サバジェンヌが行く!

「八戸前沖さば」のワンダーランド! 日比谷「8base」で魅惑のサバタイム/至福の鯖百選[43]

2020年9月、青森県八戸のサバグルメがたっぷりそろうスポットが日比谷に誕生した。 八戸都市圏交流プラザ「8base」(エイトベース)だ。 「南部地方」とよばれる青森県南東部の8つの市町村(八戸圏域)の魚や肉、野菜や肉、果物などバラエティあふれる特産品を販売。創作郷土料理を味わえるレストランも併設される、注目のサバスポットなのだ。

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「八戸前沖さば」のワンダーランド! 日比谷「8base」で魅惑のサバタイム

2020年9月、青森県八戸のサバグルメがたっぷり揃うスポットが日比谷に誕生した。
八戸都市圏交流プラザ「8base」(エイトベース)だ。
「南部地方」とよばれる青森県南東部の8つの市町村(八戸圏域)の魚や肉、野菜や肉、果物などバラエティあふれる特産品を販売。
創作郷土料理を味わえるレストランも併設されている。

「8base」は、有楽町駅と新橋駅の間の高架下にオープンした、話題のスポット「日比谷OKUROJI(オクロジ)」内にある。
八戸市、三戸町、五戸町、田子町、南部町、階上町、新郷村、おいらせ町の特産品がそろう店内は、青森県といっても「りんご度薄め」で「サバ度高め」。

地元の銘酒も豊富にそろう。
日本酒好きにもおすすめ!

八戸圏域を代表する魚といえばサバ!
ブランドサバ「八戸前沖さば」も今期シーズンイン! まさに旬を迎えている。
八戸はサバの本州最北端の漁場。
秋の早い時期から海水温が下がり、冷涼な親潮によって育まれた八戸前沖さばは、脂ノリがバツグンだ。

脂が身全体に入り、
肉でいえば、「霜降り」状態。
まさにサバの大トロ!

「八戸といえばサバ。とりわけ八戸前沖さばは、バツグンの脂のりで本当に美味しい。刺身でも煮ても焼いても何をしても美味しい、スーパーフィッシュです!」と熱く語るのは8base女将の高橋泰恵さん。
「八戸のサバを使った商品も、もちろんたくさんご用意していますよ」と高橋さんに案内されて店内を巡れば、あっちにもこっちにも心ときめくほどサバグルメが!
まさに「サバのワンダーランド」だ。
テンションがアガる!

マルヌシ「あおもり串酒場」。
八戸前沖さばを串に刺し、じっくり焼いて真空パックに。
できたての味わいが楽しめる。
「津軽海峡の塩」で味付けした「塩味」と、弘前の伝統野菜「清水森ナンバ」を使った「唐辛子味」のどちらも、酒のつまみに最高だー!

ヤイチ「焼き鯖飯の素」。
こんがり焼いた八戸前沖さばと、特製のタレをごはんといっしょに炊き込めば、手軽に旨みいっぱいの「焼き鯖飯」が完成!
リピ買いするお客さんがあとを絶たないという人気商品。

マルカネ「サバ―リック味噌」。
手作業でていねいにほぐしたサバの身と、青森県産にんにく、津軽味噌をブレンドした「おかず味噌」。
サバの旨みがこってり炸裂、白めしキラーすぎる(涙)。
「味噌なんばん」もアリ。パッケージのサバ、超かわいい♪

武輪水産「鯖ジャーキー」。
サバの旨みたっぷりの中落ち部分を、独自の製法でやわらかく仕上げたジャーキー。
スパイスが効いた、骨までまるかじりできるソフトなジャーキーはやみつきになる美味しさ。
完璧にビーフジャーキー超え!

そして八戸といえば「サバ缶」。
日本全国のサバ缶の半数を製造する「聖地」だ。
もちろん聖地発!
珠玉のサバ缶もアリ。

金剛「割烹金剛厳選 鯖缶詰」。
八戸の割烹「金剛」がプロデュース。八戸前沖さばの最も美味しいハラスの部分を使用。
手詰めして、さらに1年間寝かせてから出荷というプレミアムなサバ缶はとろけるような味わい。
「黒ラベル」は八戸前沖さばのなかでも大型の「銀鯖」を使用。

マルヌシ「八戸サバ缶バー」。
八戸前沖さばを使った「津軽海峡の塩」「ゆずこしょう」「グリーンカレー」「アヒージョ」「トムヤムクン」「ハバネロ」「スタミナ源たれ」全7種類がそろう。

味の加久の屋「味わい鯖 水煮」。
「目利きマイスター」が八戸港で選び抜いた高鮮度、高脂質のサバを、徹底的に血合いを除いて下処理。
さらに、10年以上経験を積んだ「手詰めマイスター」がひとつひとつていねいに缶に手詰めした逸品。

さらに、サバファンなら悶絶モノのコーナーが!

サバに満ちあふれた店内で、ハタと目がくぎ付けになったジェンヌ。
ギャー。
みよ! 圧巻の「しめさばコーナー!」
なんと21種類のしめさばを販売。
オーソドックスなしめさばから、炙り、燻製、梅味、柚子味、キムチ味……しめさば百花繚乱!!!

しめさばコーナー。
ナイスバディすぎるしめさばがズラリ。
八戸市「サバの駅」沢上弘さん監修による「全国ご当地どんぶり選手権」で殿堂入りした「八戸銀サバトロづけ丼」(ディメール)もおすすめ!!

じつは日本全国のしめさばの大半は八戸で製造されている。
八戸は「しめさばの聖地」なのだ。
しめさばファンは、とりあえず日比谷へ巡礼を!
ショップで鯖商品をチェックしたら、レストランへ。
八戸前沖さばグルメをランチでもディナーでも満喫できる。
レストランの運営は、八戸で最も古い歴史を持つ料亭「金剛」。
八戸前沖さばのよさを知り尽くしたスタッフが、老舗ならではの技で調理にあたる。
珠玉の「八戸前沖さば料理」はこちら!!

「八戸前沖さば 塩焼き定食」

ランチで提供。
八戸前沖さばは「おおおおおお!」と声をあげるほどド迫力のサイズ!!!

ドカーンと大きな八戸前沖さばの塩焼きに感動。
小鉢、ごはん、味噌汁などセットで1200円!
この価格で食べ応えありすぎですから。

塩水に漬けてほどよく味をしみこませてから冷風をあて、水分をぬいて旨みを閉じ込めたサバを、じっくりと焼き上げる。
麗しい脂のり、しっかりとした旨みの八戸前沖さばはどこまでもダイナミックな味わい!!!
こんがり、ホクホク、ジューシーのリフレインを心ゆくまで楽しんで。

ホクホクジューシー。
白めしがすすむ……。
「味噌煮定食」も用意。

「八戸前沖さば 串焼き」

大振りにカットした八戸前沖さばを串に刺して焼いた一品。
うっとりするような美しい黄金色にこんがりと焼きあがったサバの身は、ジュワッと弾ける脂がたまらない(涙)。
日本酒のおつまみに最高!
ジェンヌ的には八戸酒造「陸奥八仙」と、がお気に入り。

絶妙な焼き加減がたまらない「八戸前沖さば 串焼き」

「八戸前沖さばの鯖しゃぶ」

いま、8baseでイチオシのメニューが「鯖しゃぶ」。
八戸前沖さばをおろした際に出た骨、カツオ、昆布、しょうゆなどで作った特製のだしに、さっと刺身をくぐらせていただく。

八戸前沖さばの鯖しゃぶ。
具材はサバと水菜、白菜、ネギなどの野菜、そして南部ならではの郷土料理「かっけ」。
そばや麦に水と塩を入れた生地を伸ばし、三角形に切ったものをゆでて食べる。

キラキラテリテリの八戸前沖さば。

軽く火をとおすとサバのとろっと感、旨みがさらに際立って、うっとり……。

しゃぶしゃぶすると、サバの旨みが際立つ(涙)。
しゃぶしゃぶするうちに、だしにサバの旨みが溶け込んで、
それがしみた野菜やかっけの美味しさったら!!

八戸前沖さば 鯖棒寿司

8base自慢の「棒鯖寿司」は、なんと!! 八戸前沖さばのなかでも特大サイズの「銀鯖」で、なおかつ「1キロアップ」を使用。
酢はほんのり、ほとんど塩と砂糖で締めたというサバにはわさび、ガリ、大葉をはさみこんで白板昆布をのせ、ゴマを加えたシャリと合わせる。

レストランでバツグンの人気を誇る「鯖棒寿司」。
お米は青森ならではの「まっしぐら」を使用。

「何もつけなくても美味しいです」という中下義孝料理長の言葉に従って、そのままいただいてみる。
てりってり、筋目も美しい分厚い身はみずみずしいとろけ方。
昆布がその余韻をさらに響かせて、わさび、ガリ、大葉が脂をすっとひきしめ、ゴマ入りのシャリが軽やかに着地、と絶妙なハーモニー。
そしてたしかに、しょうゆ不要!!
「サバの旨み」だけで十分味がキマっている。
むしろ「しょうゆをつけない」で、八戸前沖さば本来の味わいと向き合っていただきたい。

サバの旨みだけでバツグンに美味しい。
八戸前沖さばのよさがグイグイでた鯖寿司。

今回ご紹介した商品以外にも8baseにはまだまだ、珠玉のサバグルメがいっぱい!!
ぜひサバのワンダーランドで魅惑の八戸サバタイムを!

★8base
https://8base.jp/

池田陽子(いけだ ようこ)
サバファンの集い「鯖ナイト」や、日本中のサバ好きが集まる「鯖サミット」などの活動を担う「全さば連(全日本さば連合会)」広報担当/サバジェンヌとして活躍。本業は薬膳アテンダント/食文化ジャーナリスト。著書に『ゆる薬膳。』(日本文芸社)、『缶詰deゆる薬膳。』(宝島社)、『春夏秋冬ゆる薬膳。』(扶桑社)、「ゆる薬膳。」はじめたらするっと5kgヤセました!(青春出版社)、『サバが好き!』(山と渓谷社)など。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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