札幌や函館、喜多方、名古屋、博多など日本各地のご当地ラーメンを名古屋駅構内に集めた『名古屋驛麺通り』に、この11月、青森の人気店『長尾中華そば』がオープンした。 名古屋では東北のラーメンにあまりなじみがないがゆえに、早くも行列店になっている。
画像ギャラリー青森の行列ラーメン店『長尾中華そば』が東海地区初登場!
札幌や函館、喜多方、名古屋、博多など日本各地のご当地ラーメンを名古屋駅構内に集めた『名古屋驛麺通り』。
2019年11月に、青森の人気店『長尾中華そば』がオープンした。
名古屋では東北のラーメンにあまりなじみがないがゆえに、早くも行列店になっている。
『長尾中華そば』は、東京や神奈川の中国料理店で修業した長尾大さんが2004年、青森市の浜田地区で開店させた店。
津軽地方で親しまれていたあっさり味の煮干しラーメンを改良し、煮干しをガツンときかせた新・津軽ラーメンを考案。
“津軽煮干しの雄”としての地位を確立させたのだ。
この日、店主の長尾さんが味のチェックに訪れていたので話を聞いてみた。
「名古屋には青森や東北の物産展に何度か出展したことがあります。
そのとき、お客さんにとても喜んでいただけたので、名古屋でも受けいれられるのではと思いました。
青森の美味しいラーメンを全国に広めることが私の夢であり、名古屋驛麺通りの店舗がその足がかりになればと思っています」と、長尾さん。
看板メニューは、新・津軽ラーメンと呼ばれる「こく煮干し」(880円)。
3日間かけて仕込むスープは、鶏ガラと豚骨でじっくりととった白湯スープを1日冷蔵庫で寝かせて、厳選した3種類の煮干しをブレンド。
ガツンと濃厚だが、煮干しの旨みが伝わるスッキリとした味わい。
煮干しラーメンにありがちなえぐみやくさみは皆無。
鶏ガラと豚骨、煮干し、それぞれの旨みだけを見事なまでに抽出している。
もう1つの定番は、水と煮干しだけでとった澄んだスープで味わう「あっさり」(750円)。
昔ながらのやさしい味わいは、まさしく『長尾中華そば』の定番。
飲んだ後の〆にもぴったりの一杯だ。
「あっさり」か「こく煮干し」かどちらにしようか迷うところ。
そんな方にオススメなのが、「あっこく麺」(820円)。
その名の通り、「あっさり」と「ごく煮干し」のダブルスープ。
煮干しの風味をしっかりと感じられるちょうど良い中間の味。
麺はうどんのようなもっちりとした食感の手打ち麺とスープがよく絡み、コシのある縮れ麺の2種類を用意。
国産小麦を使い、かんすいを極力抑えてあり、煮干しの風味を損ねない製法で作っている。
「あっさり」と「あっこく麺」は、好みでいずれかを選べる。
青森の醤油をベースに、厳選した青森県産のりんごやにんにく、玉ネギ、生姜などを合わせた青森では定番の「源たれ」で炒めたチャーシューをのせた「上北丼」(350円・写真)。
海の幸と山の幸を醤油漬けにした青森では知らない人はいない「ねぶた漬け」をのせた「ねぶた漬け丼」(300円)など、サイドメニューも充実している。
これからラーメンが美味しい季節を迎えるだけに、青森の人気店『長尾中華そば』の新・煮干しラーメンで身も心も暖まろう。
長尾中華そば
[住所]愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 名古屋駅構内 名古屋うまいもん通り
[TEL]052-588-5517
[営業時間]11:00~22:00(21:30L.O.)
[定休日]無休
永谷正樹(ながや・まさき)
1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。
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