旅籠 忠治館(旅館/赤城温泉)|旅情を誘う江戸風情の建物と田舎料理が絶品

赤城山の南面を県道沿いに走ると、山の中に現れる一軒宿「忠治館」。都心から車で約2時間というアクセスの良さは、宿の大きな魅力のひとつだ。

旅籠 忠治館(最寄駅:大胡駅)

 旅籠風の佇まいも素晴らしい。木造平屋建ての建物は、江戸時代の民家造りを再現したもの。ずっしりと重い引き戸を開けると、土間には農具が置かれ、ストープにくべられた薪のにおいが漂い、宿に一歩入った瞬間から郷愁感に包まれる。 さて、この宿の一番の魅力と言えるのが味の番人、大塚健二さんが腕をふるう料理。山菜や川魚といった山の幸を中心に、米や味噌は近くの親戚の家で作ってもらったものを使用。もっちりと柔らかい群馬の名産もち豚をたっぷりの野菜と効能豊かなダシで味わうメインの「忠治人情薬膳鍋」は、もち豚やキノコの旨みを十分に味わえる。「 “田舎料理”ですから」と大塚さんは言うが、土地のものを使い、丁寧に手作りされた料理こそ、旅の醍醐味といえる。 赤城の山深さを満喫できる岩造りの露天風呂も、いつまでも浸かっていたい心地よさ。これで11000円〜。コスパの良さは断トツの一軒である。

1泊2食

11000円~

ヤマメの塩焼き、お造り(刺身蒟蒻、マス、ゆば刺)、秋から冬はキノコ類など、旬の食材を使った炊き込みご飯など全8品。写真は一般客室の休前日の料理で、写真中央の「牛ステーキ」がつく
薬膳の考えをもとに完成させた薬膳鍋。ナツメ、松の実、干しはすの実など、効能豊かな食材の自然の甘みと香ばしさが調和するダシに、野菜ともち豚の旨みが加わった、奥深き味わい
日本酒も数種。左からオリジナルの「忠治親分」生酒(300㎖)1200円、「忠治親分」1合500円。赤城温泉限定にごり酒「雪の花」1200円

旅籠 忠治館

群馬県前橋市苗ヶ島町2036 ☎027-283-3015 チェックイン15時/アウト11時 1泊2食11000円~ ※休前日2000円〜増 [交]【電車】上毛電鉄大胡駅下車、ふるさとバスで約20分(要予約) 【車】関越自動車道高崎ICから約45分、または赤城ICから約30分 ※日帰り入浴なし

電話番号 027-283-3015

2016年12月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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