JR名古屋駅構内で7店舗のラーメン店が軒を連ねる『名古屋驛麺通り』。2021年11月に、名古屋、東京それぞれの人気店が新店舗として2店同時にオープンを果たした。その2軒とは一体どんなお店なのか実食しました。
画像ギャラリー2000年代初頭、全国で雨後のタケノコのようにオープンラッシュが続いたラーメンテーマパーク。しかし、時代の流れとともに人気は下火になり、閉鎖も相次いでいる。
そんな中、今も多くの客で賑わっているのが、JR名古屋駅構内で7店舗のラーメン店が軒を連ねる『名古屋驛麺通り』だ。
駅構内という立地の良さは言うまでもなく、北海道や博多、東京、喜多方など全国のラーメンが食べられる他、全国の有名店も出店しているのが人気の秘密だろう。
濃い味好きの名古屋人の味覚に刺さりまくる2種類の担々麺
そんな『名古屋驛麺通り』に2021年11月、新たな店が2店舗同時にオープンした。まず、紹介するのは、『名驛式担々麺 しゃち福』。
名古屋人はピリ辛で濃厚な味を好むせいか、ここ数年で市内には担々麺の専門店が増えていて、台湾ラーメンと人気を二分している。オープンの背景に担々麺のブームがあったのは間違いないだろう。
「濃厚なゴマの風味とラー油の辛味のバランスをお楽しみください」と、店長が持ってきたのは、看板メニューの「クリーミー担々麺」(900円)。
その名の通り、ゴマやナッツが香るクリーミーな口当たりのスープにストレートの中細麺を合わせている。その上には、粗挽きにした豚ミンチを使ったピリ辛の肉味噌と刻んだザーサイ、細切りにしたネギ、小松菜をトッピング。
辛さは1辛(無料)と2辛(+100円)、3辛(+150円)の3段階から選べ、テーブル上の山椒、ラー油、中華風カレー粉などで好みの味にカスタマイズできる。
こちらは、「汁なし担々麺」(920円)。
名古屋のきしめんを思わせる平打ち麺とたっぷりの肉味噌が特徴だ。ピリ辛に味付けしたナッツや刻みザーサイも入り、複雑な味わいに仕上げている。
平打ち麺ゆえにタレや肉味噌がしっかりと絡み、口の中でそれらの旨みが爆発する。麺を食べ終えた後、「ライス」(150円)を投入して「担々飯」で〆るのがオススメだ。
担々麺は他にも、たっぷりの野菜が入った「季節野菜の担々麺」(1000円)や岐阜県産の郡上クラシックポークを使った角煮をのせた「角煮担々麺」(1250円)を用意している。
また、サイドメニューでは、焼売の餡を餃子の皮で包んで鉄板でプレスして焼き上げた「プレス焼売」(6個・420円)が人気。
皮のパリッとした食感と肉や玉ネギの甘みが「生ビール」(550円)や「レモンサワー」(370円)と相性抜群。ちょい飲みにぴったりの一品だ。
東京・練馬で人気の辛いラーメンが東海地区初出店
もうひとつの新店は、「辛辛魚(からからうお)らーめん」で一世を風靡した『麺処 井の庄』。東京都練馬区にある人気店の東海地区初出店ということで話題となっている。
ぜひとも味わってほしいのが、看板メニューの「辛辛魚らーめん」(900円)。
ご覧の通り、特製ラー油と特製辛魚粉がたっぷり。辛さと魚介が織りなす絶品のスープにツルツル食感の平打ち麺が見事にマッチする。
つけめん派には「辛辛魚つけめん」(980円)も用意している。
辛いのが苦手な方には、濃厚豚骨魚介スープで味わう「中華そば」(850円)がオススメ。
見た目はシンプルだが、豚と鶏、煮干しの旨みを凝縮させた一杯に仕上がっている。濃厚豚骨魚介スープをベースに甘味と辛味、酸味をくわえた「つけめん」(900円)も好評だ。
年末年始の帰省で地元のみならず全国から名古屋駅を訪れる方も多いと思う。その際に立ち寄ってみてはいかがだろうか?
■『名驛式担々麺 しゃち福』
[住所]愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 JR名古屋駅名古屋驛麺通り内
[電話番号]052-569-0075
[営業時間]11時~22時(21時半LO)
[休日]無休
■『麺処 井の庄』
[住所]愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 JR名古屋駅名古屋驛麺通り内
[電話番号]052-588-5517
[営業時間]11時~22時(21時半LO)
[休日]無休
取材・撮影/永谷正樹