喫茶店でのお楽しみ、モーニング。その発祥の地という愛知・一宮は多様なモーニングセットが多く、全日提供店だらけ。その実態に迫る!
まずはココから!珠玉の2軒
愛知在住ライター永谷が、編集戎に一宮モーニングとは何たるかを教えるべくセレクトしたのが、この2軒。王道&その派生系で真髄を学びます。
【一宮モーニングの3ヶ条】
・一宮市内の飲食店で提供されていること
・起源に倣い、「卵」を付けること
・できるだけ「一宮産の食材」を使用すること
3種類の味が楽しめるトーストが美味『カナデアンコーヒーハウス』
マスターの酒井隆さんは元繊維会社の営業マン。コーヒー好きが高じて1980年に開店させた。
創業以来変わらない「モーニング」は、バターと小倉&ジャムの3種類の味が楽しめるトースト。小倉&ジャムは甘みと酸味のバランスが良い。ピーナッツとあられの塩気もコーヒーによく合う。
モーニング(ドリンク代+0円):ブレンドコーヒー500円
「厚切りバタートースト」をハート型にくり抜いたのは「子どもが喜ぶから」と、酒井さん。木の温もりが伝わってくる店内は、天井が高く、開放感に癒やされる。奥にはテーブル席もあり、いつも多くの客で賑わっている。
[店名]『カナデアンコーヒーハウス』
[住所]愛知県一宮市城崎通6-3
[電話]0586-24-2366
[営業時間]8時〜17時※日・祝は〜12時
[休日]不定休
[交通]東海道本線ほか尾張一宮駅から名鉄バス50岩倉駅(印田・羽根経由)行き、花岡町停留所下車、徒歩1分
※駐車場11台
割烹料理店の面影を残す和モーニング『茶香房ギャラリーまつや』
割烹料理店だった店舗を2014年にリニューアル。店内には木彫作家でもある店主の笠原抄織さんの作品も展示している。
陶板焼のベーコンエッグが目を引く「まつやモーニング」は、卵を潰してスクランブルエッグにしたり、サラダの野菜を蒸し焼きにしてトーストにのせて食べたりと独自にアレンジする常連客も。
パンとシフォンケーキは自家製。フワフワの食感と香ばしい風味が評判だ。
まつやモーニング(ドリンク代+200円):ブレンド珈琲550円
[店名]『茶香房ギャラリーまつや』
[住所]愛知県一宮市起字西茜屋47
[電話]0586-62-2001
[営業時間]8時半〜12時(11時半LO)
[休日]水・木・祝
[交通]東海道本線ほか尾張一宮駅から名鉄バス21起(尾張中島・三岸美術館前経由)行き、起停留所下車、徒歩1分
※駐車場10台
モーニングマップからおすすめの2軒を堪能
戎「一宮商工会議所でいただいた『一宮モーニングマップ』、これ、モーニング巡りに便利ですね」
永谷(以下、永)「毎年発行していて、約100軒が掲載されています。まずは私イチオシの『カナデアンコーヒーハウス』へ行きましょう」
戎「このレトロな雰囲気、いいなぁ。なぜか落ち着きます」
永「ここは1980年創業ですが、当時からモーニングの内容も変わってないそうですよ」
戎「サイフォンで丁寧に1杯ずつ淹れるコーヒーもおいしくて、本当に癒やされます」
永「マップに掲載されている店の中で気になる店はありますか?」
戎「えーっと……。これこれ!『茶香房ギャラリーまつや』の陶板焼のベーコンエッグが付く『まつやモーニング』を食べてみたい!」
永「おっ、イイ店に着目しましたね。『一宮モーニング3ヶ条』にも書かれている通り、卵料理は一宮モーニングの起源ですから」
戎「というか、一宮は喫茶店のモーニングの発祥地なんですね」
永「1950年代、地場産業の繊維業は好景気に沸いていて、繊維業を営む、”はたや”さんたちは商談や打ち合わせで昼夜を問わず喫茶店に足を運んでいたそうです。朝早くから来てくれたお客さんにサービスとして、コーヒーにゆで卵とピーナッツを付けて、おもてなしをしたのがはじまりです」
戎「今と違って卵は高価だったでしょうから、何とも太っ腹なサービス。きっと喜ばれたでしょうね」
永「一宮の喫茶店でゆで卵や目玉焼、スクランブルエッグなどの卵料理を付ける店が今でも多いのは、その名残かもしれません」
戎「今、気が付いたのですが、『カナデアンコーヒーハウス』も『茶香房ギャラリーまつや』も終日モーニングを提供しているんですね」
永「ひと昔前までモーニングは11時くらいまででしたが、ここ何年かで昼過ぎまでの店や1日中やっている店も増えました」
戎「昼でも夜でもモーニングなんですね(笑)。では、明日からは1日中モーニングを実施している店を一緒に巡りましょう!」

























