬新!
『おとなの週末』2020年2月号より(本内容は発売当時のものです)
…つづく「東京の本当うまい「町中華のラーメン」ベスト6店…なんと一杯《600円》、スープ絶品《浅草・大森・人形町・大井町・千歳烏山・清澄白河》で覆面調査隊が発見」では、あまたひしめく町中華のなかから、おいしいラーメンの店を紹介します。