その店は彗星の如く現れた。寿司屋を思わせる白木のカウンター。
画像ギャラリー荒木町 きんつぎ(最寄駅:四谷三丁目駅)
若きふたりの爽やかな勢いを酒と共に味わう
信楽焼きのつけ皿に、客のペースに合わせて供される小粋な旬菜。名店誕生に誰もが歓喜したのは、ここが学芸大学「件」などで酒を学んだ佐藤さんと北村さんがタッグを組んだ店だから。調理の様子が見える厨房はライブ感があふれ、若きふたりの清々しい勢いに満ちている。料理はといえばフレンチ経験もある北村さんが主に担当しており、端正な仕事の和の肴から洋のスープ・ド・ポワソンまで枠に縛られないあれこれが楽しい。日本酒はレア物より食中酒としてよく合うものを厳選。そのセンスも秀逸。ところで屋号。物を大事にする“金継ぎ”にちなみ「今までとこれからの想いや人をつなぐ店に」と。つくづく名店誕生を心から歓迎したい。
カニと木の子のけんちん蒸し、前菜盛り合わせ
950円(基本2人分、写真は1人分)、1200円
本日のラーメン(鯛出汁のラーメン)
1300円
海老しんじょ、濃厚魚介出汁椀
1400円(基本2人分、写真は1人分)
お店からの一言
「早い時間は8品ほどで構成するおまかせのご提供が中心です」
荒木町 きんつぎの店舗情報
[住所]東京都新宿区四谷3-3-6 アイエス共同ビル3地下1階 [TEL]03-6709-8704 [営業時間]18時~24時最終入店(日・祝は23時最終入店) [休日]不定休 [席]カウンターあり、個室あり、全19席/全席禁煙/予約可/カード可/サなし/[交通アクセス]地下鉄丸ノ内線ほか四谷三丁目駅4番出口から徒歩2分
撮影/小澤晶子 取材/肥田木奈々
2018年12月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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