ブルーリボン賞と聞くと、1950(昭和25)年に創設された「日本の映画賞」を連想されたかたも多いことだろう。ここでご紹介するブルーリボン賞とは、最優秀と認められる鉄道車両に贈られる民間団体「鉄道友の会」が、1958(昭和33)年から67年間にわたり続けている顕彰のことである。鉄道版カー・オブ・ザ・イヤーといったところだろうか。同様に優秀な鉄道車両に贈られるローレル賞というものもある。通勤・通学・行楽など日ごろから利用している身近な鉄道路線に、受賞した車両たちが活躍しているというわけだ。鉄道車両の車内に掲げられた受賞プレートを見つけたとき、その鉄道への愛着心が芽生えるかもしれない鉄道趣味の世界へようこそ。
※トップ画像は、2023年に登場した鉄道車両の中からローレル賞に選定された大阪メトロ400系電車の車内に掲げられた受賞記念プレート。大阪メトロ中央線で=2025年8月21日、大阪市此花区
ブルーリボン賞の第1回受賞車両は小田急ロマンスカー
老若男女の鉄道趣味者で構成される民間団体「鉄道友の会」が、その会員の投票と選考委員会の審議を経て、“最優秀”と認められる鉄道車両に対し贈るブルーリボン賞。対象となる鉄道車両は、毎年、その前年の1月1日から12月31日までに営業(運転)を開始した鉄道車両(新造車・改造車)のなかから、ノミネートされる。
対象は、国内の鉄道事業者で、ブルーリボン賞は年1車種に限られる。過去には4度、該当車両なしの年もあった。これまでに新幹線電車5車種、電車50車種、客車4車種、気動車4車種、電気機関車1車種が選定される。
1958(昭和33)年から2025年(第68回)までの間に64車種が受賞し、第1回では新宿と箱根を結ぶ特急電車「小田急ロマンスカー(SE車)」が受賞した。最多受賞は、近畿日本鉄道(近鉄)の9回で、2位が小田急電鉄と日本国有鉄道(分割民営化以前)の8回だ。2025年のブルーリボン賞は、岡山と出雲市を結ぶ特急電車「やくも」に使用されるJR西日本の273系電車が受賞した。












