ご飯のお供食べ比べ【ふりかけ編・後編】超高級ふりかけも!

ご飯のお供を語る上で欠かせないのが「ふりかけ」。種類が豊富すぎるゆえ、今回はご当地の特色を活かしたものを調査。また、定番商品のゆかりシリーズや、一缶5000円の超高級品など、気になるふりかけも食べてみました。

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ご当地ふりかけ こんなのもありました!

前編で厳選したご当地ふりかけは、原材料がシンプルなものが中心。
しかし、調査する中でこれも捨てがたい!という商品を多数発見。
キャラが立っているふりかけをここでまとめてご紹介!

紹介順は左上から時計回り

レモンふりかけ(左上)

『珍味堂』@愛媛県

購入場所:愛媛県アンテナショップ(新橋)

50g・540円

国産レモンのほのかな酸味と爽やかさが楽しい。
サクサクとした食感で、唐揚げなど肉料理のトッピングやパスタの仕上げ、サラダなどにふりかけても。

京らー油ふりかけ(中央上)

『丸や』@京都府

購入場所:まるごとにっぽん(浅草)

80g・594円

ラー油のピリッと感と焙煎したゴマの香ばしさの中から、噛みしめると九条ネギの甘みがあふれ出す。
ニンニクの香りもよく、TKGや豆腐などにもGood。

自然薯あられふりかけ おかか(右上)

『エムテックス』@山口県

購入場所:日本百貨店しょくひんかん(秋葉原)

50g・345円

自然薯栽培発祥の地・山口県柳井市で育った自然薯にあられを加え、サックサクに仕上げている。
その他「あご海苔」、「梅かつお」、「わさび」もラインナップ。

すみれ監修味噌味そぼろふりかけ(右下)

『札幌食品サービス』@北海道

購入場所:北海道アンテナショップ(新宿)

50g・432円

1964(昭和39)年に創業した札幌みそラーメンの名店の味を再現。
濃厚な味噌とニンニクの風味、ピリッとした味付けがヤミツキだ。そぼろは大豆たんぱくがメイン。

長崎皿うどんふりかけ(中央下)

『長崎海産』@長崎県

購入場所:長崎県アンテナショップ(日本橋)

55g・432円

そのままでビールのアテにもいけるほど、スナック菓子感覚で食べられるパリパリの揚げ麺が魅力。
魚介や豚骨などの風味豊かな濃厚な味付けでご飯が進む。

人形町今半の牛肉そぼろふりかけ(左下)

『人形町今半』@東京都

購入場所:成城石井

40g・411円

国産牛100%の肉そぼろをすき焼き風の味付けでしっとり柔らかに仕上げている。
乾燥タイプの豆腐がよりすき焼き感を強調。開封後は冷蔵庫で保存を。

ふりかけを通して各土地の文化や歴史を垣間見る

おかずが乏しくても幸せなご飯タイムが成り立つふりかけ。
名産品を使用し、各地域の文化も見えるご当地ふりかけは、本当に魅力的な品が並ぶ。

例えば「海老三昧」を紹介している岡山県では「ガラエビ」がたくさん穫れ、ごく普通に食べられているそう。
岡山県はフルーツやママカリのイメージが強かったから、エビも特産かと勉強になった。

また自然薯の名産地は北海道や青森だが、畑での栽培は不可と言われていた自然薯の栽培に最初に成功したのは山口県の企業なんだそう。「自然薯あられふりかけ」をいただきながら、手軽に食べられる喜びに心躍った。

地元の老舗企業を知ることができたのもうれしかった。

宮城の「ひとつふりかけ」は宮城県石巻市の明治創業の2社が東日本大震災復興を願い、タッグを組んだ商品。
何よりもこうしたご当地ふりかけは、素材を大切にしているのが伝わってきて美味しいのだ。

できるならば、その土地のお米と一緒にいただくのがいちばん美味しいのかな。

三島食品のゆかり3姉妹と仲間たち食べ比べ

1970年に発売された「ゆかり」。
これを食べたことのない日本人なんているのだろうか。

しかし、気づけばいつの間にやら仲間がたくさん。
実食してそれぞれの特徴と違いをお知らせ。好みや用途によって使い分けたい。

上から時計回りに、
ゆかり、あかり、かおり、うめこ、ひろし

ゆかり(写真上)

しそごはん用(26g・108円)

ゆかり

契約栽培し、厳選した色み、香り豊かな赤シソを使用した三島食品を代表する商品。
彩りの美しさやご飯との相性の良さはやはりシリーズ最強だ。

あかり(写真右)

ピリ辛たらこ(12g・108円)

あかり

2011年に発売した「あかり」は唐辛子でピリリと味付け。
塩味がしっかりと利いているので、たらこパスタや焼き飯、マヨネーズに加えて野菜ディップもいい。

かおり(写真右下)

青じそふりかけ(15g・108円)

かおり

1984年に発売されたのは、青ジソの色みが美しい爽やかなふりかけ。
あったかご飯はもちろん、パスタや肉料理、魚料理などにもふりかければ、食卓が華やかに。

うめこ(写真左下)

カリカリ梅(12g・108円)

うめこ

2020年に登場したのは、カリカリ梅を大きめにカットした「うめこ」。
爽やかな酸味が特長の混ぜご飯の素。食感が残してあり、クセになる美味しさ。

ひろし(写真左上)

青葉ごはん用(16g・108円)

ひろし

創業の地・広島を代表する広島菜100%。素材の良さを生かした2021年発売の混ぜご飯の素。
ご飯に混ぜたら柔らかくなるまで蒸らすことで美味しさが際立つ。

10000円のふりかけを実食

幻のとろけるふりかけ “口どけ”2缶入りスリーブ

『思わず舌鼓(小林食品)』

10800円 ※送料別

幻のとろけるふりかけ “口どけ”

なんと、1個5000円のふりかけがあるという。
その名は「口どけ」。

腕利きの職人が5ヶ月以上手間隙かけて作った、千本に一本とされる最高級のカツオ節「本枯れ節血合抜き」を使用
透けるほどの薄さに削り、秘伝のタレで味付けしている。

早速取り寄せてみた。袋を開けると広がるカツオ節の芳醇な香り。
軽やかに削り上げられてるから、ご飯にかける際ふわふわと宙を舞う。

あったかご飯にのせるとその香りはさらに増幅。
頬張れば、カツオ節の香りと醤油の風味やハチミツなどの甘みが一気に鼻腔を駆け抜ける。
そしてとろけるような繊細な口当たり。た、たまらん。

確かに贅沢で、その名に恥じない貫禄がある。お世話になっている方などに差し上げても、自分へのご褒美としても最強だ。

なお、注文後の完全手作り生産で、オーダーより1週間以上はかかるので注意。

透けるほど薄く、軽やかに削り上げられている
幻のとろけるふりかけ “口どけ”
幻のとろけるふりかけ “口どけ”2缶入りスリーブ
撮影/鵜澤昭彦、編集部(口どけ) 取材/市村幸妙
※データは、2021年11月号発売時点の情報です。

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