カキから真珠が出てくる? 非常にレア・ケースですが、カキから真珠のようなものが出てくることがあります。その確率は1万2千分の1とも言われます。 そしてなんと、カキのほかにも、アサリ、ハマグリ、ホタテなどから出てくることも…
画像ギャラリー「おとなの週末Web」では、食に関するさまざまな話題をお届けしています。「『食』のクイズ」では、三択形式のコラムで読者の知的好奇心に応えます。第1回は、冬の食材の印象が強い「牡蠣」です。
【問題】
カキ(牡蠣)といえば、冬に食べる牡蠣鍋をイメージする方も多いのではないでしょうか。
養殖技術、冷凍技術が発達した現在では、一年中食べられる食材ですが、本来の旬の季節は、冬以外にもう一つあります。それは以下のどれでしょうか?
(1)春
(2)夏
(3)秋
答えは次のページ!
【答え】
(2)夏
日本で流通するカキは、おもに「イワガキ(岩牡蠣)」と「マガキ(真牡蠣)」の2種類です。
冬が旬なのはマガキの方で、ほぼ100%養殖ものです。
一方、イワガキの旬は「夏」です。イワガキには、天然ものと養殖ものの両方があります。
カキから真珠が出てくる?
非常にレア・ケースですが、カキから真珠のようなものが出てくることがあります。その確率は1万2千分の1とも言われます。
そしてなんと、カキのほかにも、アサリ、ハマグリ、ホタテなどから出てくることもあります。
しかし厳密には、これらは「真珠様物質(しんじゅようぶっしつ)」と呼ばれるもので、真珠ではありません。宝石として扱われる真珠の美しさは、キラキラとした光沢にありますが、この光沢が出るためには、「真珠層」という構造がなければなりません。
上述の貝たちは、真珠層を形成する貝ではないのです。
ちなみに、現在流通している真珠はほとんどが養殖真珠ですが、世界中に生息する十万種にもおよぶ貝のうち、養殖に使われるのは、アコヤ貝やアワビ貝など、わずか6種類ほどに過ぎません。
出題:三井能力開発研究所 代表取締役 圓岡太治
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