撮り鉄の『車中食・車外食』

撮り鉄の「食」の思い出(23) 土讃線 高知のおいしいもの&幕末維新号で窪川へ/2018年

土讃線の四国まんなか千年ものがたりに続けて、トロッコ列車“志国高知 幕末維新号”を撮影しながら四万十川流域の窪川駅へ向かいました。 高知はとにかくおいしいものが多いですね。

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土讃線 高知のおいしいもの&幕末維新号で窪川へ/2018年

土讃線の四国まんなか千年ものがたり(第22回)の撮影をした日の夜、高知のお店で、またまたおいしいものをいただき、翌日はイベントにあわせたトロッコ列車“志国高知 幕末維新号”を撮影しながら四万十川流域の窪川駅へ向かいました。
高知はとにかくおいしいものが多いですね。
カツオ、クジラ、サバの姿ずしから皿鉢料理まで、あげていたらきりがありません。
この日は、昼間土讃線のグルメ列車“四国まんなか千年ものがたり”に乗車して大歩危駅へ到着、その後高知駅まで移動してきました。
夜ご飯は、珍しくお店で食事です。

高知駅から近い“はりまや橋”。
後ろに高知市電が走っています。
近くにはかんざし屋さんもありました。

高知での食事は、
地元の方に案内していただいた
酔鯨亭さん。

撮影でご一緒した地元の方に案内していただいたお店、酔鯨亭さんでは次々と出てくる高知の料理に舌鼓を打ちました。
そのなかでも、ほかではなかなか食べられないのが“ウツボのたたき”です。
ぐにぐにとした食感でコラーゲンたっぷり、あぶった皮目の香りもたまりません。

ウツボのたたき、
ゼラチン質の食感と
皮目のあぶった香りが最高。

実は、ウツボはだいぶ前に同じく高知の土佐久礼に撮影にいったときに魚屋で買ったことがあります。
そのときは、オマケに緑色の“ぬた”をつけてもらい、“ウツボのたたき”につけて食べました。
そんな話をしていると、地元の方とお店の方がなにやらヘンな顔をしています。
「ぬたは、こっちじゃあまりウツボにはつけないですよ」
……ん!?
食べ方、間違ってた!!
こちらの“ぬた”とは、にんにくの葉とみそ、酢をまぜた調味料だそうです。
バーニャカウダみたいですね。
その食べ方は、ブリやハマチなど脂の強い刺身につけるのが一般的とのことで、冬の料理だったのですが、お店の好意で出してくれました。

ブリの刺身とぬた。
本来は冬が旬の料理だそう。

脂の強いブリでも、にんにくの葉のさわやかな香りで、さっぱりいただけます。
味噌のコクもよくあって、クセになりそうです。
食べてみたい方は、ぜひ冬の高知を訪れてください。
まだまだ料理は続き、おいしくて楽しい夜を過ごしました。

[坂本龍馬が描かれたトロッコ列車“志国高知 幕末維新号“(2018年撮影)]

翌朝は土讃線の高知~窪川を走る“幕末維新号”の撮影です。
今日は、ほかのスタッフは乗車、私は外から走る姿の撮影を行いました。
この列車は高知で行われている“志国高知 幕末維新博”にあわせて運転された臨時列車です。
「志す国」で、四国にかけているのがいいですね。
1両がトロッコ列車、もう1両が元特急列車で使われていたディーゼルカーの2両編成です。
のんびり走る列車で、特急列車の倍くらいの時間をかけて走ります。

[基本的には2両編成の幕末維新号、3両編成で走る日もあった(2018年撮影)]

天然うなぎで有名な仁淀川を渡る鉄橋や、太平洋を望む丘の上で撮影をして、終点窪川へ向かいました。
ここで撮影のスタッフと合流して、車内で食べた駅弁の物撮りと試食です。
高知駅で購入した駅弁は“かつおのたたき弁当”

刺身の入った画期的駅弁
“かつおのたたき弁当”。

なんと刺身(たたき)が主体の駅弁です。
酢でしめた魚の寿司弁当などは見かけますが、ズバリ生の魚の駅弁は、私はほかに知りません。
かなり画期的なものです。
もちろん保冷剤が入っていて冷たくしてあります。
薬味もたっぷりで、2本も入ったタレをかけて食べます。
たたきの焼いた風味もしっかり残り、おいしいです。
これが車内で食べられるのは、旅好きとしては実にうれしい弁当です。

たっぷりと
たれをかけていただきます。

もうひとつの弁当は下り“志国高知 幕末維新号”限定の弁当で“龍馬の弁当”です。
このときの春のメニューは、鮎の塩焼き、鯨カツ、ウツボのから揚げ、川海老うま煮、鰻の蒲焼、筍土佐煮などなど、高知の味覚のオールスター状態を楽しませてもらいました。

車内限定販売の、
龍馬のお弁当。

2段の弁当は、
『高知の味』オールスターズ。

なお、この“志国高知 幕末維新号”は春の運転は5月で終了。
2018年の秋に運転の予定があるようですが、6月現在日付などは未定です。
詳細はJR四国ホームページをご覧ください。
高知は、まだまだおいしいものがあります。次回、もう1回お付き合いください。

佐々倉実(ささくら みのる)
 鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、初めて鉄道写真を撮ったのが小学生のころ、なんやかんやで約50年経ってしまいました。鉄道カメラマンなのに撮影の8割はクルマで移動、列車に乗ってしまうと、走るシーンを撮影しにくいので、いたしかたありません。そんなワケで年間のかなりの期間をクルマで生活しています。趣味は料理と酒! ヨメには申し訳ないのですが、日々食べたいものを作っています。
 鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、いろいろとお付き合いください。
 ちなみに、鉄道の他に“ひつじ”の写真もライフワークで撮影中、ときどきおいしいひつじの話も出てきます。なにとぞご容赦ください。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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