赤城山の南面を県道沿いに走ると、山の中に現れる一軒宿「忠治館」。都心から車で約2時間というアクセスの良さは、宿の大きな魅力のひとつだ。
旅籠 忠治館(最寄駅:大胡駅)
旅籠風の佇まいも素晴らしい。木造平屋建ての建物は、江戸時代の民家造りを再現したもの。ずっしりと重い引き戸を開けると、土間には農具が置かれ、ストープにくべられた薪のにおいが漂い、宿に一歩入った瞬間から郷愁感に包まれる。 さて、この宿の一番の魅力と言えるのが味の番人、大塚健二さんが腕をふるう料理。山菜や川魚といった山の幸を中心に、米や味噌は近くの親戚の家で作ってもらったものを使用。もっちりと柔らかい群馬の名産もち豚をたっぷりの野菜と効能豊かなダシで味わうメインの「忠治人情薬膳鍋」は、もち豚やキノコの旨みを十分に味わえる。「 “田舎料理”ですから」と大塚さんは言うが、土地のものを使い、丁寧に手作りされた料理こそ、旅の醍醐味といえる。 赤城の山深さを満喫できる岩造りの露天風呂も、いつまでも浸かっていたい心地よさ。これで11000円〜。コスパの良さは断トツの一軒である。
1泊2食
11000円~
旅籠 忠治館
電話番号 027-283-3015