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大正駅というと京セラドームが近くにあって、下町ながらも近ごろなにかと話題のエリア。 そんな“ええ店臭”の雰囲気プンプンの路地を抜けてたどり着いたのが、創業46周年を迎えた「お好み焼 ひろ」だ。

大阪穴場グルメ_淡路産のオニオンにこだわって完成したお好み焼き「オニ焼きチーズ入り」が大人気! あのオタフクソースから表彰も!

大正駅というと京セラドームが近くにあって、下町ながらも近頃なにかと話題のエリア。 飲食店も次々とオープン。 とはいえ、長く続くお店は野球ファンやコンサート帰りのファンを目当てではない。 「地道にやって地元の人に愛される飲食店でないと大正では難しい」という経営者も多いのだ。 JR大正駅の周りには昔ながらの風情ある横丁が多い。

“ええ店臭”の雰囲気プンプンの路地を抜けて、住宅街に辿りつくと目当てのお店に着いた。 8月5日に創業46周年を迎えた「お好み焼 ひろ」だ。 名物はオニオンが入った「オニ焼きチーズ入り」(850円)。 大阪ではネギ焼きに代表されるようにお好み焼きといえばネギが主流だ。

「オニオン好きの常連さんがいたんです。 玉ねぎを入れてお好みができないかと……。 それから始まったんです。試行錯誤の上、何度も何度も調整したんですね。 最初は普通に売られている玉ねぎで挑戦したんですが、辛みが強すぎて使えない。 それでわざわざネットで淡路産の玉ねぎを注文して1年がかりで完成させました」(店主)

とはいえ、単なる淡路産玉ねぎではない。 大玉に限るのだ。 「甘みが強いのは大玉で、皮が8枚ある。 小さいのではダメ。 それに切り方も調整が必要でした。 千切りだと甘みが少なくなるのでサイコロサイズにしました」

この大きさの玉ねぎがゴロゴロとしているのだ。 さらにマヨネーズにも隠し味を一つ。 「辛子が少しだけ入っているんです」

もうひと工夫として、チーズも入れてヒットメニューに。 糸をひくほど、チーズも入っている。 とにかく甘みもあってさらに辛子が隠し味になる。 さらに、あの「オタフクソース」からコンテストで表彰も受けた。

オニオンが、ついにお好み焼きの具材として認められたのだ(笑)。 店主のオカンの人柄もあってこの界隈では有名人。 珍しいのが、お好み焼き屋なのに付き出しも提供。 この日は冷奴だった。

そうそう。 お好み焼きといえば、その前に「焼きそば(いか入り)」(650円)も注文していた。 大阪では先にそば、後にお好み焼きが絶対である。 この麺はもちもち。 ピリッとした辛さを忍ばせていた。

アットホームな雰囲気とこの昭和な風情。 どこか安心するお店。 それが「ひろ」だった。

お好み焼 ひろ [住所]大阪市大正区三軒家東1-1-9 [TEL]06-6553-6222 [営業時間]11:30~14:00       16:00~22:00 [定休日]月・火・第3木曜

加藤 慶(かとうけい) 大阪在住のライター兼カメラマン。週刊誌のスクープを狙う合間に関西圏の旨いモンを足で稼いで探す雑食系。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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kato
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