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京都・伏見稲荷大社の門前の本町通り。観光客の賑わいが嘘のように静まり返った朝6時、木製の雨戸で閉じた営業前の店の中から、ドンッ、ドンッと律動的な音が響いてくる。この石臼と杵で餅をつく音で、伏見のまちが目覚め始めるかのようです。

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石臼の音から始まる、伏見の朝

毎朝、石臼と杵で餅をついている

「稲荷ふたば」は、昭和8年(1933年)に創業した老舗の和菓子店。豆大福、おはぎ、みたらし団子、そして5月は柏餅、6月は水無月など、三代目の山本諭さんと二代目女将の山本和枝さんが、早朝から毎日、朝生(朝生菓子)を手作りされています。今回は、特別に朝生作りの様子を取材させていただきました。

たっぷりの赤えんどうを餅にまぜる

湯気を上げた蒸し器から、石臼に移されるツヤツヤの餅米。キメが細かく甘味のある滋賀羽二重糯(しがはぶたえもち)を丁寧について、餅にしていく。豆大福の餅は、一度ついた餅を再度蒸して、二度づきすることで、作ったその日は柔らかな仕上がりになるとか。

山本諭さん(右)と和枝さんの親子で豆大福の餡を包む

蒸した赤えんどうをたっぷり混ぜ込んだ餅で、こし餡を包んでいきます。親子で手際よく進めて、1回で30個ほどの豆大福が出来上がります。その日の売れ行きが好調なら、追加で作るそうなので、まさに作りたての豆大福が味わえるのです。

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豆大福に紅大福、作りたてだからこその柔らかさ
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寺田 鳥五郎
寺田 鳥五郎

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